episode15・・・戦闘
今回、戦闘シーンが入りました。上手く書けてるか不安……。
綾「大丈夫よ」
綾奈……。←感動中
綾「あんたにそんなの期待する人はいないから」
ひどっ!?俺の感動を返せ!
〔Ayana side〕
「はぁ…はぁ…」
つ、疲れた……。
「ど、どう……したんだよ……いきなり……大声……出したりして……」
「ち、ちょっと……待って……休憩……させて……」
「そ、そう……ですよ……」
全員息を切らしながら言う。やっぱいくら魔法で体を強化しても限界はあるか。それに、街の出口と反対方向の宿に向かって荷物もとってきたしね。
「ふぅ……で、どうしたんだ一体?」
体力回復するの早いねー。まぁ、私もそろそろ大丈夫かな。
「実は……」
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「……なるほど……つまり、領主は人間じゃなく、さらに資金集めのためだけに街の人にあんなことを……許せねぇ……」
「ひどい……絶対に許せません!」
話し終わった後、二人は顔を真っ赤にして怒っていた。ま、当然だね。……それにしても。
『どうかしたか?』
守はどうでもいいけど、アリシアの怒った顔ってかわいい……。
『今はなごんでる場合じゃないじゃろ』
わ、分かってるわよ!
『どうだか……!』
どうかした?
『アヤナ……囲まれておる』
……マジ?どれくらい?
『多くて2、30人ってところかの』
なるほど……それにしても、随分と発見するのが早いわね。発信器とかは無さそうだし……。
『ハッシンキ?』
そっか、アリアは知らないんだ。簡単に言えば離れていても相手の場所が分かる便利アイテムだよ。
『ふむ、そういうのならこの世界にもあるはずじゃが』
ホント!?そんな便利なものがこの世界に……
「あれ?マモルさん、何か付いてますよ?」
「え?あ、ホントだ。何だこれ?」
『ああ、あれじゃよあれ』
ふ~ん、あれかぁ。…………ん?ってことは……。
「お前かぁっ!!!」
「ぐへっ!?」
思いっきり守にとび蹴りを喰らわす。まったく、それぐらい気付きなさいよ……。
「い、いきなり何すんだ!」
(静かに。……囲まれてるわ)
(……マジ?)
(マジよ。今から身体能力向上の魔法をかけるから一気に決めるわよ)
(了解!……でも、アリシアは?)
(大丈夫よ。さっき声を風でアリシアに流したから)
(そんなことが出来るなら俺にもやってくれれば良かったのに……)
(気にしたら負けよ。……さて、準備はいい?)
(いつでも!)
アリシアは……どうやらいいようだ。
『風よ!我が動きの助けとなれ!ラッヴィヴァンド!』
「おいお前ら!そこに隠れてるのはお見通しなんだ!隠れたって無駄だぞ!」
守がそう言うと、森の中や野原から全身黒ずくめの服を着た奴らが出てきた。
…………な~んか、忍者っぽい?
そんなことを考えていると、忍者っぽいやつらが襲ってきた。
「よし行くぜっ!」
まず守が敵の集団の中に突っ込む。まったく、馬鹿の一つ覚えね。
「アリシア!援護よろしく!」
「はい!」
アリシアが元気よく返事をする。うん、大丈夫そうね。
それじゃ、目の前の敵に集中しますか。
〔Mamoru side〕
「よし行くぜっ!」
目の前には忍者っぽいのが10人ほど。数が多いな……。新技、やってみるか。
「ほっ!」
いつのまにか急接近してきた忍者の攻撃を切り上げながらジャンプして避ける。
「爆砕……」
そして、空中回転斬りをかまし、重力で落ちるスピードを増加させる。
「……龍斬!!」
体を縦回転させたまま剣をそのまま思いっきり地面に叩きつけ、衝撃波を出し周りの敵を吹き飛ばす。
名付けて、爆砕龍斬!結構かっこよくない?
っと、やっぱこれじゃ倒しきれないか。後3人、もういっちょ行くか!
忍者の一人に近づき、斬り上げながら自分も飛び上がる。
「飛燕烈震脚!!」
そして空中で思いっきりかかと落としをし、そのまま地面に叩きつけた。
後2人!
「まとめていくぜ!天狼滅牙・飛燕!」
剣に気を込めて2人まとめて連続で斬りつけ、
「これで……終わりだ!」
剣に込めた気を爆発させた。忍者は何も言わずに倒れる。
よし! これで片付いたかな。
「キャアアアア!!」
「アリシア!?」
しまった! あいつらアリシアに!?
〔Ayana side〕
ふむ、目の前には9人の忍者。あっちの10人は守に任せときゃ大丈夫か。
……さて、最近魔法使ってなかったし使ってみるか。
『氷結せし刃、鋭く空を駆け抜ける!フリーズランサー!』
氷の槍が大量に現れ、忍者たちに向かい、襲いかかった。
【ガガガガガガガ!!】
「がはっ!」
「ぐへっ!」
……え~と、威力高すぎない? いきなり全滅しちゃったよ……かなり手加減したつもりだったんだけどなぁ。 ……う~ん、もう少し手加減するべきだったかな?
『アヤナ! 後ろ!』
【キィン!】
「危なっ!」
油断してた……助かったのがいたのか……。アリア、ありがと。
『礼を言う前に目の前の敵を倒さんかい』
……そのとうりね。
「……はっ!」
掛け声とともに相手の忍者に三連撃を加える。
【キィンキィンキィン!】
全部……防がれちゃったか。
…………やっぱこいつ、強い。多分こいつらのリーダー格なのだろう。でも……、
私の敵じゃないわ。
「……瀬世羅戲」
瞬間的に相手の超至近距離に移動し、高速演舞をし、何十回も斬りつける。……何回かは防がれたけど、ほとんどは通ったみたいね。こいつ、ホントに強いわ。一回でも防がれたのはカルロスさん以外で初めてだ。
「がっ……!」
「残念だったわね。私が相手で」
相手の首元に短剣を突き付けながら言う。余裕ぶっこいてるけど実は結構限界だったりする。特技って予想以上に疲れるし、命のやり取りは異常に疲れる。
「…………殺せ」
随分低い声で言い放たれた声。簡単に殺せなんて言うもんじゃないわよ。
「うん、それ無理。だってあんたにはたくさん話してもらわないといけないことがあるんだから」
そう言って気絶させる。ふぅ、これで一通りかたずいたかな? さて、後はこいつらを縛ってと……。
「キャアアアア!!」
「!アリシア!?」
まさか、あいつらアリシアを……! 急がなきゃ!
〔Arisia side〕
『聖なる光、その姿を槍に変え敵を貫け!ホーリーランス!』
途端、空中に何本もの光の槍が出現し、忍者たちに降り注ぐ。
「ふぅ……」
やった……かな?意外とあっけないな。
【ガサガサッ】
「へ?」
【ガサガサッガサガサッ】
ま、まさか……でも敵はみんな倒したし……。
【バッ!】
「キ、キャアアアア!!」
綾「……なにこの終わり方」
ん?いや次回が楽しみになるようにしてみたZE!
綾「ふ~ん。あっそ」
うんそう!では次回予告!今回あとがきでは初登場のアリシアよろしく!
アリシア「は、はい!一体私はどうなるんでしょうか。次回、尋問。お楽しみに~♪」
※予告は当たるかもしれないし、当たらないかもしれません。