56話
『チームトーナメント準決勝、ジャッポネ代表「何でも屋」!カエイラ代表「CRAZY」!』
…クレイジーね。前の試合の説明だとメンバー5人の頭文字を並べるとこうなるそうだが
「…前の試合のとことはまた全然違うタイプですね」
「全員前衛タイプ」
「これまではタイマン仕掛けて勝ち残ってますからね…」
「チームワークより個々の能力をとったか…チームトーナメントは番号持ちになれないやつもよく参加してるから有効な策ではあると思いますよ」
「私たちだとどうなるんでしょうね」
「まぁ2:2:1ってとこでしょう」
『では、始め!』
予想通り相手は2:2:1に別れたんだけど
「な、なんで私が2!!?」
弥生先輩と美羽先輩が2人ずつ引き連れて離れていく。美羽先輩がなんか叫んでたけど問題ないだろ
まぁ上級生狙うのは当たり前だと思うがな
「まぁなんにせよ…1人相手ってのは楽でいい」
「そうもいってられなくなるぜ?」
あん?
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side 美羽
「なんで私が2!!?」
この3人の中で一番弱いのに~!!!
「逃げるな」
「なっ!!?っとと、危ないなぁ」
後ろからうたれた氷の槍を避ける
片方は氷でもう片方が光…?
「まぁ君は運がいいんじゃないかな」
は?
「実は私達2人組がこの別れかたの中で一番弱いんだよね」
「…あの1人の男より?あなた達は番号持ちトーナメントで見ましたが彼はどこにも出てませんよね?」
「そうなんだよ…なんか知らないけど番号持ちになる気がないらしい。でも間違いなく彼が最強…こういうときの定石は弱いものから潰せ、あの1年は時間の問題だね」
なんだ…それなら楽でいいですね
「だからってあんたにあいつを心配する暇なんざ与えねーよ!「アイスブロック」!!!」
大きな氷の塊がふってくる
「だりゃあぁぁぁぁぁ!!!」
ドガァァァン
自分で氷塊を砕いて粗い氷の礫にしてとばしてきた
「ミラージュゾーン」
光属性の錯乱系か…視覚がやられたかな
でも
「あなた達も勘違いしてる…私が勇人君を心配?そんなことする必要はないわ。だって彼が、私達の中で最強なんだから…ネネ、半憑依」「はい」
「「は!!?」」
「…吹き飛べ、「雷鳴轟陰」!」
雷で氷の礫を全て吹き飛ばす
場所は…はっきり分かる
一気に肉薄し
「なっ!!?目は潰したはずっ!!?グハッ」
殴る…流石に体の細かいところまで部位はわからないので安定のボディーに拳をいれた
「目が見えなくてもあなた達の無意識に放つ魔力が場所を教えてくれる」
「な、そんなこと!!?」
「そういえばあなた達が一番弱いんだっけ?奇遇だね…私も3人の中で最弱よ…「放電」!!!」
「ガガガガガガガガガガガガガ!!?」
…終わった
2人はどうなったかな
side out
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side 弥生
私の相手は2人か…
「2人で私の相手する気?」
「あなたとまともにやる気はありませんよ」
「僕たちがやるのは足止め…1年の男を先に潰して3対1であなたを落とします」
足止め…なるほど、弱者は先に潰し数で押す…定石だけど
「その勇人の相手が1人にしか見えないけど大丈夫なの?」
「無論ですよ…彼は僕たちの中で最強で、最凶のいかれ野郎ですから」
「俺達の役目はあんたがあの男の助太刀にいかないようにすること…」
話してる間も目をそらさないか…
「そう…残念だったわね」
「なにがだ?「サンドプリズン」」
「よっと、「ストームプリズン」」
…土と風の牢か
「この中で待っててくれや」
「すぐに出れるとおもいますよ」
「…必要ない、「闇の浸食」」
「なっ!!?」
「くそ、闇で飲み込みやがった」
「あなた達の作戦は…失敗」
「まだだ!お前の足止めができれば…」
「その前提条件が間違ってる」
「あ?」
「弱者を先に叩くのは定石…でも」
ドガァァァァァン
いきなり近くの壁が爆発した
「あなた達が狙ったのは私達の最強…いくら足止めしても、無駄」
爆発したのではなく壁に何かが飛んできたんだ
「「な!!?」」
土煙がはれて崩れた壁のなかにいたのはボロボロの相手の男
「元々あなた達に勝ちはない…最凶?気違い?…その程度じゃ勇人には勝てない…「氷塵」」
細かい氷の粒で相手を貫く
「カハッ…」「いつつ…」
二人ともフラフラながら耐えた…でも一回殴れば終わりかな
身体強化して二人の意識を奪う
これで私は終わりだけど…
『決着てす!ジャッポネ代表何でも屋、決勝進出です!』
…私が最後だったのか
side out
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「ハハハハハッ!手も足もでないか!!?1年坊」
火の球や火の矢、火の槍とかが数百ととびまわっているが
「一回も当てられてない気がしますがね」
「当ててねぇんだよ、そうでもしないとお前らみたいなザコ一瞬でおわっちまうかんなぁ」
「ならそんな無駄なことしてないでさっさと当てて見せてくださいよ、できればですけどね」
「言うねぇ…だったらすぐに終わらせてやんよ、ザコ野郎」
…なんかパーティーでもこんなのいたよな…あれ?あんとき突っかかってきたやつどうしたんだろ?あのあと見てないな
今まで単発的にしか俺を狙ってこなかった火の魔法が連携して狙ってくる…それに
「おらぁ!」
相手の拳を受け流しバックステップで距離をとる
「どうした、結局避けることしかできねぇのか?」
数百の魔法を同時に操り、自分も近接戦闘で接近戦…なかなか凄いな
「だがまぁ…弥生先輩よりか弱いな」
「あぁん!!?」
「アイ、「静止の氷冷」
まわりの温度を一気に下げ、炎すらも凍らす
「な!!?」
あたりに槍や球、矢が散乱している
「よっ」
「くっ!!?」
魔法が強制的に止められてほおけてたから攻撃したのに避けられた
「へぇ…今のに反応できるんだ」
「ちっ、遊んでる場合じゃなさそうだな…」
ピリッ
…雰囲気が変わった
「「ファイヤーフェスティバル」…全力でお前を潰す」
火の球が20、相手のまわり半径5メートルほどでまわってる
「アイ…両腕冷装」「はい」
両腕に極寒の冷気を纏う
「……ククク…」
…?
「…ククククク、アッハッハッハッハッハ」
…壊れたか?
「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!焼き焦がせ!「ファイヤーストーム」!!!」
っ!!?威力がさっきまでと次元が違う!!!
すぐに横に飛んで炎を避ける
「逃げてんじゃねぇぞ!ザァコやろぉがぁ!!?」
俺を狙ってくる火の球を腕で掴み凍らせる
「それで終わりと思うなよ!?「フレイムランス」!!!」
投げられた炎の槍を掴み凍らせ投げ返す
「はっ、当たるかんなもん、「イグニッションバースト」!!!」
!炎を纏い、さらにまわりを飛ぶ火の球の数が増える
「なるほど、きちがい野郎ね…雰囲気変わってから性格まで変わってんじゃねえかよ」
「終わりにしよぉぜぇ!「イクスプロージョンボディ」!!!」
術名のまんまならかなり危ないな…
「死ねやぁぁぁぁ!!!」
「アイ、「氷河地域」」
突っ込んでくる相手の拳を右手で止める
「…は?なんで爆発しねぇ!!?」
「爆発ねぇ…まず火すら起こさせねぇよ」
「な!!?イグニッションバーストまで解除されてるだと!!?」
「ものが燃えるのに必要なのは燃焼物と酸素、そして温度だ…魔力は燃焼物の提供しか行わないから酸素や温度を奪えば火属性など恐れるに値しない。お前程度の魔力支配力なら抑え込むのは容易い」
「な…」
「身体強化…そろそろ終わりにしようか、きちがい野郎」
拳を振りかぶり
「くそやろぉぉぉぉガフッ」
殴り飛ばす
ドガァァァァァン
ふぅ
「お疲れ、アイ」「お疲れさまでした、勇人様」
…後は弥生先輩だけか
……………終わったな
『決着です!ジャッポネ代表何でも屋、決勝進出です!』
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side サラ
…六郎坂勇人に宵闇弥生、龍宮美羽か
去年の記録から注意していた二人とお母さんから言われていた闇の魔王の息子…
龍宮美羽には怪我もさせられたしね
「サラ」
?
「なに?お母さん」
「わかっておるな?」
あの事ね
「分かってる…絶対勝つよ」
「頼んだぞ…」
賭けでそこまで神妙になるかなぁ…闇の魔王以外に何かあるんじゃ…
「負けたら闇に精霊石を10キロ渡さねばならぬ」
…は?
「ちょっと待ってお母さん、なにその膨大な掛け金は!!?」
精霊石とは精霊が気紛れで力を込めたり意思のない下級未満の精霊が憑代としている鉱物の事
これは鉱物自体が魔力を持ち、魔力の少ないものでも魔法が使いやすくなるし、魔法補助の魔具を作るのに必要でとても重宝されている
精霊が気紛れで力を込めるといっても相応に魔力伝導率のいい鉱物…これは魔伝石という…にしか込められないし、込められる精霊も中級の強いのから上級精霊にならないとできないため絶対数が極端に少ない
それを10キロ?たしか前お母さんが取引してたときは1グラム10ドルだったはず…10キロで10万ドルよ?
「…すまぬ、あっちがやけに突っかかってきての、売り言葉に買い言葉で気付いたらそんな事になっておった」
はぁ…きっとまた親バカ発揮したからだろうな
信頼されてるって思うとなかなか怒れないし…
「一応用意する手はずは整っておるから負けても気にすることはないからの」
そりゃ賭けはそっちで勝手にやってたことだし
「じゃが勝てば同量の精霊石が手にはいる…頼むぞ」
…これは勝ったら少し分けてもらえるわね…勝てば臨時収入ゲットか
「任せといて」
半分は貰わないとね…5キロかぁ。それだけあればいろんな魔具が造れるわね
…
……
「サラ様!そろそろ決勝ですよ」
「ごめんね、少しお母さんと話をしてたから」
「サイラ様と?」
「ええ…決勝の相手に闇の魔王の息子がいるでしょ?闇の魔王と彼と私の勝負で賭けをしてるらしいの…それで勝ってってね」
「賭けですか…では絶対に勝たないとですね」
「あなた達にも頑張ってもらうわよ。決勝まであなた達の力を見せないために今まで私1人で勝ち上がってきたんだし…龍宮美羽と宵闇弥生は2人に任せるわ」
「はっ、召致しました。カイルには私から伝えておきます」
「よろしくね、ルン」
さて…勝ちにいきますか
side out
1ドル100円、物価は現実のと同じと考えてください




