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最凶男の自由な余生  作者: 小淵執悲
1章 学園前編
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37話

side 優菜


…今私達は3人で本家に呼び出しをくらっていた


この3人が私と菫と、裕也じゃなくて勇ちゃんだったら良かったのに…


「入れ」


…さて、何を言われることか


3人で当主(お父さん)の前に座る


「お前らを呼んだのは確認したいこととそれに伴うこと…それから今の状況についてだ」


確認したいことはあの決闘のこととして今の状況?


「簡単な方から話す。お前らも天の上の位第1位が変わったことは知ってるな?」


頷く3人


「それにともない上から注意を呼びかけられた。なんか犯罪者が枷を外されて暴れだすだろうと。そして昔のように(・・・・・)また才能あるものが拉致、実験動物モルモットとして扱われる可能性が高まったと」


…昔のように?


「お父様、昔のように、ですか?昔もこのようなことが?」


「あぁ。その全盛期は5~10年前だが確かにそのようなことがあった。初めはスラムの子供を使っていたらしいんだが才能が無いために失敗し、名家の子供を実験に使うといったのが増えたらしい」


…まるでスラムの子供なら別にいいと…魔術至上思想だったわね


「私としては第1位の方がよっぽど犯罪者だと思うがな」


それは自分より強いからでしょう?自分が一番だと思いたいから自分以外の強者を犯罪者にして自尊心を保ってるだけ…それじゃあ魔術至上思想っていうよりただのナルシストね


「まぁだから気を付けてくれ。学園側には十和家の方から話がいっていて結界のレベルをあげてもらうことになってる」


今は十和家の子供が沢山通ってるからね…まぁ学園は国有数の安全地帯だし大丈夫だと思うけど…


「まぁ気を付けろって話だ。それよりこっちが本題なんだが…」


さて、どうなることやら


勇人ゴミが戻ってきてるという報告を受けたんだが、お前らはもちろん知ってるな?なぜ報告しなかった」


勇ちゃんがゴミ呼ばわりされた瞬間に斬りかかりそうになる自分を無理矢理静める…まだ私じゃこの男に勝てない


菫も…耐えてるわね


「報告する必要がありましたか?」


「当たり前だろう。あのゴミが生きてるのは我が家の汚点だ。お前ら2人はあれに肩入れしているが何をしているのか分かってるのか?」


「…ゴミゴミ言わないでもらえます?あの子は私の自慢の義弟です」


「…お前の義弟は裕也1人だろう。あんなゴミ「兄さんは」…なんだ?」


「兄さんはすでに裕也を倒した。次期闇条家当主はゴミ以下の存在になる」


…え?報告してなっ…これが自分の不利になること報告するはずがないか


「…裕也、それは本当か?」


「………………はい」


「あのゴミはどんな卑怯な手を使ったんだ?」


卑怯、ねぇ


「……………」


「裕也、お前は次期当主としての自覚があるのか?」


「……………」


「闇条家は世界的に見て闇属性最高位の家柄だぞ。その名を貶めるな」


「…………はい」


いい様ね


「…あのゴミに次期当主が負けたままというのはかんにさわる。闇条家当主が代々契約者となってきた闇の大精霊、こいつをお前に渡そう。仮契約をしておけ」


まだ当主でもないやつに大精霊を!!?


「はっ、へっ?」


「扱い方は人それぞれだ。お前なら使いこなせると思う。お前の才能はあのゴミなんかとは天と地ほどの差があるんだしな」


…才能、この一点については裕也の方が上


「大精霊を使いこなせるようになったらそのゴミを潰せ」


本気で勇ちゃんを潰して裕也を次期当主として確立させるつもりね…


「それからもう1つ聞きたいんだが、大会の選手にはなったか?」


あーらら


「私と菫はなりました」


「…そうか。なら大精霊を使って実力を示せ。学園に圧力をかけておくから選手になれるだろう」


…また圧力をかけるのか。とことん裕也の地位を悪くしたくないようね


「今日のところはもういい。送らせるから学園に戻れ」


「「「はい」」」


今はまだその時じゃないわね…


side out


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


side 弥生


…おかしい


確かに今までの第1位が狂人として嫌われていて交代で民衆が喜ぶのは分かる


でもこの時って同時に犯罪組織の人間にとってもチャンスのはず


…何が起きてる?


他の天の上の位が動いた?


今まで元第1位以外まったく動かなかったのになんでいきなり?


第1位を殺したことによる弊害を防ぐため?


…わからない


「また考え事ですか、弥生先輩?」


「ん」


どうなってるの?今この世界は


「天の上の位第1位交代からたびたび見かけますけど、あんま悩みすぎても何も始まりませんよ?こんをつめすぎないでくださいね」


…確かにそうね


「ん、大丈夫」


私が悩んだって始まらないか…これによって1つ席が空いたんだ


ポジティブに考えよう…


「ならいいんですが…」


…あんま悩んでると勇人を心配させるだけだしね


side out


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


side ???


…天の上の位第1位交代発表からはや数日


「報告します。犯罪組織グレムリン、天の上の位現第1位により殲滅されました」


今私は自分の国の聖堂で報告を受けているのだが


「報告します。犯罪グループ、ロードファミリーですが、天の上の位現第2位により全滅です」


犯罪組織の幹部格の目撃情報数が減り


「報告します。犯罪結社ワールドワイズですが、天の上の位現第3位により壊滅。幹部格は死亡を確認」


世界的犯罪組織の天の上の位による殲滅の報告が上がってきた


「報告します。犯罪組織ハミントン、天の上の位現第4位によって壊滅したとのこと」


…これは何?


確かに私達にとっては都合がいい…なのになんで今まで積極的に動かなかった天の上の位が?


「報告します…」


…判断に使える情報が少なすぎる


今はとにかく情報を…


side out


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


side ヘレン


「ご主人様、こちらが今回の潜入の成果です」


「…そう、闇と氷の精霊ね。この相手をしたっていう子供は強いのかい?」


「はい。一応その男も上級魔導師ですし、特異属性の震動クエイク持ちです」


「クエイク…ねぇ。さて、ヘレン、あなたはどうすればいいと思う?」


…そうですね


「正直今までは依頼以外では学園外に出ていません。そして受けてる依頼はEかDのものですからそれほど強いとは思えません。ここは結界を一時破壊して撹乱し、その間に標的を殺すのがいいかと」


「なるほど、EかDね…私にかかってるのはなんだったかしら」


「生死問わずのSランクです」


「…それじゃあ殺りましょうか」


「…参加するのは?」


「一応全員に参加してもらうわ。皆の状態は大丈夫?」


今朝の朝食で見た限りなら


「皆問題ありません」


「そう…なら決行は明日の夜2時にするわ。それから撹乱じゃなくてあれを使うわ」


!!?


「あれ、ですか?まだ試作品では…」


「経費が報酬で払われるのならここで試す価値はあるわ」


…たしかにそうですね


「はい、分かりました。用意しておきます」


…これで仕事は3年ぶりですか


3年前に当時の天の上の位第2位、たしか今の第1位に殺されかけてからまったく動こうとしませんでしたが…


絶対に成功させましょう。ご主人様のためにも


side out


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