第六話 バトロワイヤル
あれから個人戦の種目を行い、午後の部に自由戦の競技を行った。去年より参加チーム数は多く会場は盛り上がっていた。
そして桃月学園体育祭2日目が訪れる。
『待ちに待った、桃月学園体育祭最終種目!シックスガチバトルを開始します!」
「「「「「「「「「おおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」」
会場は昨日より人数が多く、大盛り上がり状態だった。
やはりみんなの目的は、今日行うシックスガチバトル。会場にいる観客はそれを求めていた。シックスバトルでは殺傷能力がないオーラを使う事は許可され、武器は木製のを使う事を許可されている。
もし危ないと判断した時は、フィールドで目を光らせている役員達が止めに入る。
『シックスガチバトルのルール説明を致します。今年のチーム数は去年より少ないですが40チームがいます。数が多い為まずはバトルロワイヤルで8チームまで削ってもらいます。各チームには3枚のそのチーム専用メダルを配るのでそれを守ったり、他のチームから奪ったりしてください。制限時間は90分、制限時間が終えて最も多くポイント数を持っている上位8チームを選抜して、シックスガチバトルを行います』
そして、メダルのポイントは自分のチームのメダルなら10ポイント、。相手から奪ったメダルは3ポイントとなっている。もし自分のチームのメダルを奪われ、奪い返したらそれは10ポイントとなっている。
『そして、今年はもっと盛り上げるために新たなルールを追加します!フィールドのどこかに5つの黒いメダルを配置します。なんとそのメダルは30ポイントなっています』
その言葉に参加する生徒達はゴクリと息を呑むのだった。
『そして、今年のフィールドは昨年同様、我校が保有するバトル大森で行って貰います』
桃月学園が授業の訓練用に使う、60ヘクタールもある森でバトルロワイヤルを行うそうだ。
『それでは、試合開始と行こう!』
その言葉と同時にグラウンドは光り出す。
あまりにも強い光にみんなは目を瞑り、次に瞼を開くとそこは森の中だった。
「凄いですね」
風華は何百もいる人間を一斉にワープさせる、強力やオーラを持つ事に関心していた。
「それでは、メダルは誰が持っていますか?」
勝の確認に、零夜は自分の身の回りを確認する。
するとポケットの中に3枚のメダルが入っていた。
「おお!いつの間に...努島」
「え?!おっと!」
零夜に3枚のメダルを投げられ、それを見事にキャッチする。
「これはお前が持つんだ」
「なんでよ?!僕は神楽沙君より弱いんだよ?これは君が持つべきだよ」
「俺が持っていたらうっかり落としそうなんだ」
「なら、一条さんとかが良いじゃん。僕が持ってたら奪われるかもしれないし」
「...なんで、最初から諦めてるんだ?」
「え?」
「最初から自分が出来ないと思い込んでいたら、そんな結果にしかならないぞ。俺はお前が出るからそのメダルを託すんだ」
零夜の言葉に、自分が弱気でいる事を辞めて、持っていたメダルを強く握る。
「うん、ごめん。このメダルは命に変えてでも死守するよ」
「別に命に変えなくても良いけどな...まぁ、その死ぬ気で頑張る努力は俺は嫌いじゃないぞ。なら、早速見せてくれよ」
「え?」
勝の背後から数人の人影が現れり、勝を襲うのだ。
だが、零夜の腰にさしていた木刀を抜いて防ぐのだ。
「ちっ、気付かれていたか」
奇襲を防ぎられた事に一旦距離を取って、零夜達の動きを伺う。
勝は慌てて槍を構えるが、零夜はその槍を下ろす。
「努島、倉様、風華はメダルを守る事に専念してくれ、戦うのは俺と凛と黒恵が適正だろ。相手のメダルをどれだけ奪うのも良いが、自分達のメダルを守った方がポイント数的に適切」
チームメダルのポイントは10ポイント、他のチームのメダルの3枚分。奪うよりメダルを守った方が合計ポイント数的に多いのだ。
「神楽沙君。あの人達は3年生のチームだね。去年、トップ8に近かったチームだから気をつけて」
「了解」
零夜は踏み込み木刀を薙ぎ払う。
バックステップで避ける男に更に踏み込み下から木刀を振り上げる。
「ガハッ」
顎にクリーンヒットした男は気絶する。
そして零夜を襲う男に後ろから凛が木剣で叩きつけて倒した。
一方黒恵の方は2人の男女を、槍で気絶させていた。この光景を見ていた勝は3人の実力に驚くのであった。
「昨年トップ8に近かったチームをこうも簡単に倒すなんて...もしかして、トップ8入りするんじゃないか?」
勝は青果と視線を合わせると、青果も驚いた顔をしているが、どことなく期待と嬉しさの表情を浮かべる。そして残りの敵を倒して3枚のコインを奪うのだった。会場では零夜達の瞬殺ぶりに大盛り上がりしている事に零夜達は知る由もないのである。




