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だから僕と行こう

作者: 朝焼 悠

部屋の隅で膝を抱えながら

流れていく雲が

青い空に溶けて消えていくのを

ただ眺めていた


ああやって

綺麗に何かと混ざるように

綺麗に消えてしまえるなら

一日中

空がオレンジから黒に染まるまで


映画や小説みたいに

流せる涙はもう残っていなかった

ただ虚しさだけが

僕のちっさな心の中に

果てしなく広がっていたけれど


闘っているの知ってるよ

諦めていないのも

涙を流せなくなるほど

乾いた心に走り回っているヒビ

埋められないくらい

孤独だったのも


僕には何も埋められない

でも多分

似たような場所で闘っている


だから

今だけでも構わない

僕のことなんか

途中で振り切ったって構わない

今は

あえて言おうか


僕と行こう

抗おう

あの夜の向こうまで

光が射さないのなら

暗闇を切り裂いてでも

進むまでだ


ただそれでも

暗いほうがゆっくりと休めるから

無理だけはしないで


僕は知っているから

ここじゃ終われないって

拳を握りしめているのも

その拳を決して他人には振り下ろさないのも



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― 新着の感想 ―
[良い点] な~んか、いつもと、感じが、違うねぇ~…♡♪ 良きっっ!!!!♡♪(*´Д`*)☆彡
[良い点] >光が射さないのなら  暗闇を切り裂いてでも  進むまでだ いい!かっこいいですゼ! からの >ただそれでも  暗いほうがゆっくりと休めるから  無理だけはしないで という、冷静な感…
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