93話
短め勘弁です
「ただいま~」
「お帰りなさいませ」
部屋に着くと私服の咲耶が出迎えてくれる
「準備は出来てるみたいだな」
「はい……あの、ど、どうでしょうか?」
…?服か
「うん、メイド姿が見慣れてるけど、その私服もよく似合ってるぞ」
「///…ありがとうございます」
「集合は今から…20分後に正門だ。着替えてくるから少し待っててくれ」
「はい」
…
……
「お待たせ、勇ちゃん」
「これで全員集合かな…じゃあ行きますか」
「勇人君、どうやって行くの?電車?」
「いえ、迎えを寄越すって言ってました……はぁ、多分あれじゃないかと」
なんか近付いてくるリムジンに思わずため息が…いや、義母さんがやることにいちいち反応してたらだめだな、うん
「…へ?」
「…流石、魔王」
「あ、あれは流石の私も初めてかな…」
そうこうしてるうちにリムジンから1人降りてきてこちらに向かってくる…見たことある人だ、十中八九義母さんの関係者だな
「六郎坂勇人様ですね?」
「えぇ、まぁ」
「アリス様と電話が繋がっておりますのでどうぞ」
電話?携帯にかけてくれれば良かったのに…
「もしもし?」
『あ、勇人?ごめんね、少し面倒くさいことになってね…』
「面倒な事?」
『えぇ…もともと各国の魔王とその親族、関係者が集まるパーティーだったんだけど、どこぞの馬鹿がはりきっちゃって、貴族や王族、十和家まで呼ばれるデカいパーティーになっちゃったのよ』
…なんて面倒くさいことになってるんだ
いや、もしかして
「そのバカってのは、光の魔王ですか?」
『えぇ』
そうか、つまり
『恐らく勇人の考えてる通り、勇者の紹介でしょうね…召喚されて早数ヵ月、少し遅いけどね』
「はぁ…会場はどうなったんで?」
『元々の予定の会場の近くの所にデカい所を用意したらしいわ…変わらずカエイラよ』
「了解、なら一応予定通りに動きますね?」
『えぇ、お願い。一応控え室に着替えは用意しておくから…着いたら落ち合いましょう』
「分かりました、予定通り進んだら3時前後です」
『了解よ、じゃ、また後で』
「はい」
プッツーツーツー
「なんの話?」
「…パーティーが十和家とか貴族とかと一緒になった」
「!!?」
「…え、えーと、それは私達って出ていいんでしょうか?」
「もともと魔王のパーティーだしそれは構いませんよ…まぁどれだけでかいのが集まろうが俺は飯食えればそれで。プレゼントは用意したし…」
「そうね…面倒だけど関わらなければいいのよね」
「話はまとまりましたでしょうか?」
「あぁ、すいません…じゃあ行こうか」
「そうね」「ん」「はい」「コクン」「はい」
…
……
「皆様、着きましたよ」
あの後リムジンで移動、途中でファミレスによって昼飯、転移魔方陣でとんで、さらにリムジン…面倒な移動だった。特にファミレスの時なんかわ…
「…ここが会場ですか」
「勇人!それと皆さん」
「義母さん」
「皆揃ってるわね…あら、あなた達は勇人の部活の」
「あ、はい」 コクン
「ふふ、堅苦しいかもしれないけど、楽しんでね」
「はい」
「じゃあ控え室に行きましょうか…女性陣はドレス選ばなきゃだし…って勇人以外皆女の子ね」
「…そういえば」
…今いるのは俺、姉さん、菫、美羽先輩、弥生先輩、咲耶…みごとに女だらけ、つっても男の友達が仁しかいないからなぁ…
「まぁいいわ、急ぎましょう」
「はい」
…
……
俺は言われた部屋でスーツを受け取り(サイズは義母さんが知ってたらしくぴったりだった)、着替えて待機している
始まるまでは暇か…
「勇人~」「ん?ミーヤか」「私も料理食べたいな~って言ってみたり~?」
精霊も実体化させれば飯も食える…まぁ特に意味はない、娯楽というか嗜好というかそんなものだ。魔力を摂取できないからな
「別にいいが…1人だけな、他ので食いたい奴がいたらじゃんけんしろよ」「分かった、ちょっと待ってて」
実体化させるのも魔力を消費する、1人に抑えておかないといざというとき困るかもしれないしな
~精霊王達~
(というわけでじゃんけん大会でーす!食べたい人!)(料理よりも、これなら常に勇人様の肩の上に乗れるということですよね?)(ん~まぁそうなるのかな?)(やります)(私も参加させてもらいたい…この頃出番ないし)(そうだよね、勇様に限って忘れてるってことはないと思うけど…)(ならこれがチャンスね!)…
(つまり、全員参加ね…いくよ?最初はグー、じゃんけん)……
「で、お前になったわけか、アイ」「はい、よろしくお願いします!」「ま、ちょうどいいわな…もしもんときはそのまま働いてもらうぞ」「お任せください!あ、基本的に肩に乗せてもらえたら嬉しいんですけど…」「おう、別に構わんぞ」「ありがとうございます♪」
コンコン「勇ちゃーん?いるー?」
ん、姉さんか
「開いてますよ~」
「おじゃましまーす」
姉さんを先頭に皆が入ってくる
「ん、皆似合ってるよ…でも姉さん露出多くない?」
「良いのよ、これ羽織るから…今のは勇ちゃんに見せるためよ」
「さいで…まぁ風邪引く前に着てくださいよ」
「むぅ、思ってたより反応が淡白」
「前から兄さんはそんな感じだった…兄さん、誰のドレスが一番好き?」
む、また困る質問を…姉さんのが肩をだして胸元も結構開いててスカートも前が膝上くらいまでの長さの黒いドレス。菫が同じベースは同じ黒で、袖口やスカートの裾に白いフリルがついてるクラシック調のもの。弥生先輩が赤のドレスで花を胸元と頭につけてる。美羽先輩は黄色の、他の人と比べてスラッと細い感じ…中にパニエとかいうのが入ってないんだろう。咲耶が…白を基調としたドレスで、腕にドレスグローブを着けてる…
「…咲耶の、かな」
「ほ、本当ですか…///」
「なっ…大人の魅力!!?勇ちゃん、私は!!?」
「姉さんは露出多すぎ、かな?てかほとんど好みの問題だろう…咲耶のやつが好きだったってだけさ」
「むぅ…兄さんは大人っぽい方が好きなの?」
「一概にそうとは言わんよ」
「そう」
あ、弥生先輩が少し寂しそうに花いぢってる…
「皆、準備は出来た?」
そう言いながら義母さんが入ってくる…大人の姿を見せてドレスを着こなしているが、幻覚を破ってみれば…微笑ましい感じの姿が…
「勇人、幻覚破るのはやめて…恥ずかしいわ」
「了解、ふふっ」
「うぅ、まぁいいわ、これから始まるけど…まぁ子供も結構来るからそちらはそちらで話しててくれて構わないわ。料理もどんどん食べていいし。勇人は私と来て、子の紹介やらなんやらで1人連れていくときがあるんだけど、私はあなたにするから」
「了解、アイ…精霊を肩に乗せてても問題ないですか?」
「構わないわ…むしろばっちこいね、相手への自慢にもなるし…」
やっぱこれもこれでめんどくさい駆け引きがあんのか…まぁそこんところは義母さんがやるだろう
「まぁすぐ終わるし、話とかは適当に流してていいわよ。ただ勇者については見ておくことね…あなた達と同じくらいの年齢だから」
「はい」
義母さんは姉さんが答えたのを見て頷き、行くわよと言ってさきに部屋を出ていく
「まぁせっかくのクリスマスパーティーですし、楽しみましょうか…料理が旨いことを期待して、行きましょう」
「ん、なにがあるな…」
「ん~魔物の美味しいお肉が食べたいですね~」
「そういう依頼はまわってこないから受けられない…食べれたら夏以来」
「そうね…まぁなくても美味しいだろうし、それでいいかなぁ」
「み、皆さん緊張しないんですね…す、すごいです。わ、私はこういう場に出るのは初めてで…あ、給事としては出たことがありますけど…でも」
「緊張しなくてもいいだろ、大したことやらねぇし…何かあっても義母さんが何とかするだろうし」
「うぅ、で、ですが…」
「まぁ緊張するなってのは無理だと思うけど、ただ飯食べるだけだと思えばいいだろ…まぁ話しかけられても俺か姉さんの近くにいたら助けてやれるからさ、楽しもうぜ?」
「は、はい」
ま、なんとかなんだろ
「勇ちゃん、咲耶、行くわよ~」
「はーい」「は、はい」
…
……
『では、これよりクリスマスパーティーを始めさせていただきたいと思います…』
…さて、
「んじゃ俺は義母さんと挨拶回りね…咲耶、姉さんの近くにいろよ。姉さん、咲耶緊張しまくりだからフォローお願いします」
「任しといて」
「は、はい…お願いします」
…挨拶回りね…チュネのあの女、いるのかね
ドレスについては説明できる気しないので突っ込みなしでお願いします




