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【】はとさ ぶ れ ー【】

【俺氏、サッカーやろうぜ】


「すゆ〜!!」


「小中時代をレイトン、イナイレ、ダンボールで育った俺氏にとって、妖怪ウォッチの登場は親の愛情を弟や妹に奪われたような感覚だった……」


【すごい高度な拗らせ方してるな】


「レベルファイブ的にもさ、妖怪ウォッチみたいな低年齢層向けのコンテンツを一つでも稼働させとかないと、将来性が担保できないってのはあると思う」


【ハッピーセットと同じ役割ってことか】


「そうそう」


「ただ……。俺氏には円堂守世代の三部作は面白過ぎた。永遠に親離れできる気がしない」


【で……】


【マネージャー、誰推し?】


「……」


「夏未さんだろ。性癖的に考えて」


【みんな五条勝に抱かれてるぞ】


「木野ちゃんだけ人気低そうなのやめろよ!!」


「鬼道の妹に手を出すのはリスク高いしなあ……。ふゆっぺか夏未さんじゃないですかね。やっぱ」


【ストライカーに必要なもの……。それは嗅覚】


【勝負しようぜ、俺氏。どっちが本当のエースストライカーなのか】


「ずーはー……」


「当然、サッカーは全てのポジションが機能してこそ勝利に繋がる。ストライカーの一点はチームの一点」


「だが……。それでもエースストライカーという称号は俺氏たちを惹きつけてやまない」


【理由、理解るよな?】


「無論だ」


「一番、派手でかっこいいから」


【ゲートオープン】


「解放!!」


『ずにゅううううううううううううううううううううん!!(時空が歪む音)』


「FPS・TPSのプレイヤー向けに説明すると、遊戯王がAPEX、デュエル・マスターズがフォートナイト、ポケモンカードゲームがスプラトゥーンに該当する存在です」


【インターネッツ上では、俺様がキングだ】


「ネット弁慶で草ぁ!!」


「ここに、バースーが竿役のイカロス本がある」


【なんだって……!?】


「駿河屋で買ってきた」


「途中で、オク×ミラ本を熱烈に布教するジブラルタルおじさんに捕まっちゃってさ……。手間取った」


【そんな一面、知りたくなかったよ……】


【集合が遅れた原因はそれか】


「まあな。こいつの存在が常闇眷属に伝われば、俺氏は生きたまま内臓を天日干しにされることになる」


「だけどもう……。これくらいのスリルがなきゃあ、愉悦し足りねぇ身体になっちまってんだ!!」


【これは、小路さんの眼鏡……】


【生まれつき呪霊が視えない小路さんは、これで視覚を補っていたらしい】


「ふん」


「令和のインターネッツにおいて、Z世代の火薬庫と呼ばれる俺氏たちに課せられた使命……」


「それは、血塗られたゲーム部の過去を清算し、肥大化し続けるホロライブの権力を抑制すること」


【俺が里(にじさんじ)を抜けるって?】


「この映像を見ろ」


【そ、それは】


『ごきげんよう。道明寺晴翔だ』


【道明寺晴翔……!?】


『貴様らがこの映像を見ているということは、俺はもうこの世にはいないのだろう』


『なに、用件はシンプルだ。YAGOOの弔い合戦に伴う国内の騒乱。それをお前たちに治めて欲しいのだ』


『そうでなければ……。百年後の未来に、インターネッツは存続していないと考えた方がいい』


『では、せいぜい励んでくれよ。賢明なる我が同胞たちよ』


『ふぅー、はははははははははは!!』


「ハルカスぅ……」


【この映像を見せて、どうしろって?】


「彼が遺していったのはこれだけじゃない」


「チャーシューメン、ねぎらーめん、もやしそば……。ニュータッチの三幻魔だ」


【これでデッキを強化しろと……!?】


「ストライカーに必要なのは嗅覚……。だったよな?」


「俺氏がずーはーの真祖状態を維持できるのは、合計で445秒間だけ」


「十分にも満たない……。それ以降は、BANオーラが枯渇して互いに戦闘不能になる」


「王都での決戦の前に浪費は避けたいが、こうなってしまった限りは仕方あるまい」


「俺氏はもう……。アーゼウスに変身するホロメンを見たくないんだ」


【ちっ】


【帰り、駿河屋寄ってくだろ?】


「いいのお!?」


【お前には、寂しい思いをさせちまったからな……。罪滅ぼしと言っちゃあなんだが、少しくらいは】


「ふふっ……」


「そんなことしなくたって、俺氏はずーはーが元気でいてくれればそれでいいのに」


【え、いまなんて】


「なんでもない!!さ、早く行きましょ」


「急がないと一番籤が売り切れちゃうっ」


【なにが狙いなんだ?】


「1/6スケールフィギュアのディアン・ケトだよ。加賀美社長にプレゼントするんだ」


【そりゃあ喜ぶだろ……。若い頃も描かれてるけど、やっぱり初代が一番だよな】


「社長は周りから慕われるタイプというより、自分から誰かに懐いていくタイプなんだよなあ……。そこを逆だと認識してる奴はマジで浅い」


【俺氏には、絵描きの女とあんスタとFGOに対して重めの発作が出る持病があるからな……。長居はできない】


「自分でも、よくこの界隈で生きていられてると思うよ」


「同人と商業は永劫回帰するもの……。江戸時代ならいざ知らず、インターネッツを辞めたところでインターネッツを利用せずに生きていくことはできない」


「暴力と殺戮の申し子みたいな女、ぶっちゃけどう思う?」


【はっ】


【お互い、嫁に殺されないように気をつけようぜ】


「ああ。同感だ」


『コツンッッッ』




































































































































「雨、か」


【ちょっと、そこの公園で雨宿りしてこうぜ】


「そうね。折角買ったオク×ミラ本が濡れちゃうと大変」


【結局、おじさんの布教には耐えられなかったな……】


「見て、ずーはー」


「虹!!」


【やむのはえーな】


【って……!?】


「ん?」


【お前……。服、透けてんぞ】


【冷えるとよくねーから、これでも着とけ】


「ずーはー……」


【なんだよ】


「ふふっ、なんでもない」


「はあ〜あ。俺氏より人気のある作家、全員死なねぇかなあ〜」


【シャバでまともに働いて生活するのダルいし、人命に関わらない程度の犯罪を繰り返して一生ムショ暮らししたいよな】


「ほんとそれ」


「でも……。私のお腹にいるこの子には、少しでも温かい世界に産まれて欲しいな」


【お前、それって】


「うん」


「ずーはーが父親の確率、三分の一!!」


『ギュギュギュギュギュイイイイイイイイイイイン!!』

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