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とある少女と少年の異世界物語  作者: 俺様参上!
第1章 異世界に来たとある少女と少年編
8/32

episode07・・・特訓終了。そして…

それから一か月。私たちはカルロスさんに魔物や人間との戦い方を教わりながら、実戦としてギルドの仕事をこなしていった。


そのおかげで今じゃCランクだし、お金も相当貯まった。


特訓のおかげでアリアの能力とか他の魔法とか大分使いこなせるようになったと思う。


そうそう、守もやっと精霊と契約した。やっぱり光の精霊らしく、名前はルナとつけたらしい。


ルナは光の精霊のイメージどうり優しそうな美人だった。……でも性格は闇の精霊のほうがよくない?ってくらい悪くて、私の中の精霊のイメージがさらに崩れていった。………はぁ……。


ちなみに、カルロスさんたちには私たちが異世界から来たっていうことは言ってない。言っても信じてくれないだろうし、色々面倒臭くなりそうだしね。


だから何も言わずに出て行こうって考えてる。そろそろ元の世界に帰る方法も探さなきゃいけないしね。


守にもそのことは言ってある。守も私も、もうここを出る準備は万端だし、今夜あたり出て行こうと計画を立てていた―――――――――――――。




「さて、守。準備はいい?」


二階の窓から顔を出し、出来るだけ小さな声で下にいる守に呼びかける。


「ああ、いいぞ」


「んじゃ降りるよ。……よっ」


「よっ、と」


私が飛び降りて、守にキャッチしてもらった。高いところからジャンプすると足が痛くなるから嫌なんだよね。


「ったく、自分で降りれるくせに……」


守がブツブツ言ってるけど、無視する。


「ほら、見つからないうちに行くよ」


「え? ……ああ、そうだな」


「もう遅いがな」


「「え?」」


唐突に前のほうから声がした。恐る恐る前を向くと、案の定、ニヤニヤしたカルロスさんとなにか怒っているアリシアがいた。


「ひどいです守さん! 何も言わずに出て行こうとするなんて!」


「もちろん理由くらい話していくんだよな?」


「「はは……」」


この二人……気づいて、るね…………はぁ……。




「………ということなんです」


「異世界か……なるほど。信用しよう」


って信じちゃった!? そんな簡単に信じられるもんなの!?


「そうか、それなら確かにいろんな事のつじつまが合うな」


「つじつま?」


「お前たちの魔力の高さ、身体能力、その他もろもろだ」


確かに、この世界に来てから妙に体がよく動く。元の世界じゃこんなに動けそうにないと思う。


「で、元の世界に戻る方法を探すために黙って抜け出そうとしたと」


「はい」


「どうして一言言ってから行こうとしなかったんですか!? マモルさん!」


守限定かい。


「だって、そんな簡単に信じてくれるなんて思ってなかったから……」


「大丈夫です! マモルさんの言うことだったら全部信じますから!」


「はは、ありがと」


「はい!」


……これだからヤンデレってやつは…。


「あ、アヤナさんもついでに信じますよ?」


「ついでかい!」


「ごほん、……もういいか?」


か、カルロスさん、もしかして……怒ってる?


二人もそれを感じ取ったのか固まって汗をだらだら流しまくっている。


「い・い・の・か?」


「「「は、はいっ!」」」


やっぱり怒ってらっしゃる~! 怖いよ~!


「ふぅ、……でだ、お前たちがここを出て行くのは構わん。……ただし」


? ただし?


「アリシアも連れてってくれ」


「「「……え?」」」


ちょ、カルロスさん? 言われた本人も驚いてるんですが?


「実は国王に呼ばれててな。アリシアをどうしようか悩んでたんだ」


「「「……………………」」」


「いや~、助かったぜ。アリシアを頼むな」


は、はめられた……。




「つまり、カルロスさんは全部知ってたってことか?」


「そうなるわね」


「なんで?」


「知らないわよ!」


そう、守にも聞いてみたけど言ってないと言ったのだ。嘘をついてる様な目じゃなかったし……。

ホント、どこで知ったんだろ?


「でもさ、これで旅ができるじゃん! く~! 楽しみだなぁ!」


守はさっきからハイテンションだ。旅ってそんなに楽しみになるものか?


「はいはい、分かったから。寝坊だけはしないでよね」


「分かってるって!」


「よろしい。じゃ、分かってるなら早く寝なさい」


「は~い」


私はお前のお母さんかっての。


『同じようなもんじゃろ』


アリア。……なんでよ。


『なんだかんだ言ってもちゃんと守の面倒を見てやってるではないか。はたから見ると守の母みたいじゃよ』


うげ、マジ?


『マジじゃ』


そんなつもりじゃないんだけどなぁ。


『ま、お前たちはそんな関係なんじゃろうな。母がお主で、子が守。というな』


はぁ、そんなの願い下げだって。


『ふっ、そういうことにしておこう』


……なによその言い方。


『別に? 何でもないぞ?』


ぬぁ~~! むかつくっ!


『ほら、早く寝ないと寝坊するぞ?』


分かってるわよっ! おやすみっ!


まったく、こいつは……。



…………私が寝た後、アリアがなんか変なことを言った気がするけど……。あれは何だろ?最後のほうは聞き取れなかったし……ま、いいか。






―――――――――――――――――――まったく、世話のかかる娘じゃな。








第8話終了です。やっと特訓編終了しました。


ほんとはカルロスさんが魔族で綾奈達と戦うってのがあったんですが弟や妹がそんなのは嫌って言われてこんなんになりました。まぁ俺としてはどっちでも良かったんだけどね。


次回からようやく旅に出ます。話はまだ考えてないので今から考えます。


例によって感想、評価、文句等々、送ってください!お願いします!一日千秋の思いで待ってます!

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