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とある少女と少年の異世界物語  作者: 俺様参上!
第1章 異世界に来たとある少女と少年編
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episode05・・・特訓(その2)

ほぼ一週間ぶりの更新。

「ふぅ~、食った食ったぁ~♪」


「おいしかった~」


カルロスさんが作ってくれた料理を完食した私たち。カルロスさんは意外にも料理が上手くて、かなり驚いた。…………なんか女として自信なくすわ~。


「さて、飯も食ったし、午後は俺が特訓してやろう」


「マジ!? それって剣の特訓!?」


「あぁ」


「よっしゃ~!」


守は輝かんばかりの笑顔で喜んだ。そういえば守って体を動かすのが好きなんだっけ? 納得。


「よし! そうと決まったら早くやろう! カルロスさん!」


「まぁ待て。そう急かすな。……そういえばお前らのその腕輪と指輪。精霊が宿ってるんだってな」


「『!?』」


な、何で知ってるの!?


『恐らく我らから出る魔力を感じとったのじゃろう。……しかし、その量はごく微量じゃ。それに気づくとは……あやつ、相当強いの』


なるほど……、でもあんな魔法使えるんだからおかしなことじゃないかもね。


『そうじゃな。あれだけの魔法、魔族にだって中々使えぬわ』


魔族?


『ああ、知らんのか。魔族とは……、


「アヤナ?どうしたんだ?」


「え? ああ! いや、別に何でもないです」


「そうか?ならいいんだが」


アリアごめん。その説明はまた今度ね。


『ああ、分かっとるよ』


ありがと。


「それはそうと何で知ってるんですか?」


「ん? マモルに聞いたからだが」


こけた。多分アリアもこけたと思う。


「あ、アヤナ!? どうしたんだいきなり!」


「何でもないです。それより……守?」


逃げ出そうと準備をしていた守をものっすごく優しそうに呼ぶ。同時に守は体を震わせながら硬直した。


「ちょ~~~っとこっちにこようか。ね?」


「は、はい……」


守は素直に私の言うことを聞いた。アリシアも、有無を言わさぬ私のオーラに何も言えないみたい。


「カルロスさん?」


「な、なんだ?」


「隣の部屋、借りますね?」


「あ、ああ」


了解を得たので守を隣の部屋に連れていく。


「あ、なにがあっても絶対に覗かないでくださいね? ……………絶対に」


ぶんぶんと音が今にも聞こえてきそうなスピードで顔を縦に振る二人。それを確認した後、私は扉を閉めた――――――――――――。




~数十分後~


「すいません、カルロスさん。無駄な時間をとってしまって……」


「い、いや、別にかまわんぞ……」


私と話していてもちらちらとよそ見をする。その視線の先にあるのは―――――――、


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……………」


完全にレ○化しているマモルだった。……う~ん、さすがにやりすぎたかな?


『あれはやりすぎってレベルじゃないぞ……』


ま、いいじゃない。どうせあと10分もすれば復活するわよ。


『根拠は?』


長年の経験。


『なんのだ!』


守の尻拭い役。


『…………それだけでかなり説得力あるのは何故じゃろうか』


それはあいつが守だからだよ。


『……そうか』


ん、そう。


「さ、早く行きましょう。こいつは放置していても平気ですから」


「「は、はい……」」





「さて、じゃあ始めるか。どっちからやる?」


「はい! 俺! 俺からやる!」


ついさっき、レ○モードから復活した守が元気よく手を上げた。……こいつホントに高校生か?


「アヤナは?」


「私は魔法を一通りやります」


「そうか。じゃ、マモル。始めるか」


「おう!」


「剣はこれを使え。俺もこれを使う」


そういってマモルに木剣を投げる。


「分かった!」


「よし、本気でかかってこい!」


「もちろん!」


いや~、あっついねぇ。とてもこんなのにはなれないわ。


「アヤナさ~ん! 私たちもやりましょう!」


「オッケー! 今行く!」


さて、私も頑張るかぁ。




〔Mamoru side〕


「はっ! せいっ! てやっ!」


【カン! カン! カン!】


くっ!


「ほらほら、どうした? 全然当たらんぞ?」


うう、余裕そうだなぁ。こっちはいっぱいいっぱいなのに……。


「なんだ、こないのか? こないならこっちから行くぞ」


カルロスさんは、巨体にも関わらず、俊敏な動きができる。……って消えた!?


【ヒュン!】


「危ねっ!」


「ほらほらほら」


「わっ! とっ! くっ!」


くそっ! 避けるので精いっぱいだ…! ってかあれ当たったら死ぬ! 冗談抜きに!


こうなったら……あれ、やってみるか!


俺はカルロスさんの攻撃をバックステップで避け、距離をとる。


「いくぞっ! 閃光斬!」


そこから光の速さに劣らないスピードで斬り抜けた。


「……なるほど。やるじゃないか」


「へへ、まぁね」


でも今のも防がれたみたいだ。傷一つない。


「今のは惜しかったが……まだ甘いな」


カルロスさんが剣を構え直す。


俺も剣を構えようとした……次の瞬間、何かが俺の隣を通り抜けた。


「……え?」


「閃光斬……だっけか?今の技」


そこで俺は理解した。カルロスさんは俺の技を使ったのだ。一回だけ見て。


「はは………強すぎでしょ……」


その言葉を言うと、俺は意識を失った――――――――――――。

特訓2、終了です。次回で特訓編は終わる……はずです。

だってなんか長くなっちゃったんだよ!……すいません。謝りますから石、ぶつけないで?ね?お願い。



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