33話
ほとんど何もなく1週間が過ぎた
依頼に変なのが混じることも、闇条家が動くこともなく
変化と言うなら龍宮先輩が俺と弥生先輩相手ならキョドらなくなったことか…
他の人ではまだキョドってるんだが、なくなったらなくなったでキャラが薄くなった気が…気のせいか
で、今はホームルーム前なわけだが
「また何かあるのか?皆やけに浮き足立ってる気が」
「はぁ。おい勇人、お前何も聞いてなかったのか?」
「おう」
「…そこまで普通に返されるとこっちが困るよ」
「勇人さん、今日は「学生魔法戦闘世界大会」の出場選手の1次選考結果の発表の日です。因みにこれに選ばれたら6月上旬の試合に参加でき、それに勝ったら選手となります」
へぇ…そんなのあったんだ
「その選考は誰が?」
「生徒会長と理事長の2人だったはずです」
…あの理事長なら俺を選ぶか
「何人くらい選ばれんだ?」
「選考で選ばれるのは各学年16人ずつです。大会は各学年8人ずつ、8校あるので64人でのトーナメントを3学年分と、学校ごとの番号持ちが全員でてのトーナメント、3~5人のチームで各学校4チームずつ、32人でのトーナメントの3つあります。チーム戦は各チームそれぞれの学年を1人以上入れることが条件です」
大変そうだな……
「チーム戦は立候補なので選考に落ちても参加表明はできます。数が多ければ決闘で決めるそうです。チーム戦に関しては、1チームは学園側が選ぶらしいですけど」
まぁそりゃそうだろ…立候補全員受け付けたら弱いのでも出れることになる
「そうか…ありがとな、楓」
「い、いえ」
「という訳なのだよ勇人君!」
なんだお前そのテンション
「なんだ?選ばれるのが決定でもしてるのか?16人の番号持ち以外だろ?まず十和家で5席埋まってるぞ?」
「うぐ…そんな現実は知らん!俺は夢を見るんだ!!!」
「陸谷さんは風紀委員会でのチームが創路先輩と紫水先輩で浮かれてるんですよ」
あぁ、そんなこと言ってたね
「ほう、十和家とのチームとは…凄いじゃないか、39位君?」
「………良いじゃないか、夢見たって…良いじゃないか」
いじけモード入ったな…
「おーい、席つけ~」
む、担任が来たか…
「えーと、お前らそんな期待した目で見るな、気持ち悪い」
ズルッ
「せ、先生!そういうのは思っても口にしないでほしいです!」
「お前らの事情なんか知らん。良いからやめろ…期待したって裏切られるだけだ」
「そ、そんなぁ…このクラスから一次選考通ったやつがいないとでもいうんですか?」
「いや、そういうわけじゃねぇが…じゃあ選考通ったやつ発表するぞ~?これがてっとりばやい」
シーン
え!!?そこまでのことなの?
「このクラスからは2人、郡山と六郎坂だ。頑張れよ!他のやつらはもっと精進せい!」
この世の最後を見たように叫ぶやつ
机につっぷしてブツブツと言ってるやつ
元々興味なかったように取り繕うやつ
なんか悪魔でも召喚するのかっていう魔方陣で儀式始めるやつと多種多様の反応を見せられてるが
…一番うっとおしいのは
「ゆ~う~とぉ~」
恨みったらしい視線が無いのは不思議だが別に良い。それより仁の視線をどうにかしてほしい
「勇人さん、頑張りましょう♪」
「あぁ」
まぁ人並みにはやりますか…
ゾクッ
「!!?」
かなり高密度の魔力…先生?
「おまえらうるさいぞ…まだホームルームは終わってない」
…いや、それだけでそこまで威圧することは無いだろ…
「…よし、で、六郎坂!」
?
「お前部活作ったんだってな?」
「?はい」
「理事長からだが、お前の部活のメンバーでチームトーナメント参加しろ」
「は?俺選考に残ってなかったか?」
「勇人さん、個人トーナメントとチームトーナメントは両方の参加が可能なんです」
…へぇ
「そういうわけだ。んで、お前ら学校指定枠だからな?負けるなよ」
えー
「おい勇人!お「うるせぇっつってんだろ!陸谷ぃ!!!」っはい!すいませんでしたぁ」
「よし、次だが……」
はぁ…面倒だが、チームトーナメントの方はあの二人に任せとけば良いかな…
「…終わりだ」
「きりーつ、れー…」
「…勇人さん、頑張ってください」
「いーなー勇人~」
「さっきからなんなんだよ」
「だってよ~それは参加出来るだけでステータスになる大会だし、何より選手に選ばれたら7月の午前授業返上してトレーニング、夏休みの課題はオール免除なんだぞ!羨ましいにもほどがあるだろ!」
「結局座学や課題がやりたくないだけか!」
「そうともいう!」
はぁ…
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side ???
5月下旬
「…っていう訳なんですよ!」
「つまり、この六郎坂とかいう1年が弱みかなにかを握って第一位と第八位を無理やり従わせてる、と?」
「はい!そうなんすよ」
「…本当か?あの第一位と第八位だぞ?」
弱みなんかつかませるか?まず弱みなんかあるのか?
「だからこそですって!普通十和家でも何でもない学年最下位が第一位や第八位とつるみますか?」
…なに?
「学年最下位?それは本当か?」
「はい。これは確かな情報です」
「なら確かに何かありそうだな…そいつのクラスは?」
「1-1です」
六郎坂…
とりあえずしめとくか…
side out
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side ???
さて、これで世界がどう動くか…
「いい?この内容で発表するわよ?」
問題ないと頷く他のメンバー
「では。皆さんは今後の世界情勢の変動の把握に勤めてください」
さて、私も帰りますか…まずわ民衆を落ち着かせなきゃね…
この日発表された事柄は世界を震撼させた
この世界の裏で暗躍するものたちは最大の脅威の消失に沸き、喜んだ…
世界中の民衆達も、この世界最強の人間の死に沸いた…歴史上最凶最悪の人間の死に
これからの平和を見てか
目の前の脅威が取り除かれたことにか…
ただ世界でもわずかな人間達はこの事実をきき、そしてこう思った
「またあの地獄の時代の始まりなのか」
と
side out




