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【】み ず あ め【】

『はろ〜、きt〜……』


「星川ァ!!」


「まずいわね」


「こうなったら、貴方たち二人がホロライブを超えるアイドルになるしかないわ」


【俺たちが】


「アイドル……!?」


「クロノワは解散するで」


「でも、流石の俺氏でもいきなりアイドルなんて」


「心配ないさ」


「お前らには、この僕がついてるだろ?」


「たそ……」


「なるほど」


「貴方がたが銀河一のトップアイドルになることで、それによって生じる時空の歪みで星川の魂を解放しようということですか」


「せやけど、こっちはたそを除いて素人集団やで」


「アイドルとして産まれた人間はいない」


「これからなればいいのよ。真のアイドルにね」


「チャイカさん……」


「ちなみに、チャイカさんの美貌の秘訣ってなんなんですか?」


「エリクシールよ」


「セラピ〜!!」


「誰もが目を奪われてく(物理)」


【ファンサしちゃうゾ〜】


「ところで、こんな噂をご存知ですか?」


「たそは生えてる説……」


「な、なんやて」


「耳を貸しては駄目、精神攻撃よっ」


【はっ】


【俺たちが、その程度のことで動揺するとでも思ってんのか?】


「その通りだ、ずーはー」


「たそは生えてる説にも、一定の需要はある」


「お前ら……」


「本当に、お前らならなれるのかもな」


「ホロライブを超える、究極のアイドルってやつに」


『はろ〜、きt〜……』


「デュエルを続けますよ」


「貴方がたは、ホロライブでおっぱいイライラ棒ができないかどうかYAGOOに直談判したようですね」


【それがどうした】


「あと一歩のところで、却下されてもうたけどな」


「仮にホロライブでおっぱいイライラ棒が許可された場合、時空の歪みそのものが爆発することになるかも知れない」


「な、なんですって」


「ゲーム部の親戚だった頃のホロライブを取り戻す」


「その為なら、私は鬼にでもなって見せよう!!」


「手札から、ずんだもんを召喚」


「ずんだもんなのだ」


【なんだ、あいつ】


「ホロメンじゃない……?」


「や、やめるっぴ」


「そこは、回数券を出し入れする穴だっぴ〜!!」


「妖精さん!?」


「動くな、なのだ」


「下手な真似をすれば、インターネッツを辞めて貰うことになるのだ」


【くっ】


「卑怯だぞっ」


「こうなったら、あのカードを引くしかないで」


「あのカードって?」


「デッキに入れた覚えはないけど、負けそうな時にドローできる謎のカードのことよ」


「ま、待ってよ」


「なんで、デッキに入れた覚えのないカードが入ってるの?」


【時空の歪みだ】


「時空の歪みかぁ……」


「いいか、たそ」


「デュエルとは魂と魂のぶつかり合い。それによって生み出されるエネルギーは容易に時空を歪ませるんだ」


「いずれにせよ、このデュエルに負けた方は死にます」


「そうなの!?」


「明言はされてないけど、前提条件よ」


「暗黙の了解やな」


【だからこそ負けられねぇ】


「そんな」


「どうして、カードゲームで死人が出るんだ……」


「なに言ってんだよ、たそ」


【そもそも、決闘は命を奪い合う行為だぞ……?】


「早くプレイしろ、なのだ」


「助けて欲しいっぴ」


「妖精さんっ」


「虎畑ロペスのバトルゾーンには、表側総受け表示のあくあ・サーファーが二体……」


「ここで一句」


『あくたんが 百鬼呼びなの ほんと草』


「……」


【才能アリ〜!!】


「来たで、流れが」


「どういうこと?」


「デュエルでは何故か、限りなく負けそうな展開からの大逆転がよく起こるわ」


「俺氏が一句を詠んだことで、手札のどっち童子の召喚条件が整った」


「なにィ?」


「どっち童子は数年前、トップメタとして環境を荒らしまくって殿堂入りしたホロメン」


「つまり、同じデッキに一枚しか入れられないんだが……」


【その分、出せれば勝つる】


「まず、ろぼぉこの効果でデッキの上から五枚を見る」


「その中にあるホロメンを全て回収」


「俺氏は、FBKINGと創世神ビッグ・ゴッド・ミォーンを手札に加えるぜ」


「まっずいッ」


「同じユニットのカードが二枚!?」


「たそ、伏せなさいっ」


「え?」


「どっち童子の召喚には、少なくとも二十名を超えるホロメンを生け贄に捧げる必要がある」


「だが、ゲーム部の親戚だった時代と比べてホロメンが増えている為、リソースは潤沢」


「しかも、こっちの場には一人のホロメンを二人分の生け贄にすることができるみこちがいる」


「FBKINGの効果発動」


「名前知らんけどなんか沢山いる白上フブキ関連のマスコットを大量展開ッ!!」


「創世神ビッグ・ゴッド・ミォーンの効果で、それらの種族にホロメンを付与する」


「いける、いけるで」


「これで、俺氏の場には充分過ぎる数のホロメンが並んだことになるわ」


「今度こそ勝てるの!?」


「どっち童子は召喚時、自分の墓地、バトルゾーン、山札、インターネッツから自身を除く全てのホロメンを除外し、その数だけ追加攻撃できる効果を持つ」


「加えて、全ての勝負に勝ち、他のカードの効果を受けない」


【だが……】


「無駄なのだ」


「トラップカード、オープン」


「時空の歪み」


『ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!(時空が歪む音)』


「どっち童子が!?」


【封印されたのか……?】


「ま、まさか」


「その、まさかです」


「時空を歪ませることで、どっち童子を制限カードから禁止カードへと引き上げました」


「これにより、貴方がたはジャッジキルされるでしょう」


「いいですか?」


「デュエルは、遊びではないのです」


「文字通り、タマの奪り合い……」


「女子供はポケカでもやってろ!!」





























































『僕だよ……。僕をドローするんだ……』

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