6話 お互いの対面
軽く、今回の案を説明したところで、全員の反応を見る。ラッドとミーシェに関しては、頷いていた。だけどルビアは下を向きながら目を閉じていた。
(これに関しては真剣に考えてるよな)
まあルビアがこのような行動をとることは、わかっていた。なんせこの案で悪い点があれば、国民の命が危険にさらされてしまうのだから。そこから数分経ったところで、ルビアが頷き了承を得る。
そこから全員のやることを説明して就寝した。
次の日。まず最初の段階として、ミーシェをローリライ王国の国民にすることだ。それに関しては、ルビアが手続きをし始めてくれているのですぐ終わると思う。
「どれぐらいで終わる?」
「うーん。早くて来週かな?」
そんなに早いのか! 流石に一ヶ月ぐらいはかかると思っていたけど、そんなに早く済むなら少し予定より早めに行動しようかな。それにしても、一週間で済むって。流石は王女様だな。
「そっか。ありがとな」
「うん!」
その後、ミーシェとラッドのところに向かって今回の内容を詰める。はっきり言って今回一番危ないのはこの二人。
「昨日も説明したと思うけど、来月開催される学校主催のダンジョンでこれを実行するけど、問題ないよね?」
「「はい」」
「それまでに二人にはラードンと会ってもらうけど、その時は絶対に何もしないでね」
「......」
俺がそう言うと、二人は無言で下を向きだした。まあ気持ちはわかる。国を滅ぼした張本人が目の前にいるんだ。何かしらしたくなるのもわかる。でもそれをあった時にやってしまうと、今回の案が台無しになってしまう。
そこから一週間程、ミアに今回の件を説明すること以外、後障りもない学園生活を送った。そしてやっとルビアがミーシェに告げる。
「ミーシェちゃん! 今日からローリライ王国の国民ってことになったからね!」
「あ、ありがとうございます!」
「うん!」
(これからだ)
そう。今までは案を練っていただけで、行動に移っていない。だからミーシェが国民になってからが俺たちの勝負。
そこから全員で最終確認をして次の日を迎えた。
ルビアと一緒にクラスに入ると、担任が来月行われるダンジョン攻略の説明を始めた。
「皆様も知っていると思いますが、来月皆様にはダンジョンに潜ってもらい、実践を体験してもらいます。ですが、一人で行くのは厳しいと思いますので、護衛役を連れてダンジョンに潜ってもらいます。中の良い友達と一緒に潜ってもらっても構いませんが、最大三組でお願いします」
その後も淡々と説明をして、担任が教室を出たところでクラスがざわつく。
(まあそうだよな)
普通貴族が実践を経験する必要なんてない。でもこの学園では、実践を経験した視野も入れてほしいと前に先生が説明していたな。
そこから一日中ダンジョンの話で盛り上がっていながら授業が終わった。俺はすぐさまルビアと一緒に組むことを決めて、軽くミアにもダンジョンに一緒に潜るか相談をして一日が終わった。
(よし、始めるか)
まだラードンがクラスに居る事を確認して、俺とルビアがラードンの目の前に行き、話しかける。
「ラードンさん。少しいいかな?」
「はい? なんですか?」
「前お話した人っぽい方を見つけましたよ」
すると血相を変えて問いただしてきた。
「それはどこで?」
「少しだけ待っていただけませんか? 連れてきますので」
「わかりました」
一旦話を終えて、ラッドとミーシェのもとに向かう。集合場所に着くと、二人はすでについていたが、顔が険しくなっていた。
「二人とも。今日は挨拶だけだから」
「は、はい」
二人が平常心に戻るのを待ってからクラスに向かう。そしてクラスに入った瞬間、ラードンが今まで見たこともないような目でこちらを見てきた。
「まだ生きてたのかよ」
ラードンが小さな声でつぶやいた。
活動報告にも書きましたが、6月19日(土)より毎週1話投稿を再開していきます





