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とある少女と少年の異世界物語  作者: 俺様参上!
第2章 エリトリア編
21/32

episode20・・・決着

今回は戦闘だけです。ちょっとは上手くなったかな……?


活動報告にも書きましたが、友達が、守と綾奈の絵を描いてくれました。みてみんに載せたので興味のある人は見てください。めちゃめちゃ上手いです。

〔Mamoru side〕

「喰らえっ! 閃光斬!」


俺はその場から光のスピードと同等の速さでアスナールを斬り抜ける。


「がっ!」


「まだだっ!」


斬り抜けたさき、その場でアスナールの上に跳躍し、さらにそこから閃光斬を放つ。


「っ!」


「天狼滅牙・飛燕!」


そして、気の炎を纏った剣でアスナールを斬りつけた。


「……とどめだっ!」


最後に気を爆発させた。……これで、終わってくれてるといいんだが……。


だんだんと晴れていく爆煙のなか、平気そうな顔をしているアスナールの姿があった。……くそっ、だめか……。


「ふっ……中々やるようだな。小僧」


「……うるせぇよ。汚ねぇ口開いてんじゃねぇ」


「……次はこっちからだ。行くぞ」


そういうと、アスナールは自分の周りに炎で出来た鳥を作る。その数は……だいたい100羽ほど。


「……行け」


アスナールが合図をすると、その鳥たちは真っ直ぐ俺のほうへ向かってくる。


「くそっ!」


剣を振り、炎で出来た鳥たちを払う。


「がっ!」


けど、全部は払い切れずに、何匹か当たってしまった。


「どうした? もう終わりか?」


くそっ、思ったよりダメージが大きい。思うように動けない。


「まあいい、少し早いがそろそろ終わりにしてやろう」


冗談じゃない。俺はこいつを……綾奈を傷つけたこいつをぶっ飛ばすんだ。それまで倒れてたまるか!


「地砕衝!」


動きたくないと言っている体に鞭をうち、剣を地面に叩きつける。そこから、衝撃波が真っ直ぐアスナールのほうに向かっていく。


「……まだそんな元気があったのか?」


しかし、その衝撃波はアスナールに避けられ、そのまま真っ直ぐに向かい、壁にあたった。


「……さあね」


「まあいい、どうせもう動けないのだろうからな」


そのとうりだよ、畜生。


「しかし、お前も哀れだな。女の代わりに戦い、そして敗れ死んでいくとは」


「……余計な御世話だ」


けど、こいつの言うとうりだ。ダッセぇなぁ俺……。


「さて、そろそろ死んでもらおう。他にもやることがあるのでな」


そう言って、アスナールは自分の手に球状の炎を作る。始め小さな火の球だったのがどんどん大きさを増し、今は直径10メートルにもなっている。


「私の最強の魔法だ。誇りに思うがいい」


「誰が思うか」


「……死ね、デス・フレア」


アスナールは自分の手にあった炎を俺に向かって投げた。ものすごいスピードで迫ってくるそれに、俺は恐怖は感じなかった。なぜなら……、


『穢れなき汝の清浄を彼の者に与えん! スプラッシュ!』


俺には、信頼している幼馴染がいるんだから。





〔Ayana side〕

『穢れなき汝の清浄を彼の者に与えん! スプラッシュ!』


守に当たる寸前だった巨大な炎は空中に出来た上に向かう水流によって消えた。


ふぅ、何やってんだかあいつは。私を休ませてる間に自分が死んだら本末転倒じゃない。


しかもアスナールの最高呪文とか言うやつ、名前が痛いうえに全然弱いし。魔法が消された本人はあんぐりと口を開けてるけど。


「サンキュ、綾奈。助かった。体はもう大丈夫なのか?」


「当たり前でしょ。……それに、さっきも言ったしね。私があんたを殺させないって」


「……ああ、そうだったな」


「…………き、貴様、一体何をした!? 私の魔力は貴様らと比べ物にならん位高いのだぞ!? 貴様の魔法ごときで私の最高呪文が」


「うっさい」


ったく、復活したと思ったらギャーギャーと騒いで五月蝿いわね……。


「単純な話、私の魔力のほうが高かっただけでしょ」


「馬鹿な! 私は魔王様に力を貸してもらっているんだぞ!? そんなことはありえん!」


「それじゃ、もっかい試してみる?」


「…………いいだろう」


はぁ、やっと黙ったか。……さてと。


(守)


(りょーかい)


私はアイコンタクトで守に確認する。それは、たった今思いついたこと。けど、守は分かったらしい。……ホントに分かってんのかしら。


「行くぞ!」


「いつでも来なさいよ」


「ほざけ!! デス・フレア!!」


さっきよりも倍近くもある炎がアスナールの手の上に出来る。……ふと思ったんだけどあいつ詠唱してないわよね? これもランスに力を与えてもらってるから? ……せこっ。


「燃え尽きろ!」


そんなことを思っていたら馬鹿でかい炎がこっちに迫ってきていた。


『狂気と強欲の水流、旋嵐の如く逆巻く。タイダルウェイブ!』


速攻で呪文を唱え、空中に出来た水流によって、炎をかき消す。


「馬鹿なっ、そんな、ありえない」


「認めなさいよ。見苦しいわよ?」


「…………そうだな。お前は私より魔力が高い。それは認めよう。だが!」


瞬間、アスナールの体が、なにか、薄い膜に覆われた。何あれ?


「この魔法障壁の前ではその魔法も使えまい!」


魔法障壁……ああ、マホカンタみたいなものか。ま、関係ないけど。


『黒曜の輝き、快速の槍となり、敵を討つ! デモンズランス!』


そして、闇で出来た槍を持ち、アスナール……ではなく、天井に向かい投げる。


「なっ……煙幕か!?」


天井は砕けて無くなり、下には大量の埃と砂と石が落ちてくる。


「なるほど……これに隠れて攻撃か?」


「その通りよ」


この煙幕に隠れてアスナールの後ろに移動していた私は後ろから攻撃を加えようとする。


「読めているぞ!」


けど、アスナールはすでにこっちを向き、両手剣を振り上げていた。


「死ねぇッ!!」


そして、その剣を振りおろそうとした瞬間、アスナールの体に剣が突き刺さった。……そう、守の使っていたあの剣が。守はさっきの煙幕にまぎれてジャンプしていた。そこから剣を投げていた。


「なっ……!? 一体……どこから……?」


「さあね」


その隙だらけの体を短剣で連続で斬る。そして仕上げにムーンサルトキックで剣を飛ばし、空中にいる守に剣を渡す。


「ナイス!」


そして守はその剣を受け取り、


「だあぁぁぁぁぁっ!!!!」


着地とともにアスナールの体を斬り裂いた。


「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


耳障りな断末魔をあげるアスナール。私はさらに魔法をかける。


「これで終わりなんて思わないことね。『氷結は終焉、せめて刹那にて砕けよ。インブレイスエンド』」


呪文を唱え終わると、アスナールの体は凍り、砕けた。


「地獄で永遠に苦しむことね」


その時の私は今までで一番冷酷で、残酷だったと思う。

終わったー!やっと終わったー!俺の地獄はこれで終わったんだ!


ア「何が終わったのじゃ?」


テストだよ!テスト!これで存分遊べる!


ア「そうか、よかったの」


まあ終わったのは二日なんだけどな。


ア「報告が遅い!なんで今さら言うのじゃ!」


話題が無かったから。


ア「あっそ……で、結果はどうだったのじゃ?」


知らん!まだ返ってきてない!


ア「そうか、なら自信はどうじゃ?」


そんなのあるわけないだろう!


ア「自信満々に言うことじゃないじゃろ!」


五月蝿い!とにかく俺は遊ぶんだ!それじゃあな!


ア「あ、待て!……行ってしまった……しょうがない、次回予告でもしようかの。

アスナールを倒した綾奈達。やっと取り戻したエリトリアの平和。だが、その平和を脅かす存在が……!?次回、『新たなる敵』お楽しみに!」


※この次回予告は90%嘘で出来ています。

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