第五話 障害物と借り物の競争対決?!
『次は障害物競争です!出る生徒は準備してください!』
「頑張ろう!」
「おお!」
次の種目は障害物競走。
今回は零夜と凛が出場する事になっている。
「今回は敵同士だ。どっちが先に到着するか勝負だな」
「うん!」
会場は外回り一周の5キロメートル。
一年生から4年生での総当たり競争となっている。今回は人に大怪我をさせないレベルのオーラを使う事が許可されている。
零夜と凛は足にオーラを集中させて、司会者を見る。
『それでは、スタート!!!』
っとベルが鳴ったと同時に生徒達は飛び出すように走る。
ビリリッ!
ボワっ!
雷と炎が爆発する音が響いた。
その正体は零夜と凛だった。零夜は稲妻のように走り、凛は炎の爆発の勢いで飛び抜ける。
「おお!なんだこれ!」
地面がスライムのようにベトベトとなっていた。
あまりにも走りずらく、余計に疲れるようになっている。
だが、2人はそんなの関係なく走るのだった。
「おいおい、あの2人って一年だよな?」
「すげぇな」
「頑張れ!」
2人の活躍を見て、応援する物がいた。
そして床スライムの関門を突破して、次は100メートルもある白い壁だった。この体育祭の為に一時的に学園を改造させた財力に驚いていた。
「うそ!ノーストップで上がるの?!」
少し前にいた零夜は、止まらずにそのまま壁を登るのだった。凛は炎の爆発で上に飛ぶ。そして100メートルの壁の関門を終えて、大きな門が合った。その門を潜ると体が重くなる。
『次は第三関門!体に3Gの負担がかかるのです!頑張ってください!ここで脱落する人は多いですよ!ですが、前2人止まることなく前に進んでいます!凄いです!』
「凛、大丈夫なのか?」
「うん!楽勝楽勝」
「すげぇな」
そして3人は重力の関門を突破して。
次は最後の関門となる。
『最後の第四関門!防衛用の大ロボット!ガードロボ!!から逃げる事です!』
ガードロボとは
オーラを使う犯罪者などを捕まえたりするガードロボ。体内からガトリングやロケラン、拘束用のアイテムがあるのだ。
一応学園側が、生徒に怪我をしないように弾は粘着のある拘束弾になってある。零夜と凛は連射する弾を避けてガードロボに飛び込んだ。
「邪魔」
ドカン!!
零夜は回転する勢いで、3メートル級のガードロボの頭にかかと落としをして地面に叩きつける。
「「「「「「え?」」」」」
観客と司会者はその光景を見て驚いていた。
毎年ガードロボを倒す生徒はいるが、時間がかかる為避けら人が多い。だが、ワンパンで倒す生徒はほぼいない。
そして零夜は目の前にいる2体の3メートル級のガードロボの頭を鷲掴みにして地面に叩きつけて雷で中身も機械を破壊させて前へ走る。
「うわ〜〜!凄い!」
そして目の前に10メートル級のガードロボが現れるが、凛が手を薙ぎ払うと炎の津波で埋もれるのだ。
『凄い!これが一年生のレベル?!今年の一年生は化け物揃いです!』
「なんなんだ、あの2人は!」
「一年前もやべぇのに、今年もレベルが段違いだぞ」
「...第四世代到来か?」
『なんと、新たな情報が入りました。今ぶっちぎりで走っている2人は同じチームで、単独で鬼を倒した経験があるそうです!』
「鬼だと?」
すると、その言葉に反応したのは観客席で座っている和樹だった。
「まさか、俺以外の奴がいるとはな。退屈だとは思ったが、やる奴はいるじゃねぇか」
『ゴール!!!一着1年A組神楽沙零夜!二着1年A組緋村凛!!』
「はぁはぁ。悔しい!本当零夜は速いよ」
「アハハ、凛もなかなか速いよ。少しでも止まってたら追い抜かれる所だよ。体育祭って結構面白いな」
そして2人の種目を終えて、自席に戻るのだった。
入れ替わるように風華と黒恵が会場に向かう。
「風華ちゃん...負けないから」
「はい。お互い頑張りましょう...まぁ、今回の競技は運任せって所もありますけどね」
『やって来ました!次の種目は借り物競争です!』
次の種目は借り物競争。
指定されたカードに書かれているものを借りてゴールを目指す競技。お題は全てランダムで、運が悪ければこの会場にないお題を引いてしまう事があるのだ。
『それではスタート!!』
借り物競争は各学年で競う競技。
スタートと同時に走り出し、目の前の紙を取る。
「え?」
「...」
風華と黒恵はお題を見てすぐに動いた。
2人とも向かった先は零夜と凛が待機している場所だった。
「2人とも来てください!それに、黒恵さんもです!」
「奇遇...レイちゃん、凛ちゃん、そして風華ちゃんも...来て」
「ええ?」
「わぁーい!行こう行こう!」
そして、4人は同時にゴールに辿り着く。
司会者が2人のお題の紙を見て、ゴールの判定をして合格を言い渡した。だが、風華と黒恵が同時にゴールした方に同率一位になるのだった。
「なぁ、お題はなんだったんだ?」
「あたしも気になる!!」
「ふふ、内緒ですよ」
「...ボクも...内緒かな」
2人はお題の紙を背中に隠すのだった。
そこに書かれてあったお題は、風華は『大好きな人』、黒恵は『大切な人』だった。




