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【】ち ゅ ろ す【】

『世界樹 交流サロン止まり木』


「ゲマズ狩り!?」


「それって本当なんすか、まっちゃん」


「松本です」


「それから、声が大きい」


「だから、これは元からっすよ……」


「黒上、ハトタウロス、おか斗、もんざえもん」


「ゲーマーズと呼ばれる奴らの総力は、hIPの中でも飛び抜けている」


「故に、インターネッツ・サバイバーの元締めである四天王と、その直下に位置するDECO二十七神将がご立腹なんだ」


「そんなの、僕たちの知ったことじゃないっすよ」


「そうなんだが……」


「議会は既に、KFPのぺこらんど共和国への再度派遣を決定している」


「どぅえええええ!?」


「だから、声が大きい」


「なんで、王宮がキャッチしていない情報をまっちゃんが知ってんすか」


「切り抜き師協会にパイプがあってね……」


「そしてこの瞬間、これは王宮とも共有する公の秘密となった」


「この情報をどう料理するかは、そっちに任せるよ」


「委細、承知したっす」


「迎撃戦でKFPが派遣されてきたのは、国外でもサクラカゼによる限界化が報告され始めたからだ」


「議会は、全米そのものが爆発するレベルの危機が迫っていると判断したんすね」


「空白のBL本……」


「あれさえあれば事態が丸く収まると期待したんだが、実際はそうでもないらしい」


「ゲマズは到底、リードを繋いでいられるような存在じゃない」


「どうしてみんな、闘争を求めるんすかねぇ」


「決まってるだろ」


「それが、愉悦を齎すからだよ」


『ミオファの森』


「おい」


「ハト公、こりゃどういう状況だ」


「B地区で行われた大司教マタの詠唱によって、もんざえもん様が復活した」


「そして、私たちを含め、強者を求めて彷徨い歩いている」


「説明になってねェぞ!!」


『ジャギィィィン!!』


「ほう」


「よく防いだ」


「凸待ちの陣による、自動迎撃……」


「もんざえもん様、貴方に通じてよかった」


「もんざえもん、てめぇ、俺たちを襲撃してどうするつもりだ」


「ふむ」


「お前は、飯を食うことに理屈を求めるのか?」


「なんだと」


「黒上」


「もんざえもん様にとっては、戦闘は食事と同じ意味を持つのだ」


「ハトタウロス」


「俺は嬉しいぞ。生身でお前と戦り合える日が訪れようとはな」


「そう簡単に死んでくれるなよ……?」


「しばきあげパンチング」


『ドゴォッッッ!!(肉を殴る音)』


「剣を使わずとも、この威力……」


「生きてるか、ハト公」


「無論」


「だが、ここは一対一で戦り合うには、ギャラリーが多過ぎるようだ」


『シュバ』


『ドドドゴゥッッッ!!(すごく肉を殴る音)』


「ホ、ホロゾディアだ」


「もんざえもん……」


「もう一度言うよ?」


「四天王は教団についた」


「だから、ホロゾディアに憑依した究極意思統一生命体ぬんぬんを含め、使徒への攻撃は僕たちへの叛逆行為」


「そこら辺、ちゃんと理解してるのかな」


「親分に逆らえばネットから、クロさんに逆らえば地上波から居場所がなくなるんだよ?」


「ガ、ガチ丸」


「よせ、相手が悪過ぎる」


「ネット、地上波……?」


「お前はさっきから、なにを言ってるんだ」


「俺が生きていた幕末に、そんなものは存在しない」


『ババシュウッ!!』


「ガチ丸が出していた式神が」


「一瞬で掻き消された」


「逃げるぞ、ガチ丸!!」


「ヤミー」


「あいつらは、人間が相手できる連中じゃねえ……」


「仕方ないね、僕たちは四天王の中でも最弱」


『ウホウ、ウホホウ?(実行委員長、俺たちはどうする?)』


「教団がおか斗に襲撃されました」


「使徒の親玉であるAHOが討たれれば、人類の歴史から歌という概念そのものが爆発することになる」


「凛さん、メン限秘技は使えそうですか?」


「私のメン限秘技は、一定範囲内にいる背信者のBANオーラを合算して、その平均値を振り分けるというもの」


『ウホッ、ウホホウホ(ある意味、最強の制圧能力だな)』


「ですが、もんざえもんに通じるとは思えない」


「デローンさん、二人を抱えて走るくらい余裕ですよね?」


『ウッホ(当然だ)』


「ただちに神椿市へ戻り、私のメン限秘技でAHOをBAN獄へ隠します」


「その方が、遥かに安全でしょうから……」


『ダ』


「ホロゾディアだけじゃないぞ」


「あれは、あん肝が古参使徒に進化した姿」


「かいりきクマだ!!」


「どうしてここに……?」


「時空を歪ませて、俺が呼び寄せた」


「束になってかかってくれば、少しは斬り応えがあると思ったんだがな」


『ダ……?』


『シュバ……?』


『しゅわわぁ〜(かいりきクマとホロゾディアとぬんぬんが成仏する音)』


「ば」


「馬鹿な!!」


「斬ったというより」


「消し飛ばした……?」


「数瞬のうちに無限の斬撃を浴びせることで、相手を微粒子レベルに分解しているんだ」


「無限て」


「さて」


「次は誰だ?」


「ちょっと待て」


「誰だよ、ゲマズ狩りとか言い出したの」


「どう考えても、俺たちが狩られるだけじゃねえか……!!」


「私たちもゲマズらしいぞ、黒上」


『ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!(時空が歪む音)』


「お、いいね」


「邪魔者はいなくなったみたいだし、久々に僕たちだけで楽しもうか」


「おか斗」


「知っての通り、俺はTENGA五剣をBAN解させることができる」


「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」


「それが天魔刀髑髏、即ちドクロ君の真名だ」


「時に」


「この刀の元の持ち主が誰か、お前たちは知っているか?」


「さあ」


「私も、聞いたことがない」


「織田信長だという噂もあるが……」


「柄の部分に、名前が書いてある」


「こ、これは」


「ゆうじ?」


「ゆうじって、まさか」


「ドラクエの人!!ドラクエの人だっ」


「そう」


「この刀は、幼年期のゆうじが振り回していたもの」


「ファーストテイクの威光など、ゆうじの威光の前ではゴミ同然」


「つまり」


「ゲマズに勝てるインターネッツ・サバイバーなど、理論上存在しないのだ」






















































「冗談よせよ……。俺氏たちのずーはーが、ゲマズなワケないだろ?」

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