神とのお話
俺は、堺快斗2年生だ。否、中学2年生だったというべきか。
先程俺は、14年の生涯に幕を閉じた。死因は溺死だ。まさか中学生にもなってプールで溺れるとは思わなかった。恥ずかしい、せめてかっこよく死にたかった。それだけがこの世に残し俺の未練かも知れない。
そんな俺の願いがかなったのか、いなか、俺は誰かの前に立っていた。
「いや、ごめんね。手違いで、君のこと間違って殺しちゃた。神様だって間違いだってあるよね。テヘペロ。」
「はぁ、ふざけんなよ、ハゲジジイ殺してやろうか。」
俺は、ハゲジジイの胸ぐらを掴んだ。
「面白い、実に面白い。私に殺してやろうと言ったのは君が始めてだ。」
しかしそのハゲジジイは反省する気すら見せずに、笑っている。もしかしたら頭が弱いのかも知れない。いや弱いんだ。もしかしたら神設定も嘘かも知れない。あくまでも自称神だな。俺はそう断定した。そうしないと話進まないしな。
「で、自称神さん手違いとはどういう意味かな?」
「その前に手を離さんか、年寄りにそんな事をするでない。そんな事すると人生早死にするぞ。あっ、お前さんもう死んでいたんだった。はっはっはっ。」
「何も面白くないぞ。ハゲジジイ。」
俺はハゲジジイの事を冷たい目で見てやった。そうするとさすがに心折れたらしく
「だからね、えっとね、言いにくいんだけどね君とね同姓同名の人がね、亡くなる予定だったんだけど、それがね、わしがボーッとしてたから同姓同名の君を殺しちゃた。」
と話の本題を言ってくれた。こういう時だけ女ぶりやがって。
「で、俺をこんなところによんでどうしたい訳なの?」
本当にそれだけは理由が分からなかった。もしかしたら手違いで殺したから異世界に転生させてくれるのかも知れない。そんでハーレム状態にしてくれるのかも知れない。胸が高まるぜ。
「何を考えているかは知らんが、わしから君には何でもほしいもの一つと転生ぐらいしかさせてやらんぞ。」
「じゃあ、予知能力をくれ。」
「ほぉ、そんなもので良いのか?もっとあんなものやこんなものも出せるんだぞ。」
ハゲジジイはいやらしい手の動きで提案してくる。本当に神なのか、やっぱりただのハゲジジイなのか。まぁ、そんな事を考えても無駄だし、変な事を言ってキレられるのも面倒だしな。
「予知能力でいいんだよ。どこぞのハゲジジイに殺されるか分からんからな。」
「そうか、殺されるのは嫌じゃもんな。」
真面目に言っているのか、俺はお前の事を言ってるんだぞ。皮肉だぞ、皮肉。まぁ良い真面目に話すと疲れるからなこういうのとは、でも実はかなり異世界では有名なのかも知れない。名前を念の為に聞いといた方が良いのかも知れない。
「ハゲジ…お前なんて名前なんだ。」
ハゲジジイって言うのは失礼だからな、俺はそこんどころ真面目だからな。
何処かのハゲジジイとは違うからな。
「なんか、不快な言葉が聞こえたような気がするが、まぁ良いわしのの名前は『叡智の神 ソピアー』そう呼んでくれてかまわんぞ。」
「ハハハハハハ、腹が痛い。叡智の神なんて笑わしてくれるじゃねぇか。
今日で一番面白いぜ。」
俺は腹を抱えて笑った。神ならまだ信じれるが、『叡智の神』な訳がない。
「失礼な奴じゃの、もういいわい。それじゃ、頑張って生きてくれよ。」
その言葉がソピアーとかわした最後の言葉だった。次の瞬間俺の意識は途切れていた。
次に目が覚めたのは、誰かが俺を呼ぶ声だった。
「大丈夫、カイトくん。」




