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17話 迎え入れ

ここまでで前置きが終わりです。次からストーリーが進んでいきます。


「私は兄さんと離れてから過去の記憶をたどってお互い条約を結んでいる国に向かいました」


「それでどうなったの?」


「でもその人たちは私を迎え入れてくれませんでした。私たちの国の現状を知っているからでしょうね」


 少し暗い顔をし始めた。


「え? そんなのおかしいじゃない!」


 ルビアがそう言うのもわかる。なんせ条約を結んでいるってことは助ける義務があるからだ。でもそんなのは建前だと俺は思っている。


 戦争していて、負けている国のお姫様を国に迎え入れたらどうなるか、そんなこと想像ができている。次の標的が自分たちになるとわかるから。


「そうですね。ですがそれが条約というものです。条約というのはお互いがお互いにメリットを感じられるから結んだもの。そしてその国が滅びようとしているなら条約を結ぶ必要がありますか?」


「でもそんなことしたら、その国にもデメリットがあるじゃない!」


「はい。条約を結んだ国を裏切ったと。そうおっしゃいたいのですよね?」


「うん」


「ですが、私たちの国とその国は密かに条約を結んでいたため公にはしていませんでした。これが私が迎え入れてもらえなかった理由だと思います」


「......」


 俺もルビアが言った通り、デメリットがあるため、数日だけでも助けるべきだと思った。でも公に条約を結んでいない以上、それは他国に知れ渡っていないということ。なら滅びようとしている国を助ける義理はない。なんせ滅びれば情報が漏洩する恐れがないからだ。


「じゃあその後どうしたの?」


「そこからは隣国を転々としながら細々と生きながらえていました。でもそんな時一つ思い出したのです。魔法都市スクリーティアなら大丈夫じゃないのかなと」


「そう言うことね」


 魔法都市スクリーティアはいわば中立都市。どの国からも敵対していないし、援護もしない。だから逃げるには最適な場所であるのは理にかなっている。


「でもそれを学園長は知っているのですか?」


「......。知らないでしょうね」


「そっか」


 もしこのことが学園長にばれたらどうなるのか予想する。まずは普通に迎え入れてくれること。中立都市のため戦争が起こったらいろいろな国が助けに来てくれる。なんせこの都市が亡んだら最新魔法の研究ができなくなってしまう。それはどの国に対しても芳しくないから。そしてもう一つは追い出されること。危険人物がいるなら追い出すという考えが起きるのは自然の流れだ。


「なので本当にローリライ王国に私を迎え入れていいのですか?」


「そのことに関しては大丈夫ですよ? なんせすでにラッドくんを迎え入れているのですから」


 ルビアがそう言うとなぜか涙を流し始めた。


「ほ、本当にいいのですか?」


「良いに決まっているじゃない! ミーシェさんはもう家族も同然とは言えないけど、大切な人なんだから。でも一つ条件があるわ」


「はい。なんでしょう?」


「今日からミーシェさんはただの一般人、もうお姫様であることを秘密にしてほしい。すでにラッドくんはわかっていると思うけど」


 まあそうだよな。もし話でもしたら今度はローリライ王国が狙われる可能性がある。それだけは避けたい。なんせ俺たちにとって大切なのは国民であるから。


「はい。私は大丈夫です」


「わかりました」


「じゃあ決定ね」


 ルビアがそう言い、一旦ローリライ王国に迎え入れることが決まった。


 そして次の日、俺たちが教室に入ると見知らぬ人物に話しかけられた。

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