43話
7月1日
「つーわけで、お前らもわかってると思うが今日からは六郎坂と郡山は別スケジュールだからな」
「はい」
「六郎坂、わかってるのか?」
手を振ることで返す
「まぁいい。今日はこれだけだ」
「起立に礼」
「ひとまとめにするなっ!」
「いったぁ、わざわざ殴らなくてもいいじゃ無いですか!」
…日直と先生がじゃれあってるがほかのやつらは気にせず動き始める
「行きましょう?勇人さん」
「おう。じゃぁな、仁」
「おう。先輩によろしくな」
「先輩?」
「風紀委員の紫水先輩に創路先輩ですよ。創路先輩は番号持ちなので今回は紫水先輩にですね」
「風紀委員のひとね」
「おう。よろしくな」
「あいよ」
…
……
………
どうすっかなぁ…
「よし、全員集合してくれ!」
なんだ?
声をかけた先輩らしき人は集まった俺らを見て満足そうに頷く
「全員いるな。よし、とりあえず今日から新たに代表になった闇条裕也君だ。よろしくな」
…集まらない方がよかったきが
「まぁこれは余談で本題はこれからなんだが」
なんだ、要らない余談だったな
「毎年恒例なんだがこれからは先輩が後輩に教えるという場を作るために各学年一人ずつのスリーマンセルでトレーニングを行う」
…なに?
菫がこの世の終わりのような顔してるから聞き違いではないだろう
…別に教わることなんか無いんだがなぁ
「…兄さん」
「諦めろ。先輩だって強いだろ?今日からは俺じゃなく先輩相手は決定してんだ」
「そ、そうだけど…」
「んじゃまぁ各学年のランキング順位が同じやつらで組むってことで宜しくな」
…まぁたしかに、面倒なことになってはいるな
「それじゃあ一位の人、私のとこに集合」
ありゃ、さっきの前にたってた人一位じゃ無いのか
「はーい、2年は俺だよ」
お、蒼い髪…水属性適正がかなりのレベルだな
「紫水君ね。今年もよろしく」
やっぱあれが紫水か…
「1年は…」
あぁ、さっさといかなきゃ
「もちろん俺です!」
………………は?
「…闇条裕也君、だったかな?」
「はい!」
「そうか…よろしくな」
………まぁいいか
びり、びり…
「八位の1年生~」
お、いた
「はい」
「お、君か。私の名前は松崎薫だ。所属は3-6だ」
「私は小波小波よ。所属は2-8」
「俺は六郎坂勇人。所属は1-1です。よろしく」
「あぁよろしく」「よろしくね」
…さて、どうしますかねぇ
「どうする?六郎坂君はどんなタイプ?」
「俺は基本相手にあわせて戦闘スタイル変えますからね。好きなのは近接戦闘です」
「そう…1つ確認していいかな?」
「はい」
「六郎坂って名前で思い出したんだけど、龍宮先輩に勝ったって言うのはほんと?」
「あー、ハイ。ほんとですが」
「…なら、私たち二人、同時に相手してもらっても…?」
なーんか面倒臭いにおいが
「それはしなきゃいけないことですかね?」
「もちろんよ。それが本当ならあなたはこんなところで、しかもランキング八位なんかにいるべきじゃぁないでしょ?」
あー、龍宮先輩実質の学年トップだったっけか…てかランキング八位なのは裕也のせいなんだが
「龍宮さんは皆が認めてる3年のトップ。その人を倒しといて番号持ちにすらいないのはおかしいのよ。確かめて生徒会長や理事長あたりに言えば番号持ちにしてもらえると思うよ」
「いえ、それは無理です。少なくともこの大会中は」
「へ?どういうこと?」
「あー、簡単に言えばランクがGなんで番号持ちになる条件満たしてないんですよ」
「ランクが、G?…ほんとに君は龍宮さんをくだしたのかな…?」
あー、そうなりますか…当たり前かな
「龍宮さんは私と小波の二人がかりでやっても返り討ちにされたわ。使い魔も使わないでね。あなたはどうかしら?」
はぁ…とりあえず潰してどうするかはそのあと決めるか
「…試しますか?」
そう言いつつ魔力をこめて身体強化をかける
ザザッ
二人が飛び退いて距離をとる
「やる気ね?…見せてもらうわ!」
「…いくよ」
力の差を見せるべきか…
そう考え身体強化のレベルを上げる
「ここまで上げたのは学園来て初めてかもな」
「笑ってる暇あるの?」
…顔がにやけてたか?
「すいません…ね!」
見られたことに少し恥ずかしさを感じながら松崎先輩の放つ鎌鼬をかわし、一気に懐へ飛び込み
「なっ!!?」
ドスッ
「カハッ…」
意識を刈り取る
まず1人、かな。あとは…?
「やめるんですか?小波先輩」
「…今の動き全く見えなかった。龍宮先輩に勝てるかどうかはわからないけど私たちじゃあ足元にも及んでないみたい。それだけは分かったからもうやる意味が無いわ」
「なるほどねぇ…じゃあ松崎先輩を医務室にでも運びますか」
「そうね」
…
……
「…なんでGランクなの?それほどの実力があればSの上級魔導師クラスでしょ」
「俺はこの制度の元では一生Gランクですよ。魔法の詠唱ができない、これはどうしようもないことですからね」
「…詠唱が?理由はわかってるの?」
…なに?
「……どうしてその事を?」
確かこの世界の常識では詠唱不可能なのは先天的なもので理由は無才能だとされてたはず
「私の父は医者でね、父が親しくしてる人の中に大医師、アリア・カーネットがいるの。その人が詠唱が出来ないのは才能ではなく他の理由があることがあるって言ってて、それを克服できれば詠唱ができるようになるはずだって」
…アリアの知り合いだと?…小波…?聞いたことはないな
「なら話が早い。もう俺はアリア・カーネットにみてもらったことがある。原因も判明したがどうしようもなかった。無才能ではないがな」
「そう…じゃあアリアさんが助けたいって言ってたのはあなたのことなのかな?」
「助けたいってか?あいつらしいが…この理由は俺個人の問題だから他人にどうこうできるものではないってことくらいあいつが一番わかってんだろうに…」
「アリアさんは皆を平等に、すべての人を治すと言っていたから。優しい人なんだよ」
まぁ一般人からしてみれば優しく素晴らしい人、だったな…
「まぁ俺のことはほっといてもらって大丈夫です。俺なりに対処法とかは見つけましたので」
「そう…じゃあこれからはどうするの?トレーニングじゃあ私たちが教えれることは無いんだけど…」
そういうのはもっと本心を隠して言うべきだと思いますが…まぁいいか
「先輩方さえよければ俺が教えますよ」
軽くなら問題ないだろ
「ほんと!よろしくね!」
…まぁ大丈夫だろ
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side 舞
さてと…流石にこの大会には間に合わなかったけどやっとで理事会の説得は終わった
これで2学期からはなんとか間に合うかな…始業式に報告すればまずメンバーが変わるだろう
もうすでに話題の中心にいるから皆が認めるのも…いえ、認めざるおえなくなるのも時間の問題になるのか
コンコン
?だれかしら
「はい、どうぞ~」
ガチャッと扉を開けて入ってきたのは…は?
「あ、アアアアアアアリス様ぁぁぁ!!?ど、どうしてこちらに!!?」
「そんなに驚かなくてもいいでしょ…全く、舞はいつまでたってもお子様ね」
む
「そーゆーアリス様だって全く変わってない幼女じゃないですか!いったいなんのようで!」
「ふふ、単純ね…もう言葉づかいが戻ってる」
な!
「はかりましたね~!」
「ふふふ、そんなことよりあの子は元気?そろそろ大会の時期だけどどうするの?」
むぅ、話がそらされてる…こっちが本題だっけ
「一応代表には選びましたよ…というか彼がいて選ばないという選択肢を持てませんね」
「そう…まぁあの子のことだからなんとかするでしょうね」
たしかに
「いつまでたっても頼るということを覚えないてのかからなすぎるのはどうかと思いますがね…今日は会っていくんですか?」
「そうね…少し話したいしそうしましょうか」
「なら第八闘技場です。私もご一緒しても?」
「ええ。じゃぁ行きましょうか」
「はい」
さてと…彼はどんな反応をするのかしら…
side out




