後日談
そんなこんなで昨日の文化祭の1日目は終わった。でもこれからあと2日、一般公開日が控えているのだ。
あの後わたしたちは2人だけで話し合った。話し合ったというよりは想いをぶつけ合ったって感じかな?
詳細は置いといて、結果だけ話そうと思う。
わたしはしっかり優里の想いを受け止めて、その分わたsも想いを返す。そういうことにした。
今までと全く同じ関係ってのは作れないだろうから、むしろ今までより良い関係にしよう、そう決めたのだ。
ちなみにわたしと江藤君の関係だけど、優里は元から全く関わる気はなかったそう。もし何かあるなら江藤君と……とわたしが言うとむしろそれはやめて欲しいと言われてしまった。優里自身の望むことならそうしようと思う。
◇
優里のホントの気持ちを聞いてから私たちの仲はより深まったと思う。いや、“深まったと思う”んじゃなくて“深まった”のだ。
あのことがあったから今の私たちは最高でいられる、私はそう感じた。
◇
ちょっとだけわたしの周りの人の後日談もしようかな? 優里は『結局誰があれを作ったのかは分からなかった』ということにしたらしいので、生徒会の人たちは例の騒動の真相を分かっていない。唯一知っているのは北坂先生。だが、他言することは決してないだろうと思う。
あ、あとわたしの所属する探偵小説研究部の部長、凪沢のぞみ部長も自力で例のクイズを解いて、北坂先生のところまで行ったらしい。そういえば事務室前のポスターに画鋲を2回とった後があったけど、1回目は優里でもう1回は凪沢部長だったんだね。
それで彼女もわたしたちのことを知ってしまったらしい。だが彼女の性格からして、だからどうってことはしないだろう。
◇
わたしと優里はこれ以降、ず~っと繋がっている。同じようなことの繰り返しになるけど、優里が自分の道を信じて来てくれたおかげで今があるんだと思う。どこまで行くかはわかんないけど、大事な優里がいるから、どこまでも頑張れると思う。