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14話 ラードンの仕掛け


 二階層になっても、戦うモンスターは一階層とあまり変わらず、ゴブリンやコボルトが大概であった。そのため、どれだけ戦闘が増えても、何とかなっていた。そして些細な怪我でもしたら、すぐにルビアが治してくれた。


 だが、流石にあまりにもモンスターの数が多い。なんせ俺やラッド、ミーシェなら戦闘経験が豊富であるからこの数でも対処することはできているが、もし他のパーティならどうなっていた?


 まだ魔法もままならない学生に対してここまで多い戦闘を行ったらきついと思う。まだ護衛が付いている人なら、身体面では何とかなっているかもしれない。だが、精神面では? ルビアのように今日、初めて戦闘した人なら精神的にきついだろう。


 いつ攻撃が来るかわからないし、奇襲が来るかもしれない。もしかしたら危険な状況に陥るかもしれない。そんな状況下で平常に戦闘ができるとは思えない。


「ルビアにミア、大丈夫?」

「う、うん。でも一階層に比べて戦う回数が増えたよね?」

「私もそう思う。こんなに戦うものなの?」

「いや、普通じゃない」


 二人が言う通り、最深部辺りでは、戦闘回数が増えることがあるかもしれないが、まだ入ったばかりの階層でここまで戦闘が行われるなんて聞いたことがない。


「まあさっさと課題である場所に向かおう」


 俺がそう言うのに対して、全員頷いて先に進み始めた。そこからも何度か戦闘が行われたが、うまく連携が取れていたので消耗することなく目的地に進むことで来た。


(後少し......)


 後少しで、先生方が事前に置いた水晶を取って帰ることができる。そう思っていた時、ラードンがこちらに向かって走ってきた。


「やっといたよ」

「え?」


 ルビアがその言葉に反応した。


「ルビア様にミア様、そしてノアさん。その二人を置いてこの場を去っていただけませんか?」

「......」


 俺たちがラードンの話を聞いている時、ラッドやミーシェは今にもラードンの襲い掛かろうとした雰囲気を出していた。


「私はあなた方を殺したくはありません。ですがその二人は別です。もし承諾していただけるなら、この魔道具をつけて下さい。信用に値したら取り外しますので」


 案の定、予想していた通り、ラードンが仕掛けて来た。するとルビアが言った。


「いや」

「そうですか......。ルビア様はさぞノアさんのことを信用しているのはわかっています。ですがノアさんでもこの数は無理でしょう」


 ラードンがそう言った瞬間、ラードンの後ろから地響きが流れてくるのが分かった。ダンジョン中は使う予定がなかったが、俺はすぐさまラウンドを使って敵の数を確認する。


(!?)


 なんだこの数......。認識できるだけでも二百体以上はいる。予想していた数より多い。前もって話していた時は、多くても百体ぐらいだと思っていた。だけどラウンドで確認できるだけでもその倍。


(クソ)


 俺やラッド、ミーシェだけなら何とかなると思うが、今日初めて戦闘したルビアや戦闘経験が少ないミアがいるとなると話は別だ。するとラードンは俺の顔を見るや否や、不気味な笑みを浮かべながら話しかけてきた。


「流石ノアさんですね。もうどれぐらいいるか分かりましたか」

「ラードン、こんなことして......」

「はは! ノアさんの仕事はルビア様を護衛することでしょ? だったらこの取引を載っていただけますよね?」

「......」


 はっきり言って、ラードンが言っていることは一理ある。もしルビアやミアに何かあったら俺は......。でもラッドやミーシェを見捨てるわけにもいかない......。


「さあ、時間はありませんよ」

「少し話させてくれ」

「わかりました」


 俺はみんなを見てひとこと言った。


「ミア。ごめん」

「え? なんで?」


 首を傾げながら尋ねてきた。


「今から俺の魔法で、ルビアのことをダンジョンから出す。でも、この魔法を何度も使うことができないから、ミアのことは戻すことができない。だから......」


 するとルビアが言う。


「なんで! 私も残るよ!」

「ルビアが残ったら邪魔なんだ。だから頼む。まだルビアより戦闘経験があるミアを残した方がいい」


 つい、低い声で言ってしまった。でも、全員生き残るのにルビアが居たら確率が下がってしまう。必ず俺はルビアを庇ってしまうし、そこから綻びが起きるのは目に見えている。 


「......」

「それにダンジョンを出てからルビアにはやってもらいたいことがある」


 そして俺はルビアにダンジョンを出たら教師たちにこのことを伝えること。そして救援を出してもらうことを伝えた。話が終わったところで、ミアが言った。


「わかったわ。でもダンジョンを出たらノアは私のゆうことを一つ聞いてね?」

「あぁ。そんなことならいいよ。必ずミアのことは生きて帰らせるから」

「うん」


 そして俺はルビアに影移動を使ってダンジョンから出した。流石に魔力を結構使うため、ドッと疲労がやってきた。その時、ラードンは血相を変えて怒鳴った。


「何をした! ま、まあいい。四人で死んで来い」


 そう言って、転移魔法か何かでこの場から去って行った。そして数分もしないうちに大量のモンスターが俺たちの目の前にやってきた。

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ルビアとミアが可愛い!!

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