表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/44

第二十一話 新しい仲間?

 零夜達の職場体験を行う為に学園の校門前に来た車に乗り込んでいた。普通のワンボックスカーで、運転手はの名の知らない学園の役員。


 車に乗る前に3人は学園の中にあるコンビニに向かい、目的の場所までに着くまでお菓子などを沢山買っていた。


「零夜さん!このショートケーキ美味いですよ」


「マジ?ちょっと味見させてよ。俺のもあげるから」


「ふふ、良いですよ。はい、あーん」


「んまい」


 風華はショートケーキを一口分スプーンですくい、零夜の口に運ぶ。すると、隣に座っていた凛が零夜の服を引っ張る。


「ねぇ、零夜零夜。このチョコケーキも美味しいよ。食べてよ」


凛は無理やり零夜の口の中にチョコケーキを放り込んだ。

零夜は美味しそうにもぐもぐと食べる。


「うん。チョコケーキも美味しい」


「零夜さん、ショートケーキは美味しかったですか?」


「零夜。チョコケーキは好き?」


「「どっちがすき(ですか)?」」


「...い、いや。ど、どっちも好きです」


何故かグイグイと来る2人に零夜は困惑するのだった。

 2人の瞳を見て、この状況から逃げたいと後ろの後部座席の方へ視線を移す。


「ち、チーズケーキが好きかな?」


「...何?」


「い、いや。何でもない」


逃げた方向にギロリと睨みつけられる。

 今回の職場体験は、零夜、凛、風華そして神里(かみさと)黒恵(くろえ)。髪は黒髪のショートボブで青のワンポイントメッシュに青のインナーカラーが入っている黒い瞳の美少女。

五大名家の一つ神里家の娘で、宗一郎の孫娘に当たる。


『ワシの孫娘じゃ。可愛いじゃろ?せっかくならこの子にも体験させたいのじゃ。君達だから信用してるから預けるのじゃ。仲良くしてくれなのじゃ』


 自分では気づいていないが、宗一郎は相当の孫バカだとハッキリと分かった。


「神里さん。体調は大丈夫ですか?車酔いはしてませんか?」


「...大丈夫...ボクは1人で大丈夫だから。あまり、ボクに関わらないで」


「ご、ごめんなさい」  


黒恵はあまり友好的な人ではなかった。

しょんぼりした風華を無視して、ずっと外を眺めていた。

 何故彼女が職場体験を向かうのかは、宗一郎からコッソリ聞かされていた。


『黒恵の母親...まぁ、ワシの娘じゃが、鬼に殺されてしまったのじゃ。黒恵の前で食い殺されたのじゃ。だから、鬼に対しての復讐心が強いのじゃ。だから、暴走した時は頼むのじゃ。正直な話をすると黒恵には魔滅師の道には向かわせたくないのが本心じゃ』


『なら、なおさら何で鬼がいる所に行かせたんだ?』


『ワシが孫娘の頼みを断れるとでも?』


『...孫バカが』


『まぁ、黒恵の事は頼んだぞ。お主の事は信用しているから、お主にしか頼めない事じゃ...だが、くれぐれも一線を越えるなよ?その時は本気で殺す』


『...』


って言う会話を出発する前に交わしたのだ。


「そう言えば零夜さん。今後の予定の紙には目を通しましたか?」


「え?まだだな」


「なら、今説明した方が良いですかね」


「お願いする」


風華は鞄からファイルを取り出し、中に入っていた紙を読み上げる。


「まず、この車で福島の田村市まで向かいます。学園長が手配した旅館に荷物を預けて今夜はそこで過ごす。明日から福島の魔滅師と合流して逃げ回っている鬼を探して退治。それが予定になっていますね。期間は1週間、もし見つからなくても1週間後は強制的に帰させられますね」


「なら、早く見つけて倒したらそのあとは自由ってこと?」


「凛さんの言う通り、自由に観光しても良し、プロの魔滅師の見学を継続しても良しと書かれています」


「随分と甘いな」


 普通の学校じゃ、職業体験中は目的の方が終わっても期間まで見学しなくちゃ行けない。


「まぁ、うちの学園は実力主義みたいなのがありますからね。強ければ自由って考えが多いのですよ」


「なるほどな」


それから4時間位で目的地の旅館にたどり着いた。

 少し古びて歴史のある、超高級旅館だった。桃月学園の役員は他の場所に向かい、零夜達4人は旅館に近づくと花柄で綺麗な浴衣を着た女将が待ち受けていた。 


「お待ちしておりました。ご予約の大仏様でよろしいですね?」


「はい、そうです」


「本日はご利用頂きありがとうございます。最高なおもてなしをいたします。それでは部屋をご用意しておりますので、そちらにご案内いたします」


「すげぇ、広いな」


中に案内されると、意外と揃い部屋だった。

 凛は楽しそうに部屋の中に入り、キョロキョロと子供のように周りを見渡していた。


「零夜さん、温泉までありますよ!」


風呂場の先には露天風呂まであった。

 女性3人では使うには物凄く広いと感じたが、こんなに豪華な部屋なら零夜の部屋も期待をする。


「それで俺の部屋は?」


「部屋ですか?こちらだけになっておりますよ?」


「...」


零夜は首を傾げる。


「あの〜一応聞きたいんだけど。予約内容は?」


「最大5人も泊まれる大部屋となっております」


「...なるほど」


 後から宗一郎に聞いた話だが、黒恵にとびきりの良い部屋を泊まらせたいと1番大きな部屋を予約して女の子達と仲良くさせたいと気持ちでいっぱいで零夜の部屋の事を忘れていた事だった。

今から他に部屋を借りようとしたが、満室らしく外で野宿すると言うと風華と凛に止められ、結局同じ部屋で泊まる事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ