表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一の昼 【のらりくらり】

朝起きたら、学生は歯を磨き顔を洗い制服に着替えて、学校へと向かうだろう。

そんな規則正しい生活に楽しさはあるのか?本当の自由はあるのか?

感性は人それぞれだ。俺みたいなのが口出しするものではない。だが、唯一断言する。


人生ってもんは楽しんだ勝ち。その通りだ。



「行ってきます。」

誰もいない家に向かって呟く。

逢沢ヨル(14歳)そして不登校である。

最初の自己紹介が不登校とはなんとも印象が悪い。でも、それしかないのだから。両親は離婚し、今は母だけ。毎日朝から晩まで仕事をし、帰ってくる日も少ない。だから、1人の時が多い。


俺の活動時間は朝10時から。同級生にも会わず、人気も落ち着いたちょうどいい時間だ。

向かっている途中に自動販売機がある。土産にも酒を買って行こうか悩んだが、誰かに見られたら終わりだ。コーラだけを買う。

どこに向かっているかって?それはまぁ。


「いい天気だな…」

1時間ぐらい、ぶらぶらと歩き続ける。交番の前を通る時はヒヤリとする。なんなら人とすれ違うだけで。


「…そろそろいこいか。」

公園のベンチに座り、飲み干したコーラを捨て、俺はある場所へと向かう。

さっきいた公園から10分程度歩くと目的地がある。


「相変わらず薄汚いアパートだな…」

俺は苦笑しながら階段を登る。三階に着くと誰も住んでいないアパートから話し声が聞こえる。


「これこれ、この酒がいいんだ。」

「私の服どこ!?勝手に触んないでって言ったのに〜!」

「いいじゃねぇか。そう騒ぐなよ。」

ドアノブを掴むと聞こえてくる三人の話し声。

俺はニヤけながらドアノブをひねった。

「こんちゃーす、もう昼メシ食べましたか?」

中に入った瞬間俺はそう問いかける。

「おぉ、ヨルおはような。まだ食ってないし、どこか行くか?」

最初に声をかけてきたのは俺たち3人組の1人の盛舞 ルイだ。

若い男の人でコンビニバイト中。そして狼男だ。

急に何の話だと思っただろう。説明し忘れていたが、ここにいる4人の中で俺以外全員人ではない。ウソみたいな話だが、本当なんだ。

ただ、狼男と言っても人と変わるところは少しだけ。見た目は完全に人間だし、どんな攻撃でもほぼ死なないのと、寿命平均が300年なところぐらいだ。あ、あと一時的に狼になれる。


「いいですね。あ、ラーメンでも行きますか?」

「ラーメンいいね♪あ、でもすき焼き食べたい」

2人目の人物は夜基 スズナ・吸血鬼だ。

グループ唯一の女の子で見た目はめっちゃ若いが吸血鬼歴60年である。吸血鬼は血を主食とする。そのため料理はあまり食べないらしいが、何故かスズナちゃんはたくさん食べる。理由は美味しいかららしい。吸血鬼は不老であり、狼男同様ほぼ死なない。そして、身体能力が桁違いに高い。そして、基本は夜に活動するが、スズナちゃんはオールしている不健康吸血鬼だ。


「よし、昼ラーメンで夜すき焼きで決定だな。とりあえず支度しろ。すぐに出るぞ。」

そして最後は幕白 ジン。ゾンビである。

パチンコと競馬、あと酒が好き。

言い忘れていたが狼男・吸血鬼・ゾンビには再生能力がある。その再生能力がずば抜けて高いのがゾンビだ。不老不死であり、1000年は生きてるらしい(ほんとか知らん。)


「昼ラーメンで夜すき焼きか。胃もたれするな」

「てか、両方外食ってお金ないですよ。」

「いい、おれが払ってやるよ。この前競馬で大儲けしたんでな。」

「やったー!奢り大好き♡」



狼男・吸血鬼・ゾンビ、そして人間。

この不思議な4人の日常は今日も続く…。


「いや、昼に中学生が外食はダメだわ。」

「「「あ」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ