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【】べ びーかす て ら【】

『エジプト』


「なんやかんやで謎の遺跡に閉じ込められてしまったンゴねえ〜!!」


【どうする俺氏……。本番デュエルをしない限り、俺たちはこの部屋から出られないらしい】


「こ、こんな状況で本番デュエルかよ」


「気が散って集中できねぇよ……」


【にしても、最近のカードはみんな美麗でいいよな。昔なんてもっとガチのモンスターだったぞ】


「個人的には、ラドリーちゃんが拾ってきたバージェストマ・ディノミスクス君に大変なことにされてしまう展開が好きです」


【敬愛するエルドリッチ卿を除外しようとしたり、他のドラゴンメイドに見つかって処分されそうになる話とかな】


「ただエッッッなだけじゃないドラマがあんねんなあ〜……。あとアルバスの落胤君には我々と同じものを感じます」


【誰とでも融合する男だと思われてるところとかな】


「誘われたら断らないのが総受けの本分だから……」


「だからこそ、たった一人で需要を満たし得る総攻めには生命の危機を感ずると」


【NLカプを見せられると重度の発作が出る症状は治まったのか?】


「場合によるよね……。メインストーリーまで百合だったら、流石にKONAMIが爆発するって」


【お。こんなところにカード落ちてんじゃん、ラッキー】


「お、お前それは」


「封印されし湊あくあの左腕!!」


【世界に一枚しかないカードだと……!?】


【こりゃあ、高くつくぜ】


「売るな馬鹿。ポケカとちゃうねんぞ」


「恐らくメイビー……。このカードを餌にデュエリスツたちを誘っていたんだろう」


【確かに。よく見ると部屋の隅にワイトの山がある】


「仕方ねえ、ずーはー。デッキを出せ」


【ちょ、おまっ】


【それって、組んだばかりのUMISEAデッキじゃねえか!!】


「初めての相手がお前なら、悔いはないさ……」


【それじゃあ……。手札、パチパチするね?】


「シャカパチASMRだと!?」


『パチ……。パチ』


「えっちだなあ」


【駄目だ……。これ以上はBANされちまうっ】


「マナー的な意味で?」


「仕方ねえ。こうなったら、俺氏が渾身の物真似でお茶を濁すしかなさそうだぜ」


【正気か!?】


「この状況でSAN値を気にしていられるか!!」


「おさかなと化した福留」


「……」


「どめどめどめ〜?」


『ずにゅううううううううううううううううううううん!!(時空が歪む音)』


【地下から謎の処刑人たちがっ】


「違うんです!!幼き頃のかなたそはこれで大喜びだったんです!!」


【しかも、よく見たらあれって】


「妖精さん!?」


「た、助けて欲しいっぴ」


「このままじゃ、生きたままちんすこうにされてしまうっぴ〜!!」


「妖精さんの純朴な心を弄んで慰み者にしようだなんて……」


「絶対に許さない!!」


【いいや……。そいつはどうかな】


「ずーはー……!?」


【現行法では規制が間に合ってないだけで、百年後には犯罪になってそうなギリギリのラインを攻めていく精神】


【強いデュエリスツには、それが必要不可欠なんだよ】


「強さの為なら、ナニを犠牲にしてもイイってのかよ」


【そうだ。環境に勝ちたいなら環境を使う。それをせずに嘆いているのはただの怠慢だ】


【レギュレーションの改訂ってのは軍縮と同じでな……。核みたいな強過ぎる力は人類そのものにとって脅威だから、足並みを揃えて規制する必要がある】


「だが、いつの間にかその封印が解かれていることもある……」


【ちなみにこれ、原作再現だぜ?デュエリスツに卑劣な奴が多いのは】


「ひ、酷いっぴ」


「ずーはー……。妖精さんから、足をどけてくんねぇかな」


【駄目だ。こいつは今日から、俺様の足拭きマットだ】


「あ、足拭きマット」


「それはそれで、悪くはない気がしてきたっぴ」


「妖精さん!?」


【NTRエンドか……。哀しいなあ】


【ともあれ、これで扉は開く。予定通り考古学者のアージマル先生に会いに行くぞ】


「お前……。本当にこのままでいられると思ってんのか?」


【俺はお前が生み出したメン限秘技……。都合が悪けりゃ、いつでも消せるだろ?】


「……」


【……】


「ふ、二人とも、喧嘩はよくないっぴ」


「極限状態に陥った人間の醜き本心、とくと見させて頂きましたよ」


【お、お前は】


「アージマル先生!?」


「そうです。そして、私がYAGOOクソコラ選手権二回戦目の相手です」


「俺氏たちを罠にハメたのも、アージマル先生なんですか?」


「この遺跡には、創世神ビッグ・ゴッド・ミォーンの神託が込められし石碑が眠っている……」


「Mの紋章を宿したデュエリスツを連れてくれば、その情報と交換しないこともないですが」


【たそを売れって?】


【残念だが……。そいつはできない相談だな】


「ずーはー……」


「すまん。さっき妖精さんをNTRれた時、正直ちょっと気持ちよかった」


【俺氏……】


「ふん」


「では、決戦はハワイを周遊するフェリーの上で」


【なんの為に来たんだ俺たち】


「どうせならもっと観光していこうぜ」


【エジプトの同人誌って、どんな感じなんだろうな……】


「バースーはオールラウンダー……。場合によっては竿役もこなせる恐ろしい女やで」


【俺氏ってどう考えてもレイブンクローだよな】


「ずーはーは数少ないグリフィンドール属性……。精進してくれよ」


【はっ。誰目線だよ】


【行くぞ】


「棘君にもかっこいい掌印ください」


【私にとっては、あなたたちこそがスペシャルズ】





































































































































































































































『同刻 渋谷』


「うい〜す。今回はあ、渋谷の赤スパ祭りに来てまあ〜す」


「お前、もう酔ってんのかよ……。そんな状態で動画撮んなよ」


「事故を考慮して生放送にしなかっただけ褒めてくれよ……」


「つーか、赤スパ祭りってなんなんだろうな」


「知らないで呼んだのかよ!?」


「なんか……。どっかで聞いた覚えはあるんだけど、どんな祭りなのかイマイチ」


「ならば、私が説明致しますよ」


「え?」


「あんた、誰」


「赤スパ祭りとは」


「夏色まつりからホロライブを知った人間の中で、そのまま夏色まつり推しになる確率は0.00126%……」


「そんな選ばれし精鋭たちによる、モグリを潰す為の洗礼」


「謂わば、ゲーム部を知らない世代の子供たちへの通過儀礼です」


「はあ……」


「じゃあ、なんで赤スパなんて」


「その理由は、これから嫌でも理解るでしょう」


「迸る赤き血潮……。大空警察はダミーを用意しているようですが、まるで意味がありません」


「我らがしぐれうい神に捧げられる贄は、YAGOOだけではないのですから」

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