30話
sideヘレン
……困りましたねぇ
学園の結界が聞いていたよりも強くて何も情報がてに入りませんでした…
!ご主人様がいらっしゃいましたか
「お疲れさまです、ご主人様」
さて、どういったものか
「ヘレン、どのくらい情報は集まった?」
ここまでだと正直に言う他ありせんねぇ
「すいません。聞いていたよりも強い結界が張られていて学園内に入ることすらできませんでした」
「?確か学園に張られている結界は渡した魔具で気付かれず抜けられますが…結界が強められたということは知られたくない事や守りたいがあるか、もうすでに他の誰かに潜入されたか…両方か…」
「いかがなさいますか?」
「…そうね、なんの情報も無しでの仕事はきついわ…まず結界を抜けるための準備をします。…これと、これね…ヘレン、ここに書かれたものを用意して」
「かしこまりました」
…久しぶりの仕事ですが、一筋縄ではいかなそうですね
side out
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side ???
…はぁ
ここのところまったく寝れてない…
これも全部
「…と思われます。次に世間の様子ですが、ジャッポネ、ロンダン、カエイラ3国では天の上の位第1位の死亡を示唆する噂が流れ、その他の国にも似たような噂がはこびりはじめました。一月もかからずに国を越えたとなると誰かが意図的に流してると考えられます」
これのせいなのよねぇ
噂を流す?そんなことして利益のある組織は…ダメね、無いなら探せばいいけど逆にありすぎて話にならないわ
「報告です。ここ数年息を潜めていた犯罪組織「ゲーティア」の幹部格、アガレス、ダンタリオン、ムルムルの3名がローシャにて目撃されています」
「同じく、犯罪組織「邪な道化師」メンバー、序列1位、2位、5位が集まっているところをオーリアの騎士が見かけたそうです」
「報告です……」
はぁ…犯罪組織からしてみれば最大の脅威が無くなったかも知れないとなると動き出すのは当たり前か…逆に噂を流して他の組織を動かし、自分達は隠れてるやつらもいるだろうな…
ここまで他の組織が動いていてまったく尻尾を掴ませない「暗黒大蛇」の存在…ここの仕業?
邪推しててもしょうがないか
まったく、どれ程の抑止力になってたのよあなたは
「どうじゃ?世間の様子は」
…「水」か
「状況は最悪ね…世間の噂では天の上の位第1位は第2位に殺され、天の上の位は1つ欠番。それに呼応して犯罪組織の重役達の目撃情報…かなりまずいわ」
「最悪じゃのう…何を考えておるのじゃ、第1位は」
「元、よ。それより他は集まったの?」
「うむ、皆集まっておる…状況的に第1位の変動は報道せざるおえぬぞ?どうするのじゃ?」
「ここまで来たら第1位の死亡による脱位で報道ね…それで世間がどう動くかを見て、対策を立てるわ」
「それが一番かのう…元第1位を殺すほどの力を持つ現第1位、そういうイメージで多少落ち着けばいいがの」
「とりあえず皆にはしばらくここに留まってもらうことになるわね…」
「それは仕方ないじゃろう…今は世界の節目じゃ。ここでの対応によってこの先の世界が決まる…。慎重に、かつ迅速に事を進めねばの」
…はぁ、まだしばらく寝れなそうね
side out
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side ???
「カハハハハ!!!おもしれぇように踊るな、雑魚どもは…まだ暴れちゃいけねーのか?リーダー」
こいつは…
「前に説明しただろう、動き出すのは魔王共がどう動くか見てからだ。現状奴らは大聖堂にこもってもうすぐ一ヶ月…そろそろしびれを切らすんじゃないか?天の上の位についてどう報道されるかで俺達のとる行動は違う。なんのために噂を流して回ったと思ってる」
「もう3年もまってんだ!殺りたくて殺りたくてしょうがねぇんだよ!」
「今動けば作戦がパーだ。それに溜まってるのは皆同じだよ…だがことと次第によっちゃああともう数年息を潜めることになる…理解しろ」
「理解しろ殺人凶。また三年前の二の舞になりたいのか?」
「……………くそっ!」
…普通なら構わず飛び出すこいつすら二の足を踏んでしまう…やはり三年前のあれはきつかったか…
「現状俺達の思惑通りだ…暫し待て」
「「「「おう」」」」
それにしても…「暗黒大蛇」はどうしたんだ?
side out
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side 三人称
ひた、ひた、ひた
…何かが歩く音がする
ピチャン
…カフタスの山奥、簡易式の結界が張られた洞窟のなか
「な、なぜ、俺らを……?ガハッゴボッゴホゴホッ」
1人の瀕死の男と
「なぜか?犯罪組織が襲われない理由ってなんだ?」
1人の若い男の影
「まぁ俺は優しいからな…冥土の土産に教えてやるよ…お前らを殺すのはただ目的のための手段さ。別にお前らである必要はなかったが、ただ俺の国にいたのがお前らだった、それだけさ」
「っく、そぉ…ゲホォゲホッ」
「まぁ、なんだ?お前らは生死問わずのお尋ね者…俺の出世の礎となることを喜べ」
そういい1つの影が腕を振るうと、物言わぬ物体がまた1つ
「ギャハハハハハハ!これから始まるぜぇ」
ボオォォォォ
…油に引火した火に照らされた中
「これからは俺の時代ぃ!!!ギャハハハハハハ!!!」
一面真っ赤な景色の中
「ギャハハ、ギャハハハハハハ!!!」
数十、数百にも届こうかという数の奇妙な形のオブジェの中
「ギャハハ、ギャハハハハハハ、ギャハハハハハハハハハハ!!!」
真っ赤な水面をゆらしながら笑う、真っ赤な人間があった…
side out
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side 舞
「それじゃあ理事長、よろしくお願いしますね?」
「分かったわ、任せといて~」
…まったく予想外ね
まさか部員に第一位と第八位とは…
こりゃ直接生徒会に持っていったら大変なことになったかなぁ
「理事長先生、いらっしゃいますか?」
ん?
「はい、どうぞ~」
「失礼します」
…噂をすれば、ね
「どうかしたの?米光さん」
「はい、今年の大会のことで来ました。そろそろ考え始める頃だと思いまして」
そういえばそんなのもあったわね…
学生魔法戦闘世界大会
「選手の選考の一次発表まで2週間です」
「そうね、それも決めなきゃだわ…全校生徒の能力値のデータはあるから…始めましょうか」
「はい」
…さて、彼はどう評価される?
side out
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side 仁
…明後日に風紀委員会の試験がある
勇人のやつは問題ないとか言ってくれるがどうも自信がでない…
もう一度ボスゴブリンの前に立ったらすくんで動けなくなる自信がある
「ん?よう、仁!」
勇人か…いったいどんな人生送ればボスゴブリンを前にして平然としてられる?いったいどんな人生送れば大人に向かって大見得きれる?しかもしっかりと、自分の意思で…
「おう、勇人。龍宮先輩どうだった?」
「問題なし。部活にも参加してもらえた」
「お、良かったな!」
名家に拾われ捨てられる…俺は馬鹿だからよく分からねぇが、酷く辛いものだってことくらいわかるぞ。なぜそうやって笑ってられる
「仁は試験に向けてのトレーニングか?」
「あぁ、そんなところだ」
こいつから見て、俺はどう写ってんだろうな
「頑張れよ?ゴブリンで無双したときを思い出せ」
「おう!」
ただのクラスメイトかな?だったらそれでいい…今は、な
教えてやるさ、友達の、親友の良さってのを、この学園での思い出を!
side out
自分で書いてて頭が混乱してきました




