第十一話 Cブロック
『おはようございます!!桃月学園体育祭3日目となりました!!今日の競技は午前の部ではCブロック、午後の部ではDブロックとなっております!』
「「「「「「「「うおおおおお!!!!」」」」」」」
今日は零夜達が出場する日、相手は現在一年一位のチーム。そのチームのリーダーである轟和樹の戦い方はある程度分かっているが、他のメンバーの戦闘スタイルをまだ知らない。
「まぁ問題は轟和樹、こいつだろうな」
零夜の全ての攻撃を見切り右腕だけで防いだ事、そして素手にも関わらず左拳だけで零夜と張り合えた事、レベル的にはプロの魔滅師としての実力はあるのだ。
「零夜、あいつ結構強いの?」
「そうだな。俺のオーラの上からでも、骨にヒビ入ったぐらいだからな」
「へ?!怪我してるのですか?!なんで言わないのですか!」
怪我している事を言わなかった事に、風華は驚き少し怒りながら怪我してる場所を探す。
「大袈裟だな、別にヒビぐらいならすぐに治るよ。まぁ、まだ痛いけどね」
「ヒビぐらいって、それで治るのも本当はおかしいのですが。零夜さんならあり得ますね...それでもです!」
零夜の常人離れた身体能力だった事に思い出すが、それでも風華は心配だった。
「零夜の回復力はおかしいとは知っています!ですが、怪我したのならば言ってください!もしそれが悪化したのならばどうするのですか?!わ、私心配で心配で...」
「え?!ご、ごめん!本当にごめん!」
「うわ!零夜。風華を泣かした!」
風華は涙を流した事に零夜は慌てるのだった。
精一杯自分の親指で風華の涙を拭いた。
「怪我したのなら隠さないって約束してください」
「はい。約束する」
零夜を無理しない様にと風華と約束をするのであった。
そしてCブロック戦が始まり、零夜チームは自分たちが守る核の前に待機する。
「作戦は、僕と神楽沙君と緋村さんは攻めに向かい、その他3人は核を守る。それで、良いんだね?
無難な作戦だが、よく他のチームが使う作戦である。だが、この作戦は少し危険な作戦でもある。北斗の様に核の周りを6人で守られていたら3対6となってしまう。だが、零夜にとっては相手がどれだけ数が多くても関係なかった。何故ならば、全員倒せば良い話だからだ。
そして、開始のベルが鳴り作戦を実行させる。攻めの班は早速城から出て森の中を走るのであった。
「これは時間との勝負。どっちが先に核を守っている連中を倒して、壊せば良いんだろ?」
「見つけたぞぉ!!!」
「なっ?!」
零夜は勝に意識を向けていた時、目の前の林の中から和樹が飛び込み左腕で零夜をラリアットして遠くに飛ばした。
「お前のオーラは少し特殊だからな。探す手間がねぇぜ」
「まさか、いきなり大将が現れるなんてね...他の奴らはどうした?」
零夜はオーラを集中させて周りを探知する。
だが、周りには人がいる気配がなかった。
「他5人はお前の城に向かっているぞ」
「は?なら、今お前らの核を守っているのは?」
「いない。いや、強いて言うならば俺だな」
「おいおい、ここからお前の城まで離れてるぞ?もし、俺らと会わずにいたらどうしてたんだ?」
「それはその時だ。だが、お前を見つける確信はあった。さぁ、前の続きをしようぜ!」
左手には革製のガントレット。右手には丸い盾を装着している。
「そうか。凛、悪いが風華達のところに加勢してくれ。努島は先に核の所に向かって壊してくれ」
「アイアイサー!」
「はい!」
零夜の命令通りに動く2人。
和樹はそれを簡単に見逃すのだった。
「追いかけねぇのか?」
「俺が言ったことを信じるのか?アイツのオーラを見る限り、俺の仲間を倒せない様に見えるが。もし俺の言葉が嘘で普通に核の前で誰かが守っていたらどうする?」
「お前の様な男がくだらない嘘をつくとは思わないね」
「そうか...あはは、そうだな!!だが、お前は少し作戦ミスをした、女の方を行かせるべきだったよ。アイツのオーラじゃ、俺が固めたオーラを突破できねぇ」
和樹は核に自分のオーラを流し込み強度を上げたのだ。
人より弱い勝じゃ、壊さないと和樹は分かっていた。
「へぇ、見た目に反してそんなオーラの使い方が出来るんだね。まぁ、俺はアイツを信じてるよ。ここで負けるならこれまでって事だけだよ」
「そうか。まぁ、少しは俺を楽しませてくれよ!」
和樹は踏み込み零夜を殴る、だがそれを避けて後ろ回転蹴りで反撃を入れるが盾で防ぎられる。そして左手で零夜を掴み木の所に投げ飛ばす。
「おらぁ!」
追い討ちをかける様に零夜を殴り木と激突させる。
木は砕ける威力だが、零夜は木刀で防いで威力を殺した。
「本気出せ!!」
「なら、お望み通りキアを少しあげるぞ」
零夜は木刀を構えて、踏み込むのであった。




