episode16・・・戦闘、その後……
更新が遅れました。
理由その一、マラソン大会練習・・・馬鹿疲れる……。
その二、部活・・・公演が近いから忙しい
その三、睡眠・・・眠い
以上の三つが理由です。どーもすいませんでした!
「アリシア!」
「大丈夫か!?」
あの後、すぐにアリシアのところに駆け付けた私たちは唖然とした。だって……
「あははははっ!かわいい~!」
「ワンワン!」
誰だってあの悲鳴を聞いた後に思いっきり無邪気な笑顔で大型犬とじゃれあっていたら唖然としない……?
……でも、かわいい…………じゃなくて!
「さっきの悲鳴はなんなのよ……」
「……さあ」
「あ、マモルさん! アヤナさん! 見てください! とってもかわいいですよ!?」
「え? あ、ああ、そうだな」
守もアリシアのテンションの高さについていけないようね……。
「ってそれより!」
「なんでしょう?」
「さっきの悲鳴はなんなのよ? あれを聞いて飛んできたんだけど」
「悲鳴……? ……ああ、なるほど。それ、悲鳴じゃないですよ」
「じゃ、なんだ?」
「多分私がこの子を見たとき叫んだんですけど、それが悲鳴に聞こえたんじゃないかなって」
「叫んだって……それ悲鳴じゃないの?」
「狂喜の叫びです」
「………………そうか」
「そうです」
そして再び犬とじゃれあうアリシア。心配して損した……。
……ってかこの犬かわいいかなぁ? かっこいいって言うなら分かるけど……ま、そんなことはどうでもいいや。
「さて、その子はそろそろ逃がさなきゃね」
「え~!なんでですか!? 一緒に連れて行きましょうよ!」
「でも危険だろ?」
「その辺は大丈夫です! この子、魔物とも戦えますから!」
「え? なんでそんなことが分かるの?」
「この子がそう言ってます!」
「「…………は?」」
「実は私、犬や猫と会話できるんですよ!」
「「…………へぇ~」」
「あ~! 信じてないですね!?」
そりゃそうだ。普通そんなこと言われて信じられるわけない。
「仕方ないですね。証拠を見せます」
「「はぁ……」」
証拠っていったいどうやって……
「ワン、ワワンワン?」
「ワン、ワンワン!」
「ワン!」
「なんだって?」
「はい! えっと、綾奈さんのことどう思う? って聞いたら美人で優しそうなお姉さんだって」
「連れて行こう!」
予想以上にいい犬だ!
「っておい! なんでだよ!」
守がうるさいツッコミを入れた。うざい。うざすぎる。
「気が変わったの! それに魔物と戦えるなら戦力になるでしょう!」
「嘘つけ! 今考えただろ!」
むぅ~、なんてしぶといやつ……
「ワン、ワワンワン?」
ってアリシア、犬と会話してるし。何聞いてんだろ?
「ワンワン、ワン!」
「ワン!」
「何聞いてたんだ?」
「はい、マモルさんのことを聞いたらかっこよくて誠実そうで、強そうで憧れるって言ってました」
「連れて行こう! 戦力アップは重要だ!」
守がそれっぽいことを言って賛成する。よし、これで反対する奴はいないわね。
……いま犬とアリシアの目がきらりと光ったのは気のせいだろうか……気のせいだね。そうしよう。
「さて、それじゃこの子の名前なんだけど、」
「ワンワン!」
「ん?どうした?」
「え~っと、俺には名前は既にあるって言ってます」
「ホントか?なんて言う名前にだ?」
「ワンワワン」
「ヴィルト……そう言ってます」
「なるほど、いい名前だな!」
「ワン!」
…………さてと、遊ぶのはここまでにしよーかな。
「それじゃ、アリシア達はここで待ってて」
「え? アヤナさん、どこか行くんですか?」
「うん……ちょっとね。だからここで待っててね」
「は~い!」
かわいいわ~。アリシア見てると癒されるね。
「…………分かった。けどあんまり無茶すんなよ?」
……さすが守ね。私のしようとしてることが分かってる。
「……わかってるわよ」
私は守に頬笑みながら答えた。
ねむ……。
綾「随分唐突ね」
だって最近宿題が出ててさ。一日勉強時間0分の俺にはきついぜ。
守「普通に毎日勉強すればいいじゃないか」
いや。メンドイし。
綾「あんたねぇ、そんなんじゃ将来困るわよ!?」
ダイジョーブ!
守「自信たっぷり!理由は?」
特にない!
綾「ないのかよ!……もうめんどくさい。次回予告」
守「綾奈がすることとは一体何だ!?次回「←結論~♪」お楽しみに!」
※この予告はフィクションであり、実際の人物、団体、予告、その他はいろいろ違います。あしからず。