創造神の気まぐれ2
アフロディーテを待つ間、『地球』のことを色々聞いたり小話をしていた。
「ところで創造神様、ひとつ質問したいのですが…」
『地球』担当の転生神、アメテが少し申し訳なさそうに聞いてきた。
「ん?どうしたの?」
「はい、転生させるのはいいんですけど、聖天使に転生させた後、どこで育てさせるのですか?」
あ、忘れてた。
今アメテと僕がいるここは天界という、神や聖天使しか存在していない聖域だ。
邪神を育てるのは天界でもいいんだけど…いや、聖天使達が嫌がるからあまりなしの方向でいこうかな…
あとは、世界と魔界がある。簡単にゆうと、魔界は魔族という生き物がたくさんいるとこで、世界は亜人や、魔族、天使族などたくさんいるところって感じか、、、
邪神だから黒のマナが濃い魔界にするか…?
いや、色んな生き物が住んでいる世界にした方が色々な見方が出来るからそっちの方が…?
「アメテはどこで育てたらいいと思う?」
「え!?私ですか?私ならーーー世界ですかね…」
やっぱりか、色々な生き物を見て育てた方がいいのか…魔界では知能が低い生き物ばかりだしな
「そうか、理由を聞いてもいいかい?」
「はい!もちろん魔族が嫌いだからです!」
あ、そうゆう理由?まぁ、いいか、聖天使も一部の神も魔族が嫌いって子はよくいるし
「創造神様はどこで育てようと思ってらっしゃるのですか?」
「うーん、やっぱり世界の方がいいと思うけど…転生者に聞こうかな」
「そうですね!それが一番と思います!」
まぁ、結局は邪神を育てる転生者に聞いた方がいいと思うしね。
「創造神様、転移門の準備が出来ました、いつでも『地球』に転移できます。」
聖天使から伝言をきき僕は転移門に向かうことにした。
「わかった、いこうか。アメテも来るよね?」
「はい!お供させていただきます!」
元気よくアメテが返事し、僕と一緒にアフロディーテの元へ向かう。
「お待たせアフロディーテ」
瞬間移動でアフロディーテの元についた僕とアメテは転移門の前で待っていたアフロディーテに挨拶をする。
「はやすぎですよーー創造神様ー、今聖天使を向かわせたところですよ?」
「まぁ、瞬間移動使えるしね」
創造神様は何でもできるんだ!えっへん!
「え?それじゃあ『地球』まで瞬間移動したらいいんじゃ……」
アメテが小声で言っている、聞こえてるぞ
「瞬間移動は条件付きでね、1度行ったことのあるところでないと行けないんだ。」
「そうなんですか!とんだご無礼を…!」
「いや、いいよ僕も瞬間移動を使うのはあまり好きじゃなくてね」
「え?なんでですか?」
「いや、ゆっくり色々な景色を見たいから、、、かな、、、?」
本当は昔、瞬間移動を使ってそこら辺を走り回って魔力が切れて、1日中動けなくてそれ以来瞬間移動が軽くトラウマになったなんて言えない…
「本当は昔、瞬間移動を使ってそこら辺を走り回って魔力が切れて、1日中動けなくてそれ以来瞬間移動が軽くトラウマになったんですよ」
「アフロディーテ!何で言うんだ!!」
本当にアフロディーテは喋りすぎだよ、威厳がほんとにいつかなくなりそうで怖いよ…
「えへへー」
「創造神様の魔力が切れるまでって…どれだけ瞬間移動したんですか…!」
あれ?アメテは意外と違うとこに食いついてるぞ?まぁ、よかった
「まぁ、それはまた話すよ!さぁ!『地球』へいこうか!」
ここへきた理由は無駄話をしに来たんじゃない、転生者探しだ。そろそろ無駄話が過ぎた
「そうですね、では、アメテ、お願いしますよ」
「了解、アフロっちー!」
アメテが自身の何倍ものある扉に手を置き、魔力を注ぎ込み、青色に扉が輝き出す。
「はいっ!『地球』に繋がりました!早速行きましょうか!」
アメテが少し自慢げな顔をしてこっちに向かって話してくる。
「そうだね、いこうか!」
僕とアフロディーテとアメテは青白く光り輝く扉へ行きその先へと入って行くーーーーーーーーー