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とある少女と少年の異世界物語  作者: 俺様参上!
第1章 異世界に来たとある少女と少年編
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episode04・・・特訓(その1)

「おじゃましま~す」


「おぅ、やっと来たな。随分遅かったな」


「いや~、ちょっと道に迷っちゃって……」


「は? 地図なら渡しただろう?」


そう。実はカルロスさんから地図を貰っていたのだ。


にも拘らず、道に迷ったのにはわけがある。それは……




…………この地図、間違ってるよカルロスさん……(涙)


地図には例えば左に曲がれと書いてあったところを左に行くと、行き止まりだったりとか、右に曲がれと書いてあるところを右に曲がると、ヤンキーっぽいのに絡まれるし。ちなみにヤンキーを倒して先に進むと、……ギルドに戻ってきていた。


そして何とか道行く人々に話を聞いてここまでたどり着いたってわけよ……。


ホントなら文句の一つでも言いたいんだけど、命の恩人だし、ご飯作ってくれてるし、到底そんなことは言えない。ってか言ったらどんだけ恩知らずな奴なのよ。


「そういえば守とアリシアは?」


「あぁ、あいつらなら庭で訓練してるぞ。飯はまだ時間がかかりそうだし、お前もしてきたらどうだ?」


ふむ、訓練ね。まぁこれからどんなことが起きるか分からないし、もう少し戦闘について知っといたほうがいいわね。


「じゃあ、そうします」


「そうか。じゃ飯出来たら呼ぶからな」


「はい」






「よっと、こうか?」


「はい、それでいいです。守さん上手いですね。魔力も普通の人の三倍くらいあるし。すぐに私よりも強くなりますよ!」


「そうかな?」


「はい! 私が保証します!」


「ありがと」


……なに?この状況。なんか邪魔しちゃいけない気がする。


『ふむ、確かに。でも行かないと修行できんぞ?』


「って何人の心読んでんのよ!」


『今妾は指輪の中にいるからの。お主が話さずとも心で話すことができるのじゃ』


ホントに?


『ホントじゃ』


あ、ホントだ。でもなんで今になってそれ使うの?それが使えるんならさっき出てこなくてもよかったじゃん。


『うむ。実は忘れておったわ。はっはっは』


正真正銘のアホだ、こいつ。


『ほら、どこかの神様に振りまわされる苦労人のセリフを言ってないでさっさと行くのじゃ』


あんた精霊よね? 何でそれ知ってんのよ。


『精霊はなんでも知ってなきゃいけないからじゃ』


だからって普通そんなことまで知ってる?


『知ってるんだから仕方ないじゃろう。ほら、さっさと行くのじゃ』


はいはい。今私の中で精霊のイメージが絶賛崩壊中だわ……。





「あ、綾奈。おかえり」


「アヤナさん。お疲れ様です」


「うん、ただいま。ねぇ、今魔法の修行してたよね?私にも教えてくれない?」


「はい、いいですよ。では、マモルさんはさっきの復習をしていてください」


「りょーかい!」


「それではアヤナさんは自分が使える魔法の属性を知っていますか?」


「属性?」


「ああ、そこからですか。魔法にはそれぞれ火、水、地、風、雷、光、闇の七つの属性があって、人それぞれ使える属性が違います。使える属性の数は普通は二つまでですが、稀に四つとか、全部使えるとかいう人もいるらしいです。ちなみに個人ごとに一つ属性があって、その属性の魔法の効果は他の魔法より強くなります。分かりましたか?」


「うん。だいたい理解した」


「そうですか。では、今から属性を調べますね。ちょっと待っててください」


って今から?どうやってだろ。


魔法道具マジックアイテムを使うんじゃろ』


マジックアイテム?


『その名のとうり、魔法の効果が備わった道具じゃ。今言った使える魔法を調べたり、魔力を使わなくても魔法が使えたりする道具じゃ』


へ~、便利だね。


『しかし、一回使ったら壊れてしまうのが欠点じゃな。まぁ、どんなに使っても壊れないのもあるが……相当珍しいものじゃ。一般市民には一生かかっても届かない値段じゃよ』


ふ~ん、なるほどね。ちなみに普通の奴はいくらくらいなの?


『だいたい……1000リルくらいじゃの』


リル?


『この世界のお金の単位じゃ。そうじゃな、一般市民の一か月分の生活費がだいたい1500リルじゃな』


ってことは……三分の二!? 高っ! それ高いでしょ!


『まぁ貴重なものじゃし、それくらいが妥当なのじゃ』


ふ~ん……。


「アヤナさん! お待たせしました!」


「いや、そんなに待ってないよ」


「じゃ、これに軽く触ってくれますか?」


そういってアリシアが出してきたのはきれいな水晶玉だった。これが魔法道具かな……?


「これでいいの?」


「はい。では少しそのままでいてください」


するとアリシアは、目を閉じた。これ何してるんだろ?


『魔力を込めてるんじゃろう。魔法道具はあれをしないと使えんのじゃ』


へ~。


すると、水晶玉がいきなり4色の光を出した。一番大きい光、これは……緑かな? 他には……青と黄色。それに黒かな?


「ふぅっ」


アリシアが魔力を込めるのをやめると、光は消え、水晶玉は砂となって消えた。


「お、驚きました! アヤナさんも4種類の魔法が使えるなんて……」


「も? 他に誰が使えるの?」


まぁ、だいたい想像はついてるけど。


「マモルさんです。マモルさんは光属性で、他に火と、風と、地属性が使えます」


やっぱ守か。そして光属性なのも予想道理だ。でも、守なら全部の属性使えると思ったのに。ちょっとびっくり。


「で? 私はどんな魔法が使えるの?」


「はい、アヤナさんは風属性ですね。他には水と、雷と、闇属性が使えますね。」


おっ、ホントに風属性だった。


『信用してなかったのか!?』


うん、まぁ。


『ひどいのじゃ……』


ありゃ、すねちゃった。精霊って意外と打たれ弱いのね。


「では、魔力がどれくらいあるか、調べさせてもらいますね」


今度は魔力ね。どれくらいあるのかな?


『知らん』


まったく、すねないでよ。アリアちゃん。


『うるさいうるさい! 妾はすねてなど無いのじゃ! あとちゃん付けはやめるのじゃ! なんか馬鹿にされた感じがするのじゃ!』


はいはい、分かった分かった。


「じゃあ手を貸してください」


「はい」


「それじゃまた少し待ってくださいね」


今度は私の手に魔力を込めた。……魔力を込められるってなんか変な感じだなぁ。


『……………………』


無視ですか。……分かったわよ。私が悪かったわ。ごめん。


『なんか買ってくれるか?』


なんか買うって、あんた子供か?


『なら嫌じゃ』


あ~、はいはい、分かったから。機嫌直してよ。


『しょうがないの。ちゃんと買うんじゃぞ?』


りょーかい。


「ふぅぅ……終わりました」


「ありがと。どうだった?」


「……アヤナさん。あなた……本当に人間ですか?」


「は?いきなり何?」


「だって魔力が普通の人の20倍以上ですよ!? ありえない……」


そんなこと言われても基準が分からない。


「どんなに高名な魔術師でもやっと10倍くらいなのに……」


あ~、なんか凄そうだね。私。


「凄いなんてもんじゃないですよ! ここまで行くと魔王レベルです! 冗談抜きに!」


アリシアが小さい体で一生懸命熱弁する。……そこまで凄いの?私。


「小さいは余計です! それと……」


「ちょっと待った」


「なんですか?」


「何で私の心の声が聞こえるの? そういう魔法?」


「は? 何言ってんですか? さっきからべらべら喋ってたじゃないですか」


「……もしかして私は心の声を喋ってた? うわ、恥ずかしっ!」


「……はぁ、もういいです。それじゃ早速魔法の……」


「お~い! 飯の支度が出来たぞ~!」


「あ、は~い!というわけでアヤナさん。続きは御飯のあとでということで」


「え? ちょ…!」


行っちゃった……速いなぁ。


『完全に出遅れた! くそっ、アヤナ!早く行くのじゃ! 御飯が無くなってしまう!』


「え? ああ、はいはいっと」


あ~あ、魔法使いたかったのに……ま、ご飯食べてからやるんだしいっか♪

やばい、俺説明すんの苦手だった。

ということで、『これわけ分かんねぇ』と言う人はちゃんとと説明するので感想等で送ってください。よろしくお願いします。


そんでもって特訓です。とりあえずその1は魔法の説明。その2は接近戦の特訓かな?さらに続くかは不明。でもどんなに多くてもその3までにする。というか他に書くことないし。


……苦労人って誰か分かった人いますか?分かりにくかったら変えようかなって思ってます。


例によって感想、評価、文句等々、送ってください!待ってます!

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