4話 ミアの気持ち
それを聞いて呆然としてしまったが、ルビアはなぜかわかっているような顔をしていた。
(俺をミアのお父さんとお母さんに紹介するだって?)
まあ仲間である以上、俺だってミアのことを家族に紹介したいけどさ。
「だって、だってさ、ルビアやノアはお互いの家族と絡みがあるのに、私だけみんなの家族と絡みが無いじゃない!! だから......」
「そうだよな。ごめん」
ミアの言う通り、俺とルビアの家族は昔からの付き合いがあるため、良く一緒に居るが、ミアの家族だけはお互いが知らない。
「ううん。それに......」
「それに?」
するとルビアが言う。
「ノア、これ以上は聞いちゃダメだよ」
「え? なんで?」
「何でも。ミア、ちょっとあっちで話そ!!」
「うん」
そう言って、二人は少し遠い場所へ行ってしまった。
(何か悪いことでも言っちゃったか?)
流石にそうだよな......。仲間であるからって、聞かれたら嫌な事だってあるに決まっている。それを俺は気を遣わず聞いちゃったのかもしれない。
(はぁ......。戻ってきたら謝ろ)
そう思いながら、二人がこちらに戻ってくるのを待つと、十分ほど経ったところで二人がこちらに戻ってきたので
「ミア、ごめん」
「え?」
「聞かれたくないことを質問しちゃったかもしれないから。本当にごめん」
するとミアは一瞬茫然としたが、すぐに両手を横に振りながら
「違うよ。いや、違くないけどまだ私的に言えないっていうか......」
(私的に言えないってどう言うことだ?)
でも、ここで聞くとまた同じことを繰り返すことだ。それに同性であるルビアには言えるが俺には言えないことがあるに決まっている。
「そっか。話せるようになったら言ってね」
「うん!!」
その後、雨が止むのを待った。
☆
あれから数時間程待ったところで、やっと雨がやんでくれたので三人で洞窟を後にしてエルフの国に向かい始めた。道中エルフの方々と会うと、真っ先にミアの元に駆け寄って話かけていた。
(本当に慕われているんだな)
国によっては、王族が嫌われていることがある。だが、エルフと会うたびにどれだけミアが慕われているのかがわかる。
そこから数日ほど歩いたところでやっとエルフの国にたどり着くとミアが国の方に手を差し伸べて
「ようこそ、マルティネス王国へ」
「ここがミアの故郷か」
「うん!!」
俺とルビアは辺り一面を見回しながら、大勢のエルフがこちらに寄ってきて、ミアに話しかける。そして、一人の男性がこちらに近寄ってきてミアに言う。
「おかえりなさいませ。ミア様」
発売日が当日になりました!!
今作が私の処女作になりますので、もしよろしければ書店でお見かけになったらお手に取っていただけると幸いです。
福きつね様のイラストも神ですし、短編SS(1万字)も書いております。
短編SS→ノアとルビアだけしか知らない思い出の場所





