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†軌跡その9

『抑圧』


真夜中

携帯を

何度も見る私


今頃あなたは

きっと

深い眠りにいるのね


隣に

私の知らないひとと


すべてわかっていて

すべてわかっていた


何を一番

守るべきなのかも


そして

あなたが

私の隣にいる人ほど


私を必要としてない事も


それでも少しだけ

ほんの少しだけ


あなたの心に

私の居場所があるのを


信じていてもいいですか


私が

隣の人と歩いていても


あなたを焦がれているように


静かに

ただ零れゆく涙


あなたを追えない

それでしか

あなたを守れない


すべてわかっていたことと言い聞かせる


すべてわかっていて

すべてわかっていた


すべてわかっていた


真夜中 ひとり

求める心に杭を刺す


何も求めないことが

最大の愛情だと


あなたの隣のひとの

幸せを願うことも


許しを請うことさえ

私には残されないね


心に杭を刺す

深く杭を刺す


すべてわかっていた

すべて

すべてわかっていた





『夕焼けが眼にしみる』



あの日

あなたが投げた

あの小石は

今頃どこまで流れたかな


あと先なく

交わしあった笑顔が

もう懐かしい


海の底

小石は流れ流れて


二人会えなかった

イルカの群れに

代わりに会えてたらいい


・・思い出は

悲しみさえ

愛しさに変えてゆく


きっと

今の淋しさも

”あのころはよかった”になって


だからひとは

また

歩き出せるんだよね


今日の夕焼けは

やたら紅いね


やけに紅くて

心より

眼にしみるよ



























































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