新しい生活
こんにちはシンビです。
この度初めて評価されていたので驚きました、是非評価して頂くと嬉しいです。
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ーーーーセルフィーナ視点ーーーー
朝お父さんに起こされて私はいつも通り顔を洗ってご飯を食べる、だが一つだけいつもと違うことがある、お父さんの表情がいつもより硬いのだ何か考え事をしているのだろうか?気になるので聞いてみる事にした。
「お父さん?何か考え事してる?」
「ああ、セルフィの事で悩んでいてな」
お父さんはどうやら私のことで悩んでいたようだ。こんなに嬉しいことは無いだろうなんだって大好きな人が自身の事を思ってくれているのだから。
「そうだな、、、」
私の頭を撫でるとお父さんは考えが決まったのか意を決した顔で話し始めた。
「セルフィ、お前を学校に入れようと思う」
「学校?」
「ああ、セルフィは村でしか暮らしたことがないだろう、人生は経験だこんな小さな村にいてはいい経験ができないだろう」
「学校に行くのは良いけど何処の学校に行くの?」
「王都にあるガントニー学院だ。この王国で一番有名な所だ。入学試験があるがセルフィなら余裕で突破できる」
「そうなの?分かった私やってみるよ!」
学校か、どんなところなんだろう私は村から出ても町までしか行ったことが無いので少しワクワクする。
「そしてその学校は完全寮生だ」
「寮なんだ、なら荷物運ぶの大変だね、でもお父さんがいれば何も問題ないね」
「その事なんだが、寮には親は行けない。一人部屋だ」
「ん?一人?」
「そうだ俺はいけない」
「お、お父さんが、、これない?」
その事実を聞いた瞬間私の意識は暗転した。
「ここは私のベッド?」
目を覚ますと私はベッドの上で目を覚ました。
「起きたかセルフィ」
隣を見るとお父さんがいた。なんだ夢だったのか、そもそもお父さんと私が離れるなんてあり得ない話だった。
「お父さんおはよう、なんだか変な夢を見てたの、お父さんが私に学校へ行けって言ってねお父さんと私が離れるって夢を見たの」
「セルフィ、それは事実だ。伝えたら気を失ってしまったんだ」
どうやら事実らしい。だがこんなこと認める訳にはいかない、私にやれることはただ一つ、全力で拒否することだ。
「嫌ぁーーーーーーーーーーーーッ!」
私は泣き叫んだ。
ーーーーグレイ視点ーーーー
正直言えばこうなる事は分かっていた。今俺はセルフィに枕で殴られながら説得をしていた。
「嫌嫌嫌嫌ぁーーーーッ!」
「分かってくれセルフィ!お前にはこの村は小さな過ぎる!」
「私は今のままでいいもん!」
「セルフィにはもっと外の世界を知って欲しいんだ!そうでなければセルフィの可能性が減ってしまう!」
「そんな可能性なんていらない!お父さんと一緒の方が良いの!」
俺は枕を振り回している腕を掴みセルフィを抱きしめた。
「分かってくれ、セルフィにはもっといい経験を積ませたいんだ」
セルフィは啜り泣くような声で訪ねてきた。
「お父さんは、、、私のこと嫌い?」
「そんな訳あるか」
「好き、、、?」
「ああ、好きだぞ」
「大大大好き?」
「大大大大好きだ」
「なら、、、、愛してる?」
「無論愛してるぞ」
「分かった、、、私入試受けてみる」
「ありがとうセルフィ」
俺はもう一度セルフィを抱きしめた。
「セルフィ、もう一つ言わないといけないことがあるんだ」
「何?」
「実は入試の日は今日の午後なんだ」
「なんでそんなに急なの!?」
「それが言おうと覚悟を決めていたら当日まで決めれなかった、、、」
もしかするとこの事でセルフィに嫌われてしまうかと思うと時間がかかってしまった。
「早く準備しないと!私お風呂入ってくる!」
そして慌ただしいお昼が始まった。
ーーーーセルフィーナ視点ーーーー
お父さんの魔術で王都まで行き受付に行くとどうやら入試は当日でも受けれるらしく受付を済ませると受験番号が書かれたプレートを渡された。
「セルフィなら余裕で突破できるから安心しろ」
「分かった、、、行ってくるね」
やはりこの試験で受かってしまうとお父さんと離れていまう事実が私の力を奪っていく。だがお父さんにやると言ったので全力でやらないといけない。会場に入ると沢山の同い年辺りの少年少女がいた、皆緊張しているらしく震えていた、中にはどこかの貴族の子供だろうか自信満々な表情で待っている子もいた。
教師らしき人が受験番号と名前を呼んでいき呼ばれた子は別室に連れて行かれていた、どうやら個別で試験をしているらしい。順番を待っているとやっと私の番が来た。
「受験番号1021番セルフィーナ・ダーレスついて来い」
私は試験官に連れられ別室に連れていかれる。
「お前は剣と魔術どちらが上手い?」
「魔術です」
剣も使えるがお父さんからは魔術の方が合っていると言われ魔術を沢山稽古をつけてもらった。
「魔術だな、今から行く部屋に女性がいる、その人にお前の魔術をぶつけろ」
「大丈夫なんですか?怪我とか」
「安心しろお前如き子供の術など我らには通じない」
私は魔術をお父さん以外打ったことがないので怪我をしないか心配だったがどうやら問題ないらしい。
「この部屋だ、入れ」
中に入ると一人の女性が待っていた。
「次は貴方ね、早速貴方の全力の魔術を打ちなさい」
「わかりました」
私は左手に魔力を集中させていく、この術はお父さんが私のために作ってくれた魔術だ、どうやらお父さんのブレスを元に組み上がっているらしく触れた物の原子を崩壊させてチリひとつ残さないのだ。この魔術はものすごく繊細で集中が途切れると崩壊してしまうので周りの音が聞こえなくなる。
「え?何この魔術!?」
魔力は集まったのであとは放つのみ。
「や、やめ、、て」
「『崩壊の光』」
放たれた魔術は試験官に当たるように打ったが試験官の人は仰向きに倒れて回避したのだった。放たれた光は壁に当たると爆音と共に大穴を開けて霧散していった。
「あの、大丈夫ですか?」
倒れた試験管に話しかけても返事が無かった。
「「なんだ今の音は!?」」
騒音が聞こえたんだろうか他の試験管が二人部屋に入ってきた。
「魔術を打ったらこの人が気絶しちゃって」
「何が起こったらこんな穴が開くんだ!?」
「これは君がやったのかね!?」
「はい、、、」
二人の試験官は背を向けてヒソヒソと話始めて結論が出たように振り返った。
「受験番号1021番セルフィーナ・ダーレス君合格!」
「合格?」
「このテストは君達の実力を測る為にあるんだ、君は今までに無い力を見せてくれた合格になるのは必然だろう。合格者は既に別の部屋に集めてあるのでついて来てくれ」
言われるがままついて行くとそこには17人の受験者が座って待っていた。そこには一般人と貴族のような人達が座っていた。
「ここで待っていてくれ」
座って待っていると更に三人入ってくると初めて見る人が全員の前に立って挨拶を始めた。
「初めまして、私はヴィント。貴方達の担任になります。これからは入学までの説明をさせてもらいます。まず制服を用意しますので体のサイズを書いて提出してもらいます、制服ができたら学院で使役している鳥に家まで送ります、学校では寮や外出以外はほとんど着てもらいます。入学式は一週間後の午前9時に行います。入学式後はそのまま寮へ入ってもらいますので必要なものを持っていきてください、必要なものと言っても大体はこちらが用意していますので私服ぐらいです。次の日からは授業が行われます、最初の授業は一人で暮らすのでサポートなど様々な事に必要になる使い魔を召喚します。何か質問はありますか?」
すると一番前の席に座っていた貴族らしい人が手を上げた。
「僕は既に使い魔を登録しているのでやる事がありません。それに僕以外の人も既にやっていると思いますがね、そうでしょう?」
後ろを振り向くと誰もやっていので誰も動かなかった、その様子を見てドヤ顔で話を続けた。
「もしかして僕以外やってないのか?」
すると咳払いをしてヴィント先生が話し始めた。
「既に行なっている人は一旦見学してもらいます」
「ふん、周りに合わせるのは大変だな」
なんだかこの子とは仲良く出来る気がしない、いや既にキモいと思っている自分がいた。
「他に質問はないですか?ならば今日は解散とします、では服のサイズをこの紙に書いて提出した者から帰ってもらいます」
私は服のサイズを書き提出するとそのまま学院を出ていった。
「お父さん!」
私が校門を出るとお父さんが待っていてくれた。
「お疲れ様、時間からして見るに合格したな、さっき大勢が出てきて不合格だったと落ち込んでいたぞ。合格おめでとう」
「ありがとうお父さん、でもこれでお父さんと離れて暮らすことになっちゃうね」
私はその事を思うと涙が出てきそうだ。
「そう気を病むな、入学までまだ日があるだろうその間は何でも言ってくれ、何でもするからな」
私はお父さんが言った何でもすると言う言葉に最高の魅力を感じた。
「何でも!?今何でもするって言った!?」
「ああ、俺に出来る事ならなんでもするぞ」
お父さんに出来ない事なんて無いと思うがこれはチャンスだ。
「じゃ、早く帰ろう」
お父さんにして欲しいことは山ほどあるので急がないといけない。
「ああ、帰ったらまず夕食だな」
私は今日あった事をお父さんに話して一緒に眠った、やはりお父さんの隣は安心するし心が休まる。それから私は思いつく限りの事をしたお父さんにご飯を食べさせてもらったり一緒にお昼寝したりお父さんから抱きしめてもらったり膝枕をしてもらったり逆に膝枕をしたり一緒にお風呂にお風呂に入ろうとしたらずっと腰にタオルを巻いてたけど楽しかった、そして唇をキスをしてもらおうと思ったけどそれはお父さんからして貰いたいので我慢した。そして気づいたら一週間経ってしまっていた。
私は村の友達に別れを告げて今は制服を着て学院の校門にいる。
「それじゃ行ってくるね」
「ああ、セルフィならどこでも上手くできる」
私はもう一度お父さんに抱きついた。
「私お父さんから離れたくない、、、」
「別にずっと会えないわけではない年に3回は帰れるんだ」
私はもう一度お父さんに力強く抱きついた。
「行ってきます!」
「ああ、いってらっしゃい」
私は振り向かないようにお父さんに背を向け歩き始めた、今振り返るともう歩けなくなってしまう。
学院に入ると皆案内されて入学式会場に通された、そこには約160席用意されていて皆続々と座っていた、私は席に座り待っていると会場が暗くなりステージがライトアップされて一人の老人が演説を始めた。
「こんにちは皆さん。私は学院長のゲーリン・ツリックです。この度こうして新入生の皆さんにお話をできるのは光栄です、私がこの学園に始めてきたのは18年前で私は昨日の事のように覚えています」
そこからは長ったらしい話が始まってしまった、時間のことを考えるともっと長く感じてしまうのでお父さんの事を考えて時間を忘れよう。
「以上学院長のお話でした。次に生徒会長の挨拶です」
どうやら学院長のお話が終わったらしい。次にステージに上がったのは長い茶色の髪をした美しい女性だった、私が独自に開発した女性鑑定で見てみるとCだろう、私でも届くかもしれない領域だ。
「私は生徒会長をやっておりますリーゾット・カルチャートです。こうして新しい仲間に会える機会に感謝しています。この学園では周りの人と競うことがありますが敵としてではなく良きライバルとして仲良く自身を高めてください」
学院長の話と比べると中身のあるいい話だっただろう。
「これで入学式を終わります。各自会場を出るとクラスと学院の地図がありますので確認して教室に向かってください」
司会の人が話し終えると皆ぞろぞろと外に出て自身のクラスを見ていた。私はBクラスだった、どうやら魔術と剣士クラスに分かれていて各自4クラスあった。
私はBクラスの教室に入るとそこには入学試験の時にいた人達がいた、程なくして担任になると言っていたヴィントさんが入ってきた。
「こんにちは皆さん、今日から皆さんは正式にこの学院の生徒となりましたのでこの学院の生徒として自覚ある行動をしてください。まずは自己紹介から始めましょう、一番前の席から行きましょう」
どうやら最初にするのは第一印象が最悪だった貴族の子らしい。
「僕の事は皆知っていると思うけど一様やっておく、僕はアリック・モーデン、何を隠そうあのモーデン侯爵の跡取りさ」
私は知らないがどうやら有名人の息子らしい、心底興味が無い。そして自己紹介は次々と行われた元気のいいカイ君にアリナちゃんガリ勉そうなリューク君、内気そうなハリスちゃんなど色々な子がいた、そして私の順番が回ってきた。
「私はマリネ村から来ましたセルフィーナ・ダーレスです。仲良くしてください」
ごく普通だろ自己紹介を終え一通り自己紹介を終えるとヴィント先生の今後の指示を聞き終え解散となった。私は隣の席の子に話しかけてみた。
「私セルフィーナ・ダーレス、よろしくね」
「私はルリア・ハリエル、これからよろしく」
先ほどの自己紹介で聞いていたが第一印象は綺麗な子だった髪は輝く金色で大きな瞳はサファイア色、胸も豊かでこの子に憧れない女の子はいないだろう。
「ルリアさんは一人でこの学院に来たの?」
「うん、少し事情があってね。あと呼び捨てで良いよ」
「ごめんね言い辛いこと聞いちゃって。私も呼び捨てで良いよ」
何か辛い事を聞いてしまったんだろうか少しルリアの表情が暗くなってしまったが気を取り直して話を続ける事にした。それから私達は色々な話をした、だがお父さんが竜と話したら大変な事になりかねないのでそこは伏せて話を続けていた。
「そろそろ寮に行ってみる?」
「そうしようかな、私一人暮らしなんて初めてだから少し不安だな、ご飯だっていつもお父さんが作っていたから私料理なんてした事ないよ」
「セルフィーナのお父さんのお料理私も一度食べてみたいな。この学院はお金を払えば食堂でご飯食べれるから大丈夫だよ」
「話だけは聞いていたけど美味しいのかな?」
「貴族の子も居るから美味しいらしいよ」
私達は移動しながら話を続けていると寮に着いた。
「それじゃまた7時にね」
「うん、また後で」
私達は夕食を一緒に食べる約束をして自分の部屋に向かった。ちなみに男子と女子の寮は完全に別で女子寮は男子禁制だった。
「ここが私の部屋か」
私の部屋は5階の一番端で中は案外広く寝室にリビングにキッチンとトイレがあって浴室もあった。これから一人でこの空いた時間をどう過ごせばいいかわからない、適当に本でも読んでみようかな、だが私は本を持ってないので明日にでも本を買ってみよう。この学園は何か理由があれば外に出れるので外出してみようなどと考えていると約束の時間が来たので食堂に向かった。
食堂は寮の一階にあるので階段を降りて入り口に向かうとルリアが待っていた。
「ごめん待った?」
「そんな事ないよ、私も今来たところだから。中は凄い列ができてるよ」
「本当!?早く並ばないと!」
中に入ってみると確かに行列が出来ていた、どうやら人が多くてこの時間帯はどうしても混んでしまうらしい、これからこの列に並ぶとなると気が滅入りそうだ。
「私食欲なくなってきた」
「ダメだよセルフィーナ、ちゃんと食べないと元気が出ないよ」
「そうだよね、、、並ぶか」
そして私達は雑談をしながら並び約30分経っただろうやっと席に座れた。
「やっと座れたね」
「やっと食欲が湧いてきたよ」
私達は同じ料理を頼み待っていると料理がテーブルに置かれた。
「「いただきます」」
料理を口に入れてみると味は悪くはなかったが決して美味しくはなかった。
「なんだか普通だね」
「そう?私は美味しいと思うよ」
いつもお父さんの料理しか食べてなかったのでそこらの料理では満足できなくなってしまったのだろうか。
「明日は使い魔を召喚するんだよね、私は家でも基本は一人だったからなんだか楽しみだな」
「家でも一人って寂しいね、私はお父さんが居るから楽しかったけど」
「セルフィーナってお父さんの事大好きなんだね」
「えへへ、分かる?」
「分かるよ、だってお父さんの話をしているセルフィーナの顔はとっても楽しそうだもん」
「私達の歳でお父さんを好きって珍しいよね」
「確かに珍しいけど私は良いことだと思うよ、それに羨ましいよ」
「そう言ってくれるのは嬉しいよ」
食べ終わると今日はそのまま別れて眠ることにした。
朝起きると私はお風呂に入り制服に着替えて食堂に向かうとルリアとご飯を食べて教室に入った、教室はすでに仲良くなった人がグループを形成しており楽しく会話をしていた。
しばらくするとヴィント先生が入ってきて朝のホームルームが始まった。
「皆さんおはようございます。今日は事前話した通りに使い魔を召喚します、この学院では使い魔と共に出場できる大会もありますので使い魔召喚の儀はこの学院で最初の大イベントとなります。では早速儀式に移りたいと思います、儀式自体は簡単で魔術陣は用意していますので魔力を流せば本人の魔力に応じてくれる魔獣が現れます、現れた魔獣が一匹しか使役できない使い魔となります、使い魔になった魔獣は他の魔獣と比べ知力が高くある程度は人の言葉を理解できます。使い魔は名前を決めるとどこでも呼ぶことはできます、試しにアリック君に出してもらいましょうか」
「ふふ、任してください。僕の元に来い『炎帝』!」
アリックが叫ぶと魔術陣が足元に広がり光と共に中から全長6mはあるサラマンダーが現れた。サラマンダーは火を得意とする魔獣だ、一様ドラゴン種に分類されるが翼がないので空は飛べないらしい。
「すげぇ、サラマンダーって確かドラゴンの仲間だよな」
どこかの男子生徒がヒソヒソと話し始めた。どうやらすごい事らしいがお父さんの真の姿を見てきた私にとってはなんだかしょぼく感じた。
「このように召喚できます。生徒の使い魔は申請すれば専用の部屋を用意するので必要があれば私に報告してください、必要がない人は自分の部屋に置くなどしてください」
前置きを終えるとヴィント先生は一人ずつ別室に呼んで召喚の儀を行った。教室に戻ってくるクラスメイトは鳥のような魔獣に中型の魔獣など様々な使い魔を使役していた。
「私はどんな使い魔ができるかな?」
「ルリアの魔力なら相当すごい魔獣が出てきそうだから心配ないよ」
「セルフィーナは人の魔力がわかるの?」
「うん、お父さんが相手の魔力を感じ取ることで色々な事が分かるって言ってやり方を教わってるの」
「すごいね、魔力を感じ取るには大変な訓練がいるのに」
そういえばこれを習得するのに目隠しをした状態で魔力弾を回避するまで撃たれ続けた。
「確かにすごい大変だったよ」
特訓中のお父さんは物凄く厳しくて私が覚えやすく噛み砕いて物事を教えてくれていた。
「あ、次私の番だ。行ってくる」
ルリアは立ち上がり5分たった頃に戻ってくると後ろには白い狼を連れていた。
「おかえり、かっこいいねその子」
「う、うん。だけどあまり私の命令を聞かなくてね、最初出てきた時は牙を剥き出してたよ」
「それは大変だったね。次は私の番だから行ってくるね」
「あ、行ってらっしゃい」
体育館並みに広い部屋に着くとそこにはヴィント先生と他に3人先生がいた。
「次はセルフィーナさんね、この人達はもしも召喚された魔獣が暴れた時に押さえてくれるから安心して魔力を流して」
私は魔力を全力で流した、だが1分経っても光が出なかった。
「おかしいわね、魔力を流せば直ぐに出てくるのに、、、」
ヴィント先生が悩んでいると陣が光り始めた。
「な、なに!?この光は!?」
陣が目を開けていられないほど光り始めたのだ。
「セルフィーナさん!一回魔力を止めて!」
私は直ちに魔力を止めたが陣は光を放ち続けていた。
「もう出てくるわ!皆んな離れて!」
放たれていた光が一気に弾けた。
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