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手紙越しの旦那様  作者: 桜 みゆき(雪野深桜)


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LからNへ

   親愛なるネリー嬢


 昨晩はよく眠れたでしょうか。

 私の一存で、式もかなり簡素なものとなってしまい、身体的な負担は少なかったかとは思いますが、それでも慣れぬ土地での事。さぞお疲れでしょう。

 今日は一日、ゆっくりとお休みください。


 さて。この内容を、自身の口から伝えられたなら良かったのですが、急ぎ王都へと参らねばならなくなりました。

 貴女がノールヴィリニアに慣れるまで、と思っておりました。しかし、王より再三の召還を受け、これ以上は先延ばしに出来なかったのです。

 もっとも、私がおらぬ方が貴女にとって良いやも知れません。きっと件の噂を聞き及びの事でしょうから。


 数日後には一度戻ることになるでしょう。それまで、どうぞ健やかにお過ごしを。


   ロアン


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