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【】う ぇ る ち【】

「総受竜イカロスジェット・アクアマリン・ファーストテイク・クソマゾドラゴン・贄の破壊時効果を発動」


「デッキから、合計の年齢が船長より若くなるようにホロメンを三人まで選び、手札に加えることができる」


「三人も!?」


「せやけど、実質的に一人が限界やな」


【ここ、択だぜ】


「ロペスの場には、全ての攻撃を誘導するワミィが横たわっているわ」


「ええ」


「つまり、このワミィを除去する手段がなければ、このまま私の勝利というワケです」


「俺氏、勝てそうなカードはあるの?」


「選択肢は三つ」


「ちょこルナたんを連続で呼び出し、ルーターとしての展開力に期待できるバースー」


「効果の発動を無効化し、しかもその発動に対して相手は効果を発動できないシオン」


「ねねち」


「……」


「ねねちで」


「ほほう」


「妥当やな」


「安牌を選んだわね」


【だが、それだけじゃ相手のワミィを除去することはできねーぞ】


「どういう効果なの?」


「ねねちは、相手の行動に誘発して手札からカブトムシを飛ばすことができる」


「そのまま、カブトムシ同士のリアルファイトに持ち込むことができるっちゅう寸法やで」


「つ、強そう」


「実際、去年の環境を作ったカードでもあるわよ」


【問題は、ロペスにそれを上回るだけのカブトムシがいた場合だが……】


「なにかあるか、ロペス」


「ありません」


「よって、私は自身の場にあるワミィをリリース」


「役割がなくなった途端、自分で処理してまうんかいっ」


「判断が早いわね……」


【あいつ、口先だけじゃないみたいだな】


「確かなプレイングスキル」


「俺氏たちも本気で掛からなきゃ、一生勝てない相手かもな」


「ジャッジさんも買収されてるし……」


「みこちの常在効果」


「ホロメンを生け贄にしてホロメンを召喚する場合、一人のホロメンを二人分のホロメンとして扱うことができる」


「あかん」


「ワミィは、生け贄要員だったっていうの……!?」


【たそ、退がれ!!】


「え?え?」


「私は手札から団長を召喚」


「召喚時効果で、自身のぺぇを下回るホロメンを全て破壊する」


「ぐ、ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「俺氏!?」


「おやおや……」


「本来は効果の対象である小娘を、身を挺して庇いましたか」


「加えて、団長がフィールドに存在する限り、自身のぺぇを下回るホロメンを相手は召喚することができません」


「ターンエンド」


「俺氏っ」


「心配ない、擦り傷さ」


「また、強がりばかり言って……」


【たそ、デュエルに集中しろ】


【こっちには、お前を含めてデュエリスツが三人】


「それだけに、人数差を歯牙にも掛けないロペスが異常なんだけれどね」


「ここから逆転するには、どうすれば」


「リスクはあるかも知れへんが、一気に決着まで持っていくしかあらへん」


「俺氏、やれそうか」


「団長がいる限り、そのぺぇを下回るホロメンは存在意義を否定される……」


「だが、団長そのものには除去耐性が付与されていない」


「せや」


「完璧なカードなんてないのよ」


【デッキの可能性を信じ、最後まで勝負を諦めない……】


【俺氏なら引ける筈だぜ、この盤面を引っ繰り返すあのカードがな!!】


「なにィ?」


「俺氏のターン、ドロー」


「……」


「手札から、夜のさくゆい体操(意味深)を発動」


「夜の、さくゆい体操……!?」


「ロペス、お前の墓地からリリースされたワミィを蘇生するぜ」


「ふむ」


「私の手駒を増やして、どうするというのです?」


「フィールドにワミィが存在する場合、コストを支払わずにSSRBTNを召喚することができる」


「待ってください」


「SSRBTNでは、団長のぺぇを上回ることは不可能だ」


「いいや、これでいいんだよ」


「団長の効果は厳密には、召喚後に破壊して墓地へ送る効果だ」


「召喚そのものを封じる効果ではない……」


「つまり」


「俺氏はSSRBTNを召喚し、その破壊時効果を使用」


「デッキから、わためェを召喚!!」


「だ、だが」


「わためェの脇ぺぇを以てしても、団長のぺぇを上回ることは不可能だっ」


「わためェの破壊時効果発動」


「フィールドに、わためェトークンを四体展開」


「わためェトークンの種族はホロメンではない為、団長の効果では破壊されない」


「ふん」


「だが、わためェトークンは攻守ゼロのただのクソザコ……」


「俺氏は手札からポルカを捨てて、社長をサーチ」


「YAGOOか?」


「しらけんの方です」


「そして、お前の場にはみこちと団長がいる」


「フィールドにしらけん社員が二人以上いる場合、コストを支払わずに社長を召喚することができる」


「ま、まずい」


「いいや、しかし」


「いくらなんでも、社長より団長の方がぺぇは大きい筈だ!!」


「どっちがでかいかなんて、ここでは関係ないんだよ!!」


「社長の召喚時効果」


「デッキから、最後のしらけん社員である星街を召喚……」


「星街がフィールドにいる状態でぺぇに関する効果を発動した場合、自身を含む全てのホロメンを破壊する」


「ば、馬鹿なッ」


「最初から、この盤面を狙っていたのか……!?」


「いけるで、俺氏」


「こちらの場には、ホロメン扱いではないわためェトークンが四体もいるわ」


「でも、攻撃力ゼロじゃあ……」


【止めを刺すことは不可能だ】


【が】


「俺氏は手札から、夜のキセキ結び(意味深)を発動!!」


「このターンに破壊されたホロメンたちの攻撃力を、全てわためェトークンに付与する」


「どうする、ロペス」


「下手な動きをすれば、手札からカブトムシが飛んでくるぜ」


「くっ」


「これは少々、困りましたね……」


「勝った……!?」


【いいや】


「なんや、この不穏な気配は」


「まだなにかあるようね」


「まさか」


『は……』


「は?」


『はろ〜……、きt〜……』










































































「ええ。お察しの通り、このカードには星川の魂が封印されていますよ」

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