epispde18・・・再び侵入
今回はシリアスじゃなく、結構コメディー要素強め。ってかシリアスなくね?
次の日。……といってもあれから3時間ほどしかたってないけど。
あのあと守たちのところに戻り、事情を説明した。守は予想道理、怒り狂っていた。アリシアも、珍しく怒っている。
とりあえず守たちを落ち着かせ、アスナールの館侵入作戦パート2を伝えた。
え? 内容? 簡単、正面突破よ。
「って何でだよ! それは危険すぎだろ!」
守が至極当然のことを言ってくる。
「しょうがないじゃない。リフォルが言うにはアスナールの強制魔法解除の結界が張ってあるっていうんだもん」
前回の作戦がばれたのか、そんな大層なもんまで張りやがったのだ。まったく、めんどくさい……。
「と言っても、さすがに3人と一匹じゃ危険すぎません?」
アリシアが心配そうに聞いてくる。3人……?
「ああ! そっか、言ってなかった!」
「何を」
「昨日襲ってきた忍者っぽい人たちも一緒に行くこと」
「ってそれ最初に言えよ!」
いやー、すっかり忘れてたわ。
「ひでぇ奴……」
「うっさい」
「……で、その人たちは……?」
「ん? もう先に行ってもらったわよ」
「「は?」」「ワン?」
ヴィルトまで疑問の声をあげる。ってかいたんだ……。
「だから、先に行ってもらったの。あっちには人質もいるしね。だから館内に潜んで人質を助けてもらってんの」
「……なるほど」
戦ってる最中に人質を盾にされちゃたまんないしね。
「……まだか?」
唐突に後ろから声がする。この声は「誰だ!」……あ~、守は知らないんだった。
「……アヤナから話は聞いてないのか? リフォルだ」
「……お、お前がリフォルなのか? ご、ごめん!」
「いや、いい」
恥ずかしさのあまり顔を赤くしながら謝る守にリフォルは冷静に返した。う~ん、昨日はあんなに笑ってたのに……。
「それよりアヤナ、そろそろ時間だ。急ぐぞ」
「あ、そうだね。守、アリシア、ヴィルト、行くわよ」
「ああ!」
「はい!」
「ワン!」
2人と一匹の元気のいい返事が聞こえる。よし、私もいっちょ、気合いを入れてくか。
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「……当たり前だけど、門番がいるわね」
「正面突破なんだろ? さっさと行こうぜ」
「待て馬鹿守! いくら正面突破だからって馬鹿正直に行くんじゃない! 見つからないに越したことはないでしょ!」
ったく、この馬鹿は……。
「……俺が行こう」
リフォルはそう言うと門番に気付かれないように一瞬で近づき、気絶させる。おお~、さすがは忍者。能力が高い!
「すごいな、リフォル!」
「さすがです!」
「ワンワン!」
門番が気絶したのを確認したあと、守とアリシアがリフォルをべた褒めする。ヴィルトもどうやら褒めているようね。そんな2人と一匹にリフォルは、
「……さっさと行くぞ」
だって。まったく、この子はツンデレなんだから。
「……で、侵入できたはいいが、アスナールはどこにいるんだ?」
……………………………あ。
「まさか知らない……とか」
「…………うん」
守が大げさにため息をつく。うざい。むかつく。
「昨日の部屋は?」
「覚えてるわけないじゃない」
あの時は周囲が真っ暗だったし、しかも急いでたし……。
「大丈夫だ。俺が知ってる」
「ホント!? どこ!?」
「今この時間じゃ、玉座の間のはずだ」
……玉座って、ここ、王様いないけど。
「あいつは王になりたいらしくてな。せめて気分だけでもってことらしい」
…………気分だけって、悲しい奴。
「……!? なんだ、お前ら!!」
やばっ!? 見つかった!?
「侵入者だ! 侵入者だ!」
「うるさいっ!」
とりあえず大声をだす兵士を黙らす。
「やばいな……急ぐぞ」
「りょーかいっ!」
走りながら返事をする。さっさとアスナール見つけなきゃね。
綾「ふむ、今回は短いわね」
次回はバトルだしな。
綾「次か……」
頑張れよ?
綾「当然! ……ぶち殺してやるわ」
よし!では次回!
「ニール・レヴィ・アスナール戦」お楽しみに~♪
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