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手紙越しの旦那様  作者: 桜 みゆき(雪野深桜)


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LからNへ

 こちらにいると、つい季節の移り変わりを忘れてしまうが、そちらではそろそろ雪が降りはじめているのではないだろうか。

 ノールヴィリニアの夏は本当に短いだろう? あなたも驚いたのではないかと想像している。

 私も正式に爵位を受けたあと、はじめて長期間ノールヴィリニアで過ごすこととなったが、王都と全く違うことに驚いたものだった。あなたはどうだったのだろうか。間近で見ることが叶わず、残念に思っている。

 だがそう言っている間にも、秋はすぐに過ぎて、途端に寒くなってくる。風邪をひいてしまわぬように気を付けて。


 さて、ネリー。

 私の考え過ぎならばいいのだが、何かあったのではないか?

 ここ暫く、少々元気の無いように思えたので、心配している。

 以前も書いたように思うが、困ったことがあれば周りを頼りなさい。

 あなたなら乗り越えられると確信している。しかし周囲に手助けを求めることは、決して悪いことではない。

 どうか無理だけはせぬように。

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