episode00・・・プロローグ
新しい小説です。もう一つ書いてる小説があるけど、両方頑張りたいと思います!
唐突だけど、私の悩みを聞いてもらいたいと思う。
「?何ブツブツ言ってんだ?」
「いや? 何でも?」
危ない危ない、口に出してたか。
おっと、話がずれたわね。私の悩みというのは今話しかけてきたやつである。
こいつの名前は神埼守。一応、私の幼馴染。
こんな奴ホントにいんのか? ってくらいの完璧超人で、容姿端麗、178cmと長身で、しかもスポーツ万能、頭脳は学年トップときた。いや、まったくもってムカつくね。
そんなんだから、もちろんのこと女の子たちにもてる。他校からも来るほどだしね。だから男子たちには嫌われてると思いきや、誰ともわけ隔てなく接するもんだからみんなから好かれている。本当に得な奴だ。
ふぅ、これで大体守のことが分かったかな?
え? 何でそれが悩みなのかって?ふっ、それはね―――
――――――こいつがとんでもないトラブルメーカーだからよ!
こいつの性格は今の時代、珍しいほどお人好しで、熱血で、しかも正義感が強い。
だから、目の前で起こっている面倒事全てに首を突っ込むのだ。――――――私を連れてね!
以前、クラスメイトがとある不良にカツアゲされていたところを守が殴り倒してそいつを救った。
そこまではいいのだが、その数日後にとある不良が報復として一緒にいた私を襲ってきたのだ。
守にかなわないから私を襲ったのだろう。もちろん、その不良は殴り飛ばした。けど、非常に迷惑だ。
頼むから私には迷惑はかけないでといつも言うのだが、まったく効果はない。
……ホントに何でこんな奴の親友なんかしてんだろう………。
え? そういう私は誰かって?あぁ、言うの忘れてたわ。
私の名前は鈴木綾奈。どこにでもいる普通の女子高校生。
158cmと普通の身長で、頭脳も中の上と何とも微妙なところをキープしている。普通と少し違うのは、格闘術を父から少しだけ習ってるってことかな?
少し長くなったわね。でも、これで私と守のことがわかったでしょ?
「おい! 綾奈!」
「? なによ?」
「いや、何回話しかけても返事しなかったから…」
「あ、そうだった? ごめん。で? 何の用?」
「いや、別に大した用じゃないからいいんだけ……ど……」
「? どうしたの?」
「……あれ、なんだ?」
振り返ってみるとそこのはなんと大きな黒い穴が。しかも、空中に。
「……なんだろうね」
よく分かんないけど嫌な予感がする。そして、私の嫌な予感はだいたい当たる。…嬉しくないけど。
「って守! あんた何近づいてんのよ!」
「え? だって、なんか調べたくならない?」
「ならない! ほら! 行くよ!」
「えぇ~」
「えぇ~じゃない!」
と、次の瞬間、あの大きな穴に引っ張られ始めた。
「ほら! 言わんこっちゃない!」
「だってしょうがないだろ? こうなるとは思わなかったんだから」
「しょうがないじゃな~い!」
私がその言葉を言った後、体が浮遊感を覚えた。
「やばっ……!」
「うおっ…!」
同時に守の体も浮く。これってそうとうやばくない?
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ……」」
……そして、あの大きな黒い穴は二人を飲み込んだ後、音を立てずに、消えた。
ということで始まっちゃいました。「とある少女と少年の異世界物語」
……名前長げー(-.-;)
ま、それはいいとしてこの作品は突然頭に浮かんだものなのでどこまでいけるか分かりませんがよろしくお願いします!