発声練習
発声練習が始まった。
皆私の事を嫌な目で見てる気がした。
コソコソ「とんとん」
「ぼーっ」
「ちょっヤバイって!!(とんとん」
「チッ(舌打ち」
「マスクはいつ外すの?」
「本番の時に外します。」
「うーん?なんかあった?」
「北川先生!!桜子ちゃんに、「マスクはいつ外すの?」と聞いただけです。」
「本番は外すけど、まだ外さなくていいよ。だって風邪引いたりするのはしょうがないじゃない。人間だもの。」
「ザッ(桜子の方を見る)」
こういう風に嫌な目で見られたくないんだよ。
やってもたーーーーーーーー。
クラス委員長。しかも美優紀先輩と、咲先輩に、舌打ち。多分他の所にも聞こえてたよな
もう私は、12歳にして、退学するしかないのか?
30分後
「はい。では発声練習を終わります。次は移動です。第三校舎の、大会議室です。」
もうそろそろマスク取ろう。
マスク、どこにしまおう?
「あっ!あの!!」
「え先輩? どうかしましたか?」
「制服にポケットありませんでしたか?」
「ん?スカートのポケットですか?」
「スカートじゃなくて、上の服」
「うむ? ないみたいです。でも、教えてくださり、ありがとうございました。」
お?いいところ見つけた。お腹とスカートで挟めばいい!!
っていうか、なんで、枝川先輩は、敬語で話してくるんだ?先輩の方が年上だよね。
正谷先輩もそうだ。なんで先輩の方が年上なのに、敬語なんだあぁーーーーーーーー。