第十二話 Cブロック②
「これが、核か」
勝は核の前に立っていた。
槍を構えて核を貫こうとするが、ビクともしなかったのだ。
「硬っ!もう一度」
壊れるまで次々と槍で突きを入れるが、核が壊れるどころかヒビすら入る様子がない。勝は息を荒げて自分の弱さに絶望する。だが、勝は諦めようとはしなかった。
「せっかく、ここまできたんだ!」
槍にオーラを流し込んで自分の中で1番強力な突きをする。
だが、砕けたのは核ではなく槍の方。
「嘘...」
勝は自分がどう足掻こうとも核を壊さない事にその場で崩れて、零夜達に謝るのだった。
「まただ。また、僕がみんなの足を引っ張ったんだ...せっかく神楽沙君たちに期待されたのに...なんで、いつも僕は」
そして、一方その頃風華、黒恵、青果達は和樹のチームでもある天野海斗、青山正道とその他4人は3人を囲んで核を狙っている。
「リーダーがすぐに終わらせるなって言われてるからな、ちょっとは遊んでやるよ!学園長のお気に入りのチームの実力を見せてくれよ」
海斗は攻撃を悟られない様に壁をあちこち飛び込みながら攻撃をする。風華と黒恵は攻撃を防ぐ、一発一発の威力は重くはないが連撃でくるとなかなかの厄介なものだ。
「天武三式・羅針。はっ!」
超スピードで目で捉えられないのならば、感覚で相手の動きを感知すれば良い。風華の背後に海斗が回り込んだ時、風華は先に動いて手の甲で攻撃をする。
「あーあ、海斗君の悪い癖だよ。スピードだけが取り柄なのに、防御力もない君がまともに食らったら、一発ノックアウトなんだから気をつけろよ...一応、このチームで2番目に強いはずなのにな」
「アハハハ!あたし参上!」
「思ったより早く帰ってきたな」
凛は超スピードで自分達の城に戻るのであった。
正道は木刀で核を狙ってオーラを込めた木刀を投げる。
「ごめんだけど、俺は遊んでいる暇なんてないんだよね。リーダーには悪いけどすぐに終わらすよ」
「させない...」
黒恵は軽く木刀をいなして、弾き返すのであった。
「やっぱり、今のも止めるか。君達のバトルロワイヤルの動画を見返したけど、正直言ってリーダーより強いよな...俺は降参するよ。勝ち目の戦いをするなんて馬鹿みたいだし」
正道はバトルロワイヤルでの録画を見返していた。
零夜達の実力を見るために、動画を見て分析をしていたが、分かった事はかのチームには勝てないって事だけであった。
「おい!何やってる!」
「ふざけないで!」
チームにせめられるが正道は自分は手を出さないと両手を上げる。
「やりたければ君達だけでやれば良いじゃん。海斗君が勝てないのなら、君達にも無理だよ?」
「なら、お前は勝手に諦めてたろ!この負け犬が!」
和樹のチーム達は一斉に攻撃をするが、凛達に瞬殺されたのは言うまでもなかった。そして、零夜と和樹は激しい攻防をしながは森の中を駆け巡っていた。
「あははっ!面白い!やはり、強い奴と戦うのは楽しいな!お前もそうだろ!おい!」
「その気持ち、少し分かるぜ」
2人は激しい攻防を繰り広げる。
零夜は次々と連撃の斬撃を繰り広げるが、和樹は盾で防ぎ左手で打撃を放つが零夜は全て避けるのである。
(...困ったな。これ以上続けてたら目が反応してしまう)
零夜は一定以上の感情が激しくなると、目の色が変わってしまう。六道眼の事はバレてしまうと狙う者が多くなりあまり人には見せたくはない。それに、今は全国の人に見られている状況。
「なら、またこうすれば良いか」
零夜は手首に巻いている黒い包帯を取り、目に巻きつけて目隠しをするのだった。その行為に和樹は苛立ちを覚える。
「おまえ、俺を舐めてるのか?」
「舐めてる訳じゃないよ...まぁ、見る程の戦いじゃないって事ぐらいかな?」
「そうか。なら死ね!」
和樹は零夜の間合いを詰めて左拳で打撃を放つ。
先までは避けてたらしていた攻撃を素手で止めたのだ。
「(なんだ、こいつ?力が上がってる?)」
六道眼を発動中は全ての五感の能力や身体能力を上げる。
連撃の打撃を放つが、零夜も片手で全て受け止めるのであった。
そして反撃として零夜が蹴りを入れると盾で防ぐ体勢になった所を、フェイントで足を止めて逆の方向で木刀で攻撃をする。追い込まれてる事に反射的に避けて和樹は右手で攻撃をしてしまったのだ。
「ちっ」
「おっ、初めてそっちで殴ったね」
「うるせぇぇ!!!」
和樹は怒りで零夜を攻撃するのであった。




