第1話 最初のきっかけ
第1話 幼少期の思い出です
よくある話です
5話完結予定で進めていきたいと思ってます
※サイドストーリー作成のため話数追加
僕の大好きな初恋の幼馴染の女の子。
幼稚園の時から一緒に並んで、ずっと横にいた。
そのまま同じ小学校に進んで、お互いの家にも遊びに行くぐらいずっと仲良くしていた。
「今年から本命の好きな人だけにチョコを渡すつもり」
小学校高学年の2月の初め、幼馴染の女の子はそう言ってクラスメートと話していた。
それまで毎年バレンタインデーといえば、幼馴染の女の子が夕方僕の家に来て、
「バレンタインのチョコあげるー」
「あ、ありがとう」
僕はその子からチョコを貰えるという嬉しさと恥ずかしさで、いつもそれ以上のことは言えなかった。
(毎年チョコ貰ってたし、本命って僕しかいないでしょ!)
(そろそろちゃんと好きですって伝えないと!というかもうバレてるかな?)
そんなことを考えながら2月が過ぎていった。
バレンタインデー当日は一日中そわそわしていた。
学校が終わり帰宅し、家にいた母親に、
「ただいまー。あの子多分来るから、来たら教えてね」
そう伝え、今までと同じように、僕の家にあの子が来てくれるのを恥ずかしいやら嬉しいやらで待ってた
夜7時 夕飯の時間を過ぎた
(あれー?忘れてるのかな?)
夜8時 風呂の時間も過ぎた・・・
でも幼馴染の女の子は来なかった。
諦めきれず夜9時ぐらいまで待ってたけど・・・。
「もう遅いから来ないでしょう。今年は貰えなかったね」
「本命にはチョコ渡すって言ってたんだよ!」
「じゃ振られちゃったんだね。また来年貰えるようにしようよ」
毎年バレンタインのチョコをくれた初恋の幼馴染の女の子が今年は来ない。
「本命って僕じゃなかったのか・・・」
その夜、布団に入り幼馴染の女の子の顔を思い出していた。
初恋が終わったことを知り、枕に顔を隠し親にばれないように泣いた。
ここから僕の、
‘僕が好きになった人に、僕は必ず振られる`
というのが始まったんだろうと思う。
気になるところを修正しました。何かあれば感想等でご指摘ください。
評価感想頂けると大変喜びます