表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある少女と少年の異世界物語  作者: 俺様参上!
第2章 エリトリア編
9/32

episode08・・・旅立ちと綾奈の料理

「忘れ物はないな?」


「ないわよ」


「はい、ありません」


「じゃ、しゅっぱーつ!!」


「おー!」「おー……」


まったく、テンション高いなぁ。旅ってこんなにテンション上げて行くものだっけ?


『いや、本来はテンションなど上げないものだがな』


だよねぇ……。


『ま、すぐにテンションも下がっていくじゃろ。気張っていけ』


ほ~い……。


「でさぁ」


「ん?」


「目的地、どこだっけ?」


【ズザザザザァ!! ゴン!!】


いった~! 勢いあまって木に頭打ったわ……。


『だ、大丈夫か?』


大丈夫よ……それより!


「あんた目的地知らないで先導してたの!?」


「う、うん」


「はぁ、アリシア、今どこに向かってるのか説明してやって」


「は、はい。えっと、今目指しているのは東にある世界最大と言われる商業都市エリトリアです。大きな街は情報が集まりや【ボカッ!】……すいのでもしかしたらマモルさんたちをこの世界に呼んだ人のことが分【ボカッ!】……かるかもしれないのでそこに向かってるわけです。分かりました?」


「なるほど!  分かった!」


「でもこれ昨日話してましたよね?どうして……」


「寝てたから」


「ね、寝てた?」


「うん」


そう、こいつは説明が長くなると寝てしまうのである。今は私が後ろで監視してたから起こせたけど、授業とかは確実に寝てしまう。……それでなんで学年トップなんだろう。果てしなく疑問だけどそれ以上にムカつく。


「じゃあとりあえず東に向かえばいいのか」


「そういうことです」


「じゃ、行こう!」


このメンバーで旅か。……不安だなぁ。


「アリシア!? そっちは西だよ!?」


「え? だって方位磁石はこっちを……ってああ! ホントだ!」


………………不安、だなぁ…………はぁ……。





二時間くらい道なりに歩いたところで、休憩になった。もうお昼だし昼食を食べようということだ。


私が簡単な料理を作ったものを3人で食べる。私だって一応料理くらいは作れる。母さんが料理作れない(ホントにポイズンクッキングみたいな)もんだからいつも弟と交代で作っていた。ちなみに父さんも出来ないもんだから始末が悪い。まったく、私が料理出来るようになるまでどんな食生活だったんだか。


「「「いただきまーす」」」


【パクっ!】


うん、いつもどうりの味だわ。


「「…………………」」


「ん? どうしたの? 二人とも?」


二人が一口食べて固まっていた。どうしたんだろうか?……はっ! もしかして私の料理が口に合わなかったとか……う~ん、味覚は人それぞれだからなぁ。


「「……………お、」」


「お?」


「「おいしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」」


「……は?」


「なんだこれ!? 今まで食ったことがねぇよこんな旨いもん!!」


「すごいです、アヤナさん! どうやって作ったんですかこれ!! よかったら教えてください!!」


な、な、な? なに? なんなの?


『どうやら、お主の作った物を食べて狂喜しているようじゃな』


はぁ!? 狂喜!? なんで!!


『お主、自覚ないのか?こんな心から旨いと言える料理を食べたのは初めてじゃよ?』


そ、そんな大したものじゃないよ。味もいつもどうりだし。


『いつも!? これで!? ……すごいの。お主、料理人になったら絶対儲かるぞ』


またまた、お世辞が上手いんだから。


『いや、お世辞じゃなくて本気で…』


はいはい、分かったわよ。……ふぅ、そろそろあの二人を止めなきゃね。あのままじゃ死ぬまであのままでいそう。


「お~い、お二人さ~ん、早くしないと料理なくなるよ~」


そう言ったら一瞬にして戻ってきた。凄い早さだったな……。


ま、いいか。私も食べよっと。

8話終了。

綾奈は世界で2番目位に料理が上手いです。(1番は弟さん)どうして料理が出来ない夫婦からこんな子供が出来るんでしょうか。ううむ、不思議だ。

さて、やっと旅にでました。といってもまだ敵にすら出会ってないけど。

例にも寄って感想、評価、文句、等々どうぞ送ってください!送ってくださると作者が死ぬほど喜びます!マジで!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ