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第二十四話 対青鬼

 風華と黒恵は鬼に攻撃をするが、遊ばれてる様に軽く防ぎられていた。このままやっても勝てないと風華は判断する。


「黒恵さん!やはりここは一旦引きましょう!素人2人でなんとかなる相手ではありません!」


「...鬼に背を向けない」


「ああ!もう!


風華の提案を耳に入れずに、黒恵は赤鬼に飛び込んだ。

 風華も追うように飛び込む。防御を捨てた猪突猛進の様に飛び込む黒恵をサポートしながら守っていた。


「黒恵さん!そんな闇雲に攻撃したって、鬼は倒れませんよ!」


「うるさい!...おい!...お前お爺ちゃんから神製扱えるって聞いた!...何で、使わない?」


「え?それは体力の消費が激しいからですよ。もって3分です」


「そう...」


 そして黒恵は風華と視線を合わせて、アイコンタクトで鬼から距離を取り作戦を立てた。


「なら、使え...その3分で倒す...」


「え?もし倒せなかったらどうするのですか?!3分以上ガントレットを装着していたら、全身筋肉痛になり動けなくなりますよ!」


ガントレットを3分以上も装着していると、体が持たなくなり何時間も動けなくなるデメリットがある。


「安心しろ...鬼との実戦は慣れた...次は失敗しない」


「はぁ。もし失敗して私の体が動かなくなった時はお願いします」


「ん...ボクに失敗と言う二文字は存在しない」


「はいはい。行きますよ!龍爪腕ドラゴネスガントレット!!」


麒麟を鞘の中にしまい龍爪腕ドラゴネスガントレットを呼ぶ。風華の両腕に炎が纏い、ガントレットが現れる。

 雰囲気が変わった風華に対して警戒をする鬼達。


「なんだ、その腕は?!」


「貴方達悪い鬼を退治する武器ですよ」


風華はブーストをして、青鬼に超スピードで踏み込み殴ろうとした。

だが、もう一体の赤鬼が前に出て風華の攻撃を素手で止めた。


「ちっ、天武五式・羅羅流星界群つららりゅうせいかいぐん!」


 風華は赤鬼の体を踏み台にして高く飛び上がり、赤鬼の上からパンチの超高速連続技を放った。


「滅鬼術・月龍昇天我邪げつりゅうえんていがしゃ!」


 風華と交戦中の赤鬼に踏み込み大鎌の刃を下から上に向けて円を描くように振るった。そして黒恵は風華にアイコンタクトを送り、もう一体近づいてくる赤鬼の方は風華は技を放つ。


「天武四式・羅生門解!おらぁ!!」


 ブーストと羅生門で込み上げた身体能力で、鬼を殴り黒恵から距離を無理矢理引き離す。その隙に風華の天武五式と滅鬼術で体がボロボロになった鬼の首を斬り飛ばした。


「滅鬼術天々骨喰!!」


赤鬼の首は見事に跳ねられた。

まさか、自分の駒がやられた事に青鬼は目を大きく見開いて驚く。


「マジか!こんなの予想外だ!」


「次はお前!」


「くっ!おい!そんな女を無視して俺を守れ!」


「ガァ!」


風華を無視して青鬼の方を駆けつける。

だが、先に辿り着いたのは黒恵だった。


「死ねぇ!」


「辞めろぉ!!...なぁんてね」


パキンッ!


 首を刎ねたと思ったら、何か硬いものに当たったような音が鳴り響いた。確かに黒恵は首を切ったが、鋼鉄の様な硬さで傷一つもつけられなかった。


「あはっ、お前。俺が隠れてるから弱いと思ったか?バカが!」


「ガハッ」


黒恵を蹴り飛ばし背中に背負っていた布に何かを包まれていたものを持ち上げて黒恵に向けた。布を剥がすと、それは機関銃だった。


「おらぁ!死ねぇ!!」


「ヤバっ、滅鬼術万円無間弄月まんえんむげんろうげつ


黒恵は大鎌を円を描くように振り回して銃弾を防ぐ。


「くっ」


 だが、この防御技は相手の攻撃を防ぐものであって、銃のように連射する攻撃は全て塞がらなかった。


「黒恵さん!天武一式・羅生ノ渦砲弾!」


 威力は下がるが打撃で風圧を飛ばした。

青鬼はその風圧に体勢を崩し黒恵に向けていた機関銃の先が離れたのだ。その一瞬の隙に逃げれば確実的に間に合わなく背中に銃弾を放てられるのなら、2人は青鬼踏み込むみ倒そうとした。だが、2人は青鬼に意識を向けていたせいか、突っ込んでくる赤鬼に気付かず2人をガッツリと抑えた。


「よくやった!」


 青鬼は赤鬼ごと捕まった2人を銃弾の雨を放とうとした時、どこからか炎の矢が飛び込んできて直撃した。


「はぁはぁ馬鹿がぁ、後輩を教えるのは先輩の役目。そして後輩の命を守るのも先輩の役目。この私がいる限り後輩達を殺させない」


 全身から血が流れようが手足や体の骨が折れてろうが、前園は炎の弓を作り無数の矢を放つ。


「鬱陶しいわ!」


機関銃の銃先を前園に向けて銃弾を放った。


「前園さん?!」


前園は銃弾の雨の餌食となる。

 前園には無数の風穴が開いた。崩れ落ちる時青鬼に中指を立てて最後の言葉を振り絞った。


「後輩達よ...良くぞ時間を稼いだ。あとは...私達先輩に任せなさい...」


「我ら討伐隊到着!!!」


前園背後から無数の魔滅師が現れて、青鬼と赤鬼を囲んだ。


「救助隊!早く前園隊員を確認してくれ!」


「はい!」


討伐隊のリーダーである杉浦は救助隊に命令をする。

 救助隊は前園の容態を確認するが、詳しく見るまでもなく、首を横に振る。


「...そうか。また素晴らしい人材を失ってしまった。君達は話に聞いた生徒達だね?見た所鬼を一体倒したね、素晴らしい事だ。後は大人に任せなさい。鬼を滅する事はプロの仕事だ」


杉浦は青鬼に対して怒りの表情を浮かべていた。




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