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カラダがどんどん改造されるわけ  作者: 739t5378
第2章 カラダが改造されたあと
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第25話 色んな意味でナイス

1時間目が終わった後、加奈子からメールが届いた。



『この後エスケープしない?』



気になって本人を見ると机に突っ伏したままだった。


なんでわざわざメール?


そう思ったが、行動が怪しすぎるんで『分かった』と一言返しておく。


すぐに着信があり、それを見た加奈子がぬらりと立ち上がったかと思ったら鞄を抱えて素早く教室を出て行った。


それを見た女子数名に声をかけられていたが、全てスルー。


よく分からないが取り敢えず俺も教室を出ることにする。


仕方ないんで坂崎に「俺と加奈子は具合悪いんで早退したことにしてくれ」とだけ告げてエスケープ。


途中真琴と目が合い、『どうしたの?』って顔をされたが、首を傾けて『さあな』と口パクしておいた。


玄関まで来たが、既に加奈子は居なかった。


そんなに学校に居たくなかったのか?


どこに居るのか見当たらないんだが、仕方ないんで速攻で靴を履き替えて後を追うと、校門を出たところで加奈子が待っていた。



「遅い。なんですぐ追いかけて来ないわけ?」



鞄を胸に抱き、ちょっとご立腹の様子。


追いかけてきたのになんで怒ってんだよ。



「しょうがねーだろ、一応誰かに伝えとかねーとさ。適当に具合悪いって言っといた」


「あっそ‥‥」



一緒に早退なんかしたら『愛の逃避行だ』とか絶対クラスで噂になんだろーが、このバカ。


いや、タイミングずらしただけじゃダメかもな。


既によからぬ噂が立っているかもしれん。



「んで? お前一体どうしたんだよ」


「うん‥‥‥気づかない? 加奈子の顔見て」



加奈子が俺を見上げて顔を向けてくる。


顔がどうしたって‥‥‥‥。


あれ?


なんだか加奈子の顔がすっきりしているような‥‥。


しばらく見つめ合っていると、加奈子が顔を反らして珍しく恥じらいだ表情を見せたかと思ったら「ほい、足」と、スカートを捲りあげ片足を上げて突き出してきた。



「どお?」



どおって‥‥スラリと細いな‥‥‥あれ?こいつこんなに細かったけ‥‥。


もう一度顔を見つめる‥‥。


明らかに顔も細い。


まあ、元々こいつはポッチャリしてたわけでもなく痩せ型でもないんだが、特徴的だった丸顔が影を潜めてスッキリとシャープな輪郭になった印象を受ける。


要するにホッペたがすっきりした感じかな‥‥。


そして今見たように手足も細くなって、まるで‥‥そうだな、スーパーモデルのようだ。


これって‥‥昨日の薬剤投与の変化なのか?


ってことは、痩せる薬‥‥?



「お前、一日で痩せたのか?」


「‥‥‥‥違う、体重は変わってなかった」



加奈子が顔を伏せて目を合わせないまま答えた。


なんとなく顔を赤くして、恥ずかしそうな雰囲気だ。


そんな加奈子は初めてなんで、ちょっと緊張してしまう。


そもそも、痩せたのに体重が変わってないってどういうことだ?


あれか? 脂肪より筋肉のほうが重いとかいうやつで、脂肪が筋肉になったとか‥‥。


いやいや、どう見ても手足は柔らかそうだし、その程度の変化で見た目がこんなに変わるわけがない。


じゃあなんだ?


足りない頭で悩んでいると、加奈子が顔を上げて聞いてきた。


物凄く恥じらった表情で一言。



「えっとさ‥‥見る?」



え?何を?


この状況でそんなに恥ずかしそうにして、どこを見せてくれるって言うんだ?



「ちょっと待って」



俺が困惑していると、加奈子が後ろを向いて何やら胸元をいじっている。


え?え? 見せるっておい‥‥ここ外だぞ‥‥‥。


それでも何か嬉しいことが待っていそうでついドキドキしてしまう。


見せるって、そう言う事なのか‥‥‥?


加奈子がゆっくり体を回転させて振り向く。


ブレザーのボタンが外されている。


何かが起きる予感で期待感マックスだったんだが、加奈子はあっさりとブレザーを広げて「ほいっ」と軽い掛け声と共にシャツ越しのバストを突き出してきた。


‥‥‥‥。


‥‥‥‥。


‥‥‥‥。



「な、なんで黙ってんのさ―――」



はい。


黙ってます。


そりゃもう堪らんのです。


なんだこれは!?


そこには、真琴と同等―――いや、もしかしたら超えたであろう丸々とした巨乳が存在していた。


しかもツンと上を向いていて、形具合も芸術品。


どうやったらそんな胸になるのか、叶姉妹も驚きの逸品だ。


何故かノーブラで、しかもずっと手で押さえたいたからなのか汗ばんでいて、正直少し透けている。


要するに先端の位置が丸分かり状態で、ああもうちょっと透ければその細部まで‥‥。



「朝起きたらこうなっててさ‥‥。 これって昨日の薬のせい? 痩せたり胸膨らんだり、一日でこんなの可笑しくない? 加奈子変になったのかな‥‥ねェ、駿ちゃんどう思う?」


「どう思うって‥‥ゴクン‥‥最高だな」


「人の話しをちゃんと聞けっ!」


「痛っ」



加奈子に頭を引っぱたかれた。


その際、ジャンプした加奈子の胸がポヨンポヨン揺れてとても良い感じに。



「うう‥‥重いィ‥‥絶対肩凝るよこれ‥‥って、そんなにジロジロ見んなっ!」



更に足を蹴られる。


自分で見せておいてなんだってんだ。


しかしスゲー‥‥元々ちっちゃめだった顔が更に小さく見えるし、スタイルもバツグン。


そしてモデル系にはありえない巨乳―――。


完璧過ぎる‥‥。


ナニこの超絶美少女‥‥‥。


あまりの衝撃にザ・ワールド状態に陥っていたら、加奈子が一人で歩き出した。



「おい、どこ行くんだよ」


「昨日の‥‥えーと、なんとかって人のとこ!」


「如月さんだろっ?」


「そう、その人んとこっ」



色々聞きたい事があるとかで、俺も加奈子に付き合う。


まあ一晩でそんな状態になったら、誰でも理由を聞きたいよな?


でも、どうせあれだろ?


俺の若返り現象と一緒で、一週間位で元に戻るとかっていうやつじゃねーのか?


ま、実験だからそう言うオチだろ。


加奈子本人はと言うと、大して喜んではいなかった。


「別に太ってないし」「バストは大きければいいってもんじゃないじゃん?」とか言って、逆に否定的だった。


まあ加奈子は元々充分可愛かったから、今の状態が必ずしも良いとは言い切れないかもしれん。


俺としては最高だと思うんだが。


それはいいとして、駅前まで来たら加奈子が「下着を買いたい」とか言いだしやがって、駅ビルの中にあるランジェリーショップに行くはめに。


何でか分かるよな?


俺は本人から聞くまで気付かなかったんだが、加奈子が何故ノーブラなのか。


答えは簡単、単純にサイズが合うブラを持ってなかった訳で。


「しないのが楽なんだよね~」とか言ってる頭の悪い女子高生の思考とは違うって事で。


や、当然とめたよ?


ノーブラの方がイイに決まってんじゃん。


歩く度に揺れるし、見てるだけで熱いものが込み上げてくるかんな。


でも走ったりすると痛いんだってさ。


何がどう痛いのかは知らんが、痛いって言われたら我慢しろとは言えないだろ?


なもんで、仕方なく付き合うわけなんだよ。


しかしだな、女性用下着を買ったこともある俺だが、流石に女の子と行くのは俺も恥ずかしいんだ。


だってさ、その場で選んだ下着をこれから着けるんだぞ?


やべーよな。


しかもこいつ、可愛さアップしてるってのに。


「一人じゃ恥ずかしい」とかで、付き添いは確定みたいだし。


下着くらい自分で何度も買ってんだろが。



「ん?なんか言った?」


「何も言ってねーよ」



既にランジェリーショップ内に到着した俺達は、所謂大きいサイズのコーナーに居る。



「なんでこういう時に店員さん居ないのさ!?」



そわそわと店員を探す加奈子。


なんでかって?


まずはサイズを測らないと、どれ買えばいいか分からないだろ。


当然だな。


そんなわけで、加奈子が店員を呼びに行ったんで、一人ボ~っと佇む。


その間、通り過ぎるお姉さん達から冷たい視線を何度か浴びる俺。


なにこの罰ゲーム‥‥。


いい加減逃げようかと考えていると、加奈子がメジャーを片手に戻ってきた。


そしてそれを「はいっ」と渡される。


メジャーを俺に渡してどうしろと?



「誰も居ないから勝手に借りてきちゃったよ‥‥別にいいけどさ、サイズさえ分かれば」



そう言うと、加奈子は両手を上げて「早くして」と俺に胸を突き出してくる。



「ちょ、ちょっと待て! 俺が測るのか!?」


「バカっ! 声がデカいぃ!」



言われて、慌てて声のトーンを下げる。



「無理だ! 測ったことないぞ!?」


「あー大丈夫、簡単だし。まずはここを測って―――」



質感溢れるバストを目の前に説明を受ける。


なんだこれ。


堂々とシャツ一枚越しの巨乳をガン見出来るとか。


しかもシャツはパッツンパッツンで、ポッチポチだぞ!?


一応説明を聞いてはいるが、俺の視線はさっきよりも更に透けてきた感のある先端に釘付けだった。


透けるとアレだな?黒く見えるな。


昨日モザイク越しに見た感じだと、少女っぽい色素だったんだが、巨乳になると黒くなるのか?


謎だ‥‥。


そんな事を考えつつ、まずはアンダーを測る。


え~と、胸の下の膨らんでないところ―――。



「言っとくけど、触ったら怒るかんね」


「へいへい‥‥」



一応、やる気ない感じで答える俺。


超鼻息荒いけど。


メジャーを一周させ、前で合わせる。


そして下乳にピッタリと沿わせる。


確か昨日―――Bの70とかって‥‥。


おお、やっぱり70だ。


ここは変わってないんだな。


と、その時、手をバシッと払いのけられる。



「触んなつったじゃん!」



え――? 触ったつもりないんだけど‥‥。


ま、いっか‥‥。



「‥‥コホン、アンダーは70な」


「あ、うん、70ね」



お互いに目を合わせない。


加奈子が少し恥ずかしそうにするもんだから、俺も恥ずかしくなってくる。


次トップ測るんだぞ、超ドキドキすんじゃねーかよ‥‥。



「は、早くしてよ、なにしてんのさ」


「お、おう‥‥じゃあ、トップ測るぞ」


「う、うん‥‥」



チラリと顔を見ると、滅多に見せない恥じらった表情の加奈子。


顔真っ赤じゃねーかよ‥‥。


そんなに恥ずかしいなら、店員来るの待ったらいいのに‥‥。


と思っただけで、口には出さない。


店員が来ると楽しみがなくなるんで、素早くメジャーを背中から回す。



「えっと、ちょうど乳首のとこでいいのか?」



黒く透けてポチっとなった部分にメジャーを合わせる。




「そうそこ、乳首のとこで―――!!!!」



話の途中でビクッとなる加奈子。


え、メジャーが触れて感じたとか?


ドキッとして表情を伺うと、目が合った瞬間無言で突き飛ばされる。


おわっ、なんだ?


加奈子が試着室へと走って行った。


ちなみに、サイズは分かった。


トップが92.5。


90台だぞ!?


驚愕だよな‥‥‥。


アンダーが70だから、その差が22.5センチ。


何カップになるんだ‥‥?


気になって、近くにあるサイズ表を手に取ると、それだとFの70になるらしい。



「エフだとおおおおおおおお!?」


「声に出すなっ!!!」



っつ~~~~、脳天にグーパンチが入った。



「イッテーな、何すんだよ!?」


「透けてるならなんで教えてくれないのさっ!?」


「バ――、お前、言えるわけねーだろ!?」


「言えるだろ! この変態!エッチ!痴漢男!!」



ポカポカと頭を叩かれる。


罪は俺にあるんで、無抵抗で殴られる。


全然痛くなかったんだが。



「てゆーかさ、シャツ一枚なんだから透けるの当たり前だろ?気付けよ」


「‥‥‥うぅ‥‥だって、今日テンパってたんだもん。だから気付いた時点で教えろっての!」


「お、お前のサイズこの辺だぞ? Fの70な」


「‥‥‥‥」



喧嘩になりそうだったんで、速攻で話題を変える。


加奈子も怒った顔のまま、俺が指差す辺りを物色し始める。



「なんか可愛くないのばっか」



そう、そこにあるのは妙に大人っぽい、所謂エロい感じの下着しかなかった。


濃いピンク色で少し透け気味のやつとか、薄い紫の上下セットで下がTバックとか‥‥。


唯一目を惹かれたのが、白系のレースが着いたやつかなぁ‥‥。


取り敢えずそれを勧めてやろうかと思ったら、



「じゃ、駿ちゃんはあっちで待ってて」



と、背中を押されて俺退場。


なんだよ、最後まで付き合わせてくれたっていいじゃねーかよ。


仕方ないんで、ついでにトイレを済ませて近くのベンチで待つ。


べ、別にあれだぞ?トイレで変な事はしてないからな。


もちろん歩き方は前屈みだが、ほ、ホントだかんな!


しかし‥‥Fカップだって。


真琴がEだったよな‥‥。


いや待て‥‥‥最近更に大きくなった気がするから、同じ位か?


それにしても、Fの破棄力って凄いな。


さっき店頭に並んでたやつ、超デカかったし‥‥。


マジでメガ盛りだぞアレ。


悶々と想像まっしぐらで、とても立ち上がれない状態になってしまった俺は、視界の向こうからトコトコ近づいて来る加奈子を発見する。


ぶっ―――。


シャツ越しにブラをくっきり透けさせて、それでもプルンプルン揺らしながら小走りで近づいて来る。



「探しちゃったじゃん!なんで近くにいないのさ」


「お、おう悪かった‥‥」



さっき俺が気なっていた白系のレースが着いたブラが、シャツ越しにくっきりと見える。


ナイスな選択だ。


可愛い系の加奈子に似合ってる感じだ。



「あ、あんまり見んな―――」


「見んなって無理だろ!そんなに透けてたら!!」


「う、うっさいな‥‥」



何着か買ったのか、大きめのショッピング袋を胸に抱えて恥ずかしそうにしている加奈子をベンチに座らせ、「ちょっと待ってろ」とだけ残して買い物へと向かう。


上着持ってるんだから着ればいいんだけど、多分ブレザーはきついんで着ないんだろ。


ウチのは、ボタン締めないと変な感じになるし。


それでもスケスケよりはましだと思うんだが‥‥まあいいさ。


んでもって、またレディースコーナーかよ‥‥。


ま、あんな状態で歩いたらすれ違う野郎どもの視線を釘付けにしちゃうからな。


減るもんじゃないし、とか言うけど、俺は減る気がするから他の奴には絶対見せたくないんでな。


無難にカーディガンでいいよな?


サイズは‥‥M‥‥かな?


まあニットだから伸びるだろ。


完全に俺の趣味で白系のロングカーデを選んで購入。


速攻で加奈子の元へ戻って、「拒否は出来ない、今着ろ、すぐに着ろ」と購入品を紙袋のまま手渡した。


「なにさ」と最初はムッとしてた加奈子だったが、中身を出して顔が綻んだ。



「あ、可愛い‥‥駿ちゃんが選んだの? 意外と趣味いいじゃん。これ貰っていいの?」


「いいよ。そんな状態で歩かれたら、俺が嫌だかんな」


「なんで?」


「な、なんでじゃねーんだよ、なんでもだっ!」


「‥‥‥ふ~ん」



他の人に見られたくないとか言えるか、ボケッ!


その後加奈子は急に機嫌が良くなり、



「じゃあ駿ちゃんの為に着るねっ」



とか言って、ロングカーデに腕を通した。


似合う?と、立ち上がってクルクル回る加奈子。


大きめサイズなのか、スカートの下まで丈があって、袖も長めで隠れた手の先でニットから指がちょこんと出ている。


似合うと言うか、超可愛かった。


だからつい、正直に言ってしまう。



「めちゃくちゃ可愛いぞ」


「わっ、ホント!? 駿ちゃんってそう言うコト言える人だったんだー、お世辞でも嬉しいな」



ルンルンで、とっととエスカレーターで先に降りていく加奈子。


お世辞じゃないんだけどな‥‥。


ひとまず追いかける俺だった。





26話へ続く。

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