【】ご えん が あるょ【】
「ごめん、ずーはー……。俺氏、なにも護れなかった」
【馬鹿野郎……。これ以上喋るんじゃねえ!!】
「ただ、あの日みたいに脱衣ブロック崩しがやりたかっただけなんだ」
「そうすればまた、昔みたいに眠れるような気がして……」
【俺たちの故郷では、既に脱衣ブロック崩しは違法だとされている】
【それどころか、エロフラを復活させようものなら異端審問に掛けられて処刑は免れないだろう】
【なんで……。俺に相談してくれなかったんだよ】
「乳首とかさ……。局部に配置されてるブロックは、固いんだ」
「異様に」
「それを、ボムとかアイテムを駆使して崩していくワケなんだけれども」
【ちょ、ちょっと待て】
【それをやって手に入るのは、検索すれば出てくるような一枚絵たちだろ?】
【どうして、そこまでそんな……】
「今日、これでいっか」
「そんな言葉が浸透してしまうのは、由々しきことだ……」
「俺氏たちの日常は、繰り返しのようで待ったなしの一回きりを生きてる。あくたんも言ってた」
【俺氏……】
「そんな中で巡り合ったおシコり申し上げる対象に対して、妥協するような言い方はよくない」
「今日、これに賭ける」
「それくらいの気迫で、俺氏は脱衣ブロック崩しの先にある一枚絵に期待していた」
「徐々にイラストが見えてくるから、それはそれで興奮するんだよね……」
【本日のランダムエロ画像では出会えない浪漫があるということか】
「そういうことだ」
「途中でもう、イラストに興奮してるのかブロック崩しに興奮してるのか判別できなくなってくる……」
「そう。シンプルにブロック崩しが楽しいんだよ」
【お前、それって】
【恋愛相談に乗って貰ってたら、いつの間にかそっちとイイ感じになっちゃってるみたいな……!?】
「ほんとそれ。吊り橋効果ってやつ?」
「だから、俺氏はどうしても脱衣ブロック崩しがやりたかった……。二度と前転できない程の重傷を負ってしまったが、悔いはない」
【なに言ってんだよ……。今後お前は一生、サイドステップとバックステップだけでモンスターを狩らないといけないんだぞ】
「はは……。ガンランス専門にでもなろうかな」
「かはっ」
【俺氏!!】
「聞いてくれ、ずーはー」
「Vtuberの女は所詮、イビルツインでも使ってればいいと思わないか……?」
【なんてこと言うんだ突然】
「日常の中で、領域展開っぽい言葉を探してみようのコーナーだよ〜」
【無断転載】
「無、って言葉と画数の多さがイイですね。かなり領域展開っぽい」
【無自覚系難聴】
「主人公を領域内に閉じ込め、ヒロインたちのアピールが一切届かないようにする……。恐ろしい能力ですね」
【東急百貨店】
「響きだけは漏瑚のやつっぽいよね。でも帰宅できないならショッピングも楽しめないよね」
【子供人気なら一位だからな、漏瑚は】
「そうそう。呪術廻戦におけるジバニャンみたいなもんだからね、漏瑚は」
「十五歳未満だけの人気投票なら一位だから」
【すしざんまいのポーズってあれ、確実に領域展開してるよな】
「つっても俺氏、妖怪ウォッチが覇権を獲ったコンテンツだと認識したことは一度もないけどね」
【なんてこと言うんだ突然】
「そんなことより、イナズマイレブンの続篇作って貰ってもいいですか?」
「YouTuberやらVtuberに媚びを売りやがってよお……!!」
【三国先輩のこと、お前だって散々馬鹿にしてただろ】
「無頼ハンドはハンド系の中で一番好きだぞ」
「あとやっぱりあくあって聞くと神のアクアを連想するんだよね、俺氏くらいになると」
【世宇子中のな】
「俺氏たちはみんな使えたからね、ヘブンズタイム。あれ以降、FANZAとかで時止め系見ても全然抜けないんだよね」
「アフロディならもっと巧くやるのに……。って思ったら、申し訳ないけど素人のお遊びにしか見えない」
【まあ、時止め系の殆どが偽物だとされているからな……】
「やっぱさ、催眠ものにしても時止め系にしても、一回本物を味わってから作品として観るべきだと思うんだよ」
「マジックミラーもあれ、逆の方がよくない?」
「誰から見られてるか確認できないって方が興奮しない?」
【やっぱ、風丸たちは闇堕ちするから……】
「風丸闇堕ちラインなんなん?日本代表にもなるけど闇堕ちもする絶妙なラインの人たちなんなん?」
【でも、俺氏だってどうせなら百合テーマ使いたいだろ】
「イビルツインみたいな最初から決められてるカプよりさあ……。ドラゴンメイドのパルラとラドリーちゃんみたいな複数人いる中で好みの組み合わせを見つけられた方が好みなんだよね」
「カプ厨の本能が満たされるというか。その二人に対する周囲の反応ってのがまた」
【お前、面倒臭いよ】
「え……?」
「酷いよずーはー……。なんで、彼女っぴにそんな酷いことゆうの?」
「俺氏、ずーはーの彼女っぴじゃないの!?」
【悪い、取引先からメールだ】
「そんなのあとで返信すればいいじゃない!!週一でしか会えないんだからもっと一緒に……」
『ずにゅうううううううううううううううううううううん!!(時空が歪む音)』
「だから、喧嘩は駄目だっぴ〜!!」
「仕方がないから、来てやったのだ」
【お前は】
「ずんだもん?」
「ふんっ」
「べ、別にお前らのことが気になるとかじゃないから、勘違いするななのだ!!」
「ふふっ……」
「やっぱり、みんな仲良しが一番だっぴね」
【だな】
「ああ」
「取り敢えず、俺氏の神のアクアが激流葬しそうだから通してくれないか?」
【え】
『同刻 王都中枢(B地区)』
「おい……。セフォー!!」
「こりゃ一体、どういう了見だ?」
「どうって……」
「仲間は、多いに越したことはないだろ?」
「セフォー……。僕たちが仲間同士だと思ってる能天気は、世界中探しても君だけだろうね」
「そうかな?僕は昔からずっと、二人は仲良しだと思ってるけど」
「お前、記憶だけじゃなくて感性まで……」
「それより、目の前の敵に集中するんだ」
「二人とも、ナリリシャの影を討った時のことは覚えてるね?」
「マジでやんのお!?」
「僕は死なないからいいけど、君たちはそうはいかないんじゃないかな」
「大丈夫。二人のコンビネーションなら、失敗することはないさ」
「あの」
「突然の内輪ノリ……。やめて貰っていいですか」
「ああ、ごめん」
「それじゃあ、手っ取り早く終わらそうか」
「我らがしぐれうい神は、商業の神」
「貴様ら同人レベルの有象無象に、与えられる慈悲などないのです!!」