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第漆話 夜の闇と心の闇 =参=










夜の闇は心の闇


心の闇は世界の闇



真の闇は妖怪か、人間か


光と闇は表裏一体だと忘れてはいけない。





















身体が宙を舞い、血も飛ぶ。


トンっ


「大丈夫か、百鬼ッ!!!」


旗を棍棒がわりにし妖怪に殴りかかるが、跳ね返されて百鬼が旗の柄を構えたまま恭夜のすぐ横まで飛び退く。


「問題ない。」


短い言葉を返答として返し、百鬼は妖怪をじっと見据えた。


「チッ・・・雑魚の癖に、面倒な奴が出たもんだ。こちとら、さっさと屯所の自室戻って寝たいのによー、、、いっそのこと火で焼くか?」


高杉が苛立たしげに呟き、炎系の式神を構える


「ゲッ!!!やめてくださいよ!!!!相手、屍系の妖怪ですよ!?」


必死に恭夜が高杉を止める。理由は・・・


「・・・絶対、臭ェよ」


顔を青くして百鬼が真顔で呟く。


死体を焼く臭いというのは臭いらしい。

生ごみよりも臭いらしい。


「肉の塊焼くようなもんだから、良いじゃねェか!!!!!」


「確かに、油の塊みたいなものだし、ガスとかも出てると思いますけど・・・」


「民家焼く気か」


上から高杉、恭夜、百鬼と順番に呟く


「・・・と、いうか。確か死体って糞便と土と一緒に放置しとくと火薬になりませんでしたっけ。。。」


サッ


三人の顔から血の気が引いた


「どうすりゃいいんだよぉぉぉぉ!!!!!」


「いや・・・あの、落ち着きましょうよ高杉さん」


「呪符使えばいいんじゃ・・・」


ポンッ


「なるほどな」


妖怪を見据え、呪符を右手に3枚、左手に3枚の合計6枚出す。

呪符の種類は右手は右から『封』『火』『水』左手は右から『風』『土』『解』

呪符は右手の右から順番に発動され、左に行くほど発動が遅くなる。

手の振り方が右手からの場合なので左利きの人はまた、違ってくる。

また、術式と同じく書かれた文字にも意味があり、高杉の出した呪符でいくと


封じに火なり、水雨に風吹かん。土になりて解かれ


と、いうわけである。


「塵となり、消え去れ!!!!!呪符六符じゅふろくふ!!!!!」


言い切りと同時に呪符を投げた

途端に妖怪の周りを紅い炎が囲んだ















===アリガ・・・・・トウ・・・===


























妖怪の消える寸前に子供の声が聞こえた気がした









































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