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学園の中心で「邪魔しないでよ!」と叫ばれた少女 連載版  作者: 千条 悠里
第1章「学園の中心で『邪魔しないでよ!』と叫ばれた少女」
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第13話「学園の中心で『邪魔しないでよ!』と叫ばれた少女」 ※後半部分加筆修正

※後半部分、感想を元に書き直してみました。

大筋は変わりませんが、「宮子らしさ」は出せたのでは、と思います。

このような作者ではありますが、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

修正部分は「邪魔しないでよ!」と叫ばれた後くらいからになります。


「だ、誰ですの!?」


 宮子は体育倉庫の中から聞こえる返答の声に、大声を出せるくらいには無事なのだろうと少し安心した。

 相手の立場からすれば、誰なのか分からない人物の声では安心できないだろうし、警戒されているのは仕方ないと判断する。


「2年B組、杉野宮子と申します。助けを求める声が聞こえましたので駆けつけました」

「……あの女の仲間、ではありませんのね?」

「あの女とは、加害者のことで間違いないですね?」


 宮子は、偶然とはいえ犯行の一部始終を目撃していた。

 はっきりいって、宮子自身信じられないくらい完璧に、決定的瞬間を。

 それこそ『最初から最後まで全て』といっても相違ない。


「私が監禁犯の共犯であるならこの状況で名乗る必要はないでしょう」

「……確かに、そうですわね。では早く、ここを開けてくださいな!」

「こちらは鍵を持っていません」

「で、では鍵を持ってきてくださいな! 職員室にあるはずですわ!」

「必要ありません」

「なっ……貴女、ふざけてますの!?」


 仕方ないとはいえ、落ち着いて説明するのは難しそうだ。

 質問されたから答えているのに、と思いつつ、自分もさっさと言うべきだなと宮子は少し反省しながら、彼女に伝えた。



「この倉庫、内側から開錠できますよ」

「……え?」



 正直、彼女が自分でそれに気付けば、宮子は語りかける必要もなかったのだ。

 この学園の体育倉庫は、いじめ、事故などで倉庫内の人物が閉じ込められることを防ぐために内側から鍵を開けられるタイプで統一されている。

 サムターン、と呼ばれるタイプのもので、一般家庭にも普及している極々普通のものだ。

 学園で採用している鍵はサムターン回しというピッキング被害対策も施されているタイプであり、安全面も考慮されている。

 最も、彼女が気付かなかったのも無理はない。

 電灯を付ける前であったこと、扉が閉められたことで光源が窓からの僅かなものしかなく、室内はとても薄暗い。

 そして監禁という緊急事態に突如陥れられたことで冷静さを失えば、事前に知っていない限り『閉じ込められたのだから、内側から開ける手段はない』と思い込んでしまう可能性はある。

 精神的ショックによるパニック状態は、当たり前の行動や思考ができなくなるものだ。

 だから、被害者である少女が叫ぼうと慌てようと泣こうと、宮子は全て仕方のないことだと考えていた。



 しばらくすると、がちゃがちゃと音がして、体育倉庫の扉が開いた。

 閉じ込められていた少女は涙を拭いながら、真っ赤になった顔で、しかし毅然とした表情をしようと心掛けているようだった。


「……笑いたければ笑いなさいな。内側から開けれることにも気付かないお馬鹿さんだと思ってますでしょう?」


 強がった様子でそんなことを言うが、宮子はそんな風には思わない。

 それは、泳げない者が水辺に落ちてパニックになっている時、足が付く浅瀬であることを指摘して、事実に気付いた相手に『馬鹿だなあ』という気が起きるわけがないのと同じで。

 同情や哀れみなどでなく、宮子は彼女が馬鹿だなんて思わなかった。


「怪我はありませんか? 殴られたり、頭をぶつけたりしていませんか?」

「え? ええ、まあ……」

「良かった。もし頭部を殴打されていたりすれば、一見怪我がない様に見えても後から重症になる場合もありますから」


 そう宮子が告げると、西園寺伊織はぞっとした面持ちで表情を凍らせた。

 もしも加害者に、暴行するつもりがあったのなら……下手をすれば命に関わっていたかもしれない。

 加害者である綾の剣幕を見れば、それは決して大げさなことではないと伊織には思えた。


「……そ、そうですわ! 早くあの女を捕まえねば!」

「お気持ちは分かりますが、落ち着いてください」

「で、ですが! このままではあの女が野放しになりますわ! 早くしなければ証拠も隠滅されて――」

「証拠は、全て揃っています」


 宮子は口で言うより早いと判断して、2つの完璧な証拠を彼女に示した。

 それは誰がどう考えても、疑いようもなく、完璧な証拠品であった。

 後は証拠品を奪われでもしない限り、犯人を詰ませるのに十分な程に。


「……貴女、これが用意できるのなら、もっと早く助けにこれたのではなくて?」

「ただ助けるだけ、では今後も犯行が続くでしょうから」


 それに、と宮子は続ける。


「犯人の確保を、頼れる人にお願いする時間が必要でしたので」



  〇



 時間は少し遡る。

 式森凍夜が新聞部部室にて作業をしていると、慣れ親しんだ着信曲が懐から鳴り響いた。

 杉野宮子の番号からの着信を示す曲だった。ペンを走らせながら片手でスマートフォンを取り出して、着信に応じる。


「やあ、宮子ちゃん。デートのお誘いかい?」

『すみませんが緊急事態です、真面目に聞いてください』


 ほう、と凍夜は目を細めた。

 彼女はいつも真面目なところがあるが、今の声には鬼気迫るものがあった。


『脅迫、及び監禁の犯行を目撃しました。証拠も揃っています。

 犯人は2年A組転入生、栗原綾。現在逃走中です』


「穏やかじゃないね。……確かなんだろうな」


 冤罪をなすりつけるような相手ではないと信用しているが、それでも確認する。

 犯人を取り押さえた後で、見間違いや気のせいでした、では済まないのだから。


『証拠となるデータはいつものようにそちらに転送します。ですが今は犯人確保に専念を』

「了解だ。……おい、てめえら! でけえ捕りもんだ! 作業中止!」

 

 部員達に指示を出して、行動を行わせながら凍夜は宮子からの連絡に集中する。


『被害者はこちらで保護しています。犯人は〇×分前に体育倉庫側から運動場側へ走り去っています。

 私の推測では、職員室へ倉庫の鍵を戻して証拠隠滅を図ろうとしていると思われます』

「職員室かあ、なら……こっから行くのが近道だなあ!」


 そう言って凍夜は駆け出した。

 扉ではなく、窓へ。


「ちょ、部長! ここ2階ですよ――!?」


 部員の制止の声を振り切り、凍夜はためらうことなく窓枠に足を掛けると、外へ向かって飛び出した。


「ひゃっほう! 久々の緊急出動だねえ!」


 そのまま直接地面へ――なんてことはしない。

 掲揚旗ポールを掴み、全身を駆使して減速しながら下降する。

 消防隊が緊急出動の際に使用していた方法だ。今では怪我の発生率の高さから廃止されたようだが、凍夜には関係なかった。

 最近はご無沙汰であったが、一年の頃から使っている緊急手段のひとつである。慣れたものだった。


 一階部分へと着地すれば、職員室はもうすぐそこである。

 開いている窓を乗り越えて廊下側へ降り立つと、まさに今、栗原綾が職員室前廊下に辿り着いたところだった。


「はっはー、大正解! いったん通話切るねえ」

『……よろしくお願いします』


 通話口から呆れたような溜め息が聞こえてきたが、宮子はお願いの念押しだけして通話を切った。


「し、式森君? どうしたのーこんなところで? 奇遇だね!」


 栗原綾は凍夜の登場の仕方に驚いたようだが、気を取り直したのか嬉しそうに声をかけていた。

 まるで、ついさっきの犯罪のことなどなかったかのように。


(……くくく、こいつはくせえな、僕が一番嫌いな、くっさい犯罪者の臭いだ)


 罪を憎んで人を憎まず、という言葉がある。

 だがそれは、誤って罪を犯してしまったものに対してのみ使われる言葉だ、と凍夜は思っている。

 犯罪を犯しながらそれを隠し、或いは正当化する輩なんぞ、憎まれて当然の屑である、と。

 その思考は幼少期に大切な妹が居眠り運転をしていた車に轢かれそうになり、あと一歩間違えば死ぬかもしれなかった事件から始まった、凍夜の犯罪に対する憎悪に起因する。

 

 人間、間違いを起こす可能性はある。時には相手を傷つけることもあるだろう。そういった人物にはまだ過ちを正せ、そして繰り返すなと苦言を呈すればいい。

 だがその罪から逃れようと犯罪を隠蔽する者、己の悪行を正当化する者は、踏み潰されて当然だ、と。

『誰も死んでないんだからいいだろ? 俺はガードレールに衝突して怪我した被害者だぞ!』――死傷事故を起こしかけた居眠り運転手が警察に言い放ったこの言葉が、凍夜の逆鱗に触れた。

 そんな者を、どうして憎まず許せるというのだろうか。

 子供の頃の凍夜も激怒した。その当時は怒りを犯人にぶつける以外どうすればいいのか分からなかったが、成長してからはひとつの答えを得ていた。

 

 ――二度と立ち上がれないくらい、踏み潰してしまえばいい、と。

 だが物理的に踏み潰しても、傷害で訴えられるのは自分だ。ならどうすればいいのか。

 ――正当な手段を用いて踏み潰せばいい。

 法律は人を守るためのものだというが、屑を踏み潰すための鉄槌にもなるのだから。

 肉体には傷ひとつ与えず、社会的に、精神的に、永遠に癒えぬ程の傷跡をその生涯に刻み付けることこそ罰に相応しい。

 

 それ故、凍夜は情報を味方につけるための活動に積極的だ。

 醜い犯罪者の所業を白日の下に晒して、社会そのものに踏み潰させるために。

 そんな活動を日々行う凍夜にとって、目の前の栗原綾という少女は実に踏み潰したい対象であった。

 罪を犯したことに悩む様子などなく、何食わぬ顔で日常を謳歌しようとする、最低な屑である。


「やあ、栗原さん。偶然だねえ」


 ひらひらと手を振り、親しむように近づきながら、職員室へのルートを塞ぐ凍夜。


「今日は良い天気だよねえ。どうだい? これからいっしょにお散歩なんて」

「も、もしかしてデートのお誘いですか? やだー、式森君ってば大胆なんだから、もう」

「あはは。よく言われるよー。それでどうかな? いっしょに……体育倉庫にでも、さ」


 ぴしり、と綾の表情が固まる。


「や、やだなー。なんでそんなところに行かなきゃいけないんですかー?」


 視線が泳ぎ、口元が引きつり、明らかな動揺の色が見られる。

 それでも誤魔化そうとしているつもりなのか、と凍夜は言いたくなったが、ぐっと堪えて次の言葉を紡いだ。


「いやあ、さっき行ってたじゃないか? あの女の子はお友達かい?」

「……み、見ていたんですか?」


 もう綾の顔は蒼白だ。

 凍夜の大好きな顔だ。

 犯罪者の顔が醜く歪み、罪が暴かれることに恐怖して、逃げ道を塞がれていることに気付いてがたがたと震える顔。

 実に、自分好みの――踏み潰しがいのある顔だった。

 綾の問いかけに対して、凍夜は周囲の通りすがりの生徒や教師達に聞こえるように大声で答える。


「見ていたって何のことだい?

 職員室から無断で体育倉庫の鍵を持ち出したこと?

 その鍵を使って、か弱い女の子を閉じ込めたこと?

 その女の子に、自分勝手な要求をして脅したこと?

 ――全部知ってんだよ、この犯罪者が!!」


 何事かと見守っていた野次馬達のざわめきが大きくなる。

 綾にとっては気付けば周囲を人に囲まれていたような気分だろうが、人通りの多い廊下でこれだけ騒げば当然の結果だ。

 今にも倒れそうな顔で、綾は必死に平静を装い反論する。


「な、何言ってるのよ! 私がそんなことするはずないじゃない!」

「へえー、しらばっくれるつもりかい? 正直に自首すれば罪は軽くなるよ?」

「し、知らないって言ってるでしょ! いちゃもんつけないでよ鬼畜眼鏡!」


 かちり、と。凍夜は手元のスマートフォンを操作する。

 すると宮子から転送されてきた証拠品のひとつ――ICレコーダーの録音記録が大音量で再生された。



『今回は閉じ込めるだけで勘弁してあげる。けど今後も邪魔したなら……容赦はしない。

 徹底的に追い詰めて、悪役として葬ってやるわ』

『い、いったい何なんですの貴女!? 邪魔って、何のことですの!?』

『うるさい!』


 ガアン! と何かを殴りつける音もばっちりと録音されていた。

 監禁された側の少女の声は多少聞き取りづらいが、それでも『誰かが閉じ込められて、叫んでいる』ことは明らかだ。

 口をぱくぱくと開いて顔色を変えている綾の目の前で、綾の声が機械から鳴り響く。


『あんたが邪魔するから悪いのよ……端役のくせに悪役のくせに有象無象のくせに主役に楯突こうなんて許されないのよ。

 取り巻き引き連れて喜んでいられるのも今のうちよ、今度邪魔したら誰もが貴女を蔑み罵倒するようにしてあげるわ。

 肝に銘じてその暗闇の中でしばらく反省しなさい。うふふ、あははは……』



「んー、清々しくなるほど自分勝手な上に凶悪な脅迫だねえ。

 監禁だけでも3ヶ月以上7年以下の懲役、脅迫も加わるとなると……ああ、その前に監禁した相手が怪我でもしてたら逮捕・監禁致死傷罪でさらに重い罪になるねえ!」


「ひ、人聞きの悪いこと言わないでよ! ……ちょ、ちょっと驚かそうと悪戯しただけじゃない!」


「認めちゃったねえ! 『わたしー、ちょっと女の子閉じ込めて脅しちゃったけどー、悪戯だったんだよね、てへぺろ』とでも言えば済むと本気で思ってんのかなあ!

 じゃあちょっとお勉強といこうか犯罪者ちゃん、そのちっせえ頭に叩きこめや!

 監禁罪が適用されるか否かの判断の議論には、大まかに分けて現実的自由説ってのと、可能的自由説ってのがあるんだけどよお!

 被害者が監禁状態にあることを自覚し、その状態の解除を要求したにも関わらず監禁状態を継続した!

 こいつは、もうどちらの説でも言い逃れの仕様がなく、監禁罪が適用されるんだよお!

 てめえがその全ての条件を満たしてることは、この音声データが全て証明している!」


「うっ、うう……違う、違うの……あいつが悪いのよ、だからちょっと懲らしめてやろうとしただけなのよ……」


「涙が罪が拭えると思ってんじゃねえぞ! つうか、目薬が手元から見えてんだよ、せめて小道具くらい隠せや大根役者が!」


 女の涙を武器に逃れようとした綾を、凍夜は容赦なく追い詰めていく。


「お、おい式森! さすがにやりすぎだ!」


 教師の一人が制止しようとする。

 それを拒むためにも、凍夜はさらに大声を張り上げた。


「体育倉庫の鍵の問題がまだ残っている!

 あれは職員及び生徒会役員にしか持ち出せない規定となっており、キーボックスの番号が公開されていない!

 にも関わらず栗原綾は不当に鍵を入手し、悪用して犯罪を起こした!

 ――この状況証拠から、僕は共犯者の存在の可能性を明言する!

 例えばいま、唐突に犯人を庇った教師! あんたとかなあ!」


「なっ……お前、教師を愚弄するのか!」


「そいつは職権乱用による脅迫と思っていいですかねえ?

 ――犯罪の発生が明確であり、共犯者の存在が考えられる以上、調査は行われるべきだ!

 それを教師という立場を悪用して拒むのは、犯罪の隠蔽の可能性があると思われても仕方ないですねえ!」


「そ、そんな……わ、わたしは怒鳴りつける必要まではないと思っただけだ、庇ってなどいない!」


「じゃあひとまずそうこうことにしておきましょうかねえ……。

 だが現実問題として、『何故栗原綾が倉庫の鍵を入手できたか』は謎のままです。

 こいつは、重要な問題ですよ? 学園のセキュリティに関わる重大事件だ。

 こういう厄介なことの調査はやっぱり、警察の方々の出番なんじゃないですかね?」


「け、警察か……ううむ、しかしなあ」


「おや、いいんですか? 犯罪を隠蔽したとなると、最近は世論がうるさいですよ?

 聖クリスティナ学園の闇! なんて実にマスコミが騒ぎそうな内容じゃあないですか」


「い、隠蔽などしない! だが、事が事だけに慎重にだな……」


「――私が許可する。即刻警察に通報しよう」


 ふと呟かれた声は静かで、しかし言葉を続けようとした教師を黙らせるのに十分な威圧感があった。


「り……理事長!? お帰りになられたのでは」


「とある人物から連絡があってね。引き返してきたのさ。おかげで取引は延期だよ」


 聖クリスティナ学園、理事長兼校長。久木野くぎの那岐なぎ

 学園の代表である彼の言葉に、教師はもう誰も反論できなくなる。

 元々、犯罪を犯した生徒を庇おうとする者など、少数ではあったが。


「証拠であるデータは私の元にも届いた。確認させていただいたが、合成や改竄などされた類の捏造証拠ではない。

 あれは確かに、本物の証拠品として警察に届け出るよ」


 理事長は力強い言葉で、己の責任で動くことを明言した。

 生徒に、教師に、そして学園の長である理事長にも味方されないと悟り、綾は。



「……あ、あはははは! 馬鹿じゃないの? ばっかじゃないのー?」



 狂った声で笑い出し、周囲を罵倒し始めた。

 その目は爛々と輝きながら底なしの沼のように暗く、見るだけで恐怖心を掻き立てられる有様であった。

 豹変した綾の様子に野次馬達が悲鳴を上げて後ずさり、式森ですら寒気を覚えて怯んでしまった。

 ただ一人、久木野那岐その人だけが、狂気と悪意の塊である少女に正面から相対している。


「あんな声だけのデータでー、証拠になるわけないじゃないですかー?

 あれですよ、演劇の練習だったんですー☆ ちょっと、白熱しちゃいましたけどねー?

 ほら、ほらほらほら、否定できますか? 声だけしか聞いてないんでしょう?

 それなのに何が犯罪だ、ふざけんじゃないわよ! 私を陥れようたってそうはいかないんだからね!」


 あはははは、と腹を抱えるように笑い声を上げる綾。

 その動きに伴い長い髪が振り回されて、より不気味な雰囲気を醸し出す。

 しかし理事長は慌てた様子もなく、答える。


「ふむ、一理ある」

「なっ……理事長!?」


 綾の言葉を肯定する那岐に、凍夜が絶句して思わず叫ぶ。

 しかし理事長は凍夜にだけ聞こえる声で「2つめの切り札。君も受け取っただろう?」と呟いた。

 そこでようやく、自分が肝心な証拠品について、ひとつしか確認していなかったことを思い出した。

 宮子から送られてきたデータは、ふたつ。

 すぐに確認できたのが音声データであり、決定的な証拠だったため、2つめが意識から外れていたのだ。

 理事長は凍夜の様子からその心中を察したのか「まだまだ若いね。精進しなさい」と呟いて、綾に向き直る。


「確かに音声データだけでは、いくらでも言い逃れができる。

 そもそも、声の主を知らない者達からすれば誰の発言なのかも不明だしね。

 これだけで警察に届け出るには、無理がある」


「でっしょー!? 理事長さん話分かるじゃーん!

 もっと言ってやってよ、こいつら皆、寄ってたかって綾のこといじめるんだよー?

 全員纏めて名誉毀損よ! 精神的ショックを受けたわ! 慰謝料寄越しなさいよ!

 いいえそれだけじゃ足りないわ……叔父様に頼んで、どいつもこいつも潰してやるんだから!」


「……ところで栗原綾さん? 確認させていただいていいですか?

 貴女の主張は二転三転していますが、最終的には『音声データの内容は演劇の練習をしていただけであり、監禁や脅迫は行っていない』これが貴女の証言ですね?」


「はいはーい、そうでーす! いやー私ってばおっちょこちょいだから間違えちゃいました☆」


 ――カチリ。

 ボタンを押す音が聞こえて、いつの間にか理事長の背後に用意されたスクリーンに、とある映像データが流れ始める。

 そのスクリーンが、ポケットサイズに小型化して持ち運び可能な上、スマートフォン等からの映像データを転送すれば映写機無しで直接スクリーンに映し出せる次世代型高機能性スクリーンであることなど、些細なことだ。

 そこに映し出された映像は――。



『なっ……ちょっと、悪ふざけはおよしなさい!』

『あんたが邪魔するからいけないのよ』


 ――栗原綾の犯行の、決定的瞬間を捉えていた。


『今回は閉じ込めるだけで勘弁してあげる。けど今後も邪魔したなら……容赦はしない。

 徹底的に追い詰めて、悪役として葬ってやるわ』

『い、いったい何なんですの貴女!? 邪魔って、何のことですの!?』

『うるさい!』


 綾は今度こそ観念したのか……頭を掻き毟りながら、床に膝から崩れ落ち、言葉にならない叫び声を上げていた。

 それはさながら、悪魔の断末魔。

 最早人のものと思えぬ声が響き渡っていた。 



『あんたが邪魔するから悪いのよ……端役のくせに悪役のくせに有象無象のくせに主役に楯突こうなんて許されないのよ。

 取り巻き引き連れて喜んでいられるのも今のうちよ、今度邪魔したら誰もが貴女を蔑み罵倒するようにしてあげるわ。

 肝に銘じてその暗闇の中でしばらく反省しなさい。うふふ、あははは……』



 爪が剥がれそうな勢いで髪を掻き毟り、怨嗟の声を叫ぶ栗原綾の姿に、彼女の語るような主役ヒロインの面影など、欠片もない。

 あるのはただ、くだらない願望や自尊心のために全てを台無しにした、犯罪者の末路でしかなかった。



  〇



 学園の警備員から警察へと引き渡されて、栗原綾が連行されていく。

 学園内で起きた警察沙汰の事件に、放課後も残っていた生徒達が連行の様子を遠巻きに眺めている。


「やあ、宮子ちゃん。お疲れ様だね」


 凍夜は宮子達と共にその様子を眺めながら、彼女に話しかけていた。


「そちらこそ、随分無茶をされたのでは?」

「いやあ、久々にスリルがあって楽しかったよ。ちょっと手が痛いけどねえ」

「……手、貸りますよ」


 一言だけ断りを入れて、宮子は凍夜の手を取った。

 ポケットから携帯治療箱を取り出して、手当てを始める。

 立ったままでは治療がやりにくかったので、近くのベンチに座るように促した。

 

「ああもう、手の皮剥けてるじゃないですか。急がせたのは私ですけど、あんまり無茶しないでください」


 文句を言いながらも心配した様子で手の患部に消毒薬を塗り、清潔なガーゼで拭き取り、包帯を丁寧に巻いていく。


「本当は傷に効く軟膏薬もあればいいんですけど、手元にないのでこれで我慢してくださいね」


 手馴れた様子で応急処置を施していく宮子を、凍夜は眺めていた。

 胸の中に、懐かしい思いが溢れていく。

 ずっと、ずっと子供の頃の記憶。

 顔も性格も、全然違う。だけど今、凍夜を労わり、手当てをしてくれる女性の姿は。



『もう、凍夜はお兄ちゃんなんだから。あんまり無茶して怪我ばかりしちゃ、めっー、よ?』



 遠い昔、やんちゃばかりして怪我した自分を手当てして、優しく慰めてくれた、今は亡き母の姿によく似ていた。


「――母、さん」


「こんなでかい子供がいる歳じゃないんですけど」

「! い、いやあ、あれだよ? 小言ばかり言って君は僕の母さんか! ってやつさー」

「……えい」


 照れ隠しに軽口を叩く凍夜に対して、ぱあん、と凍夜の手を叩く宮子。

 傷口に消毒薬が塗られて染みる痛みを感じていたところに加わる衝撃は、痺れるような痛みとなって凍夜の身体を駆け巡った。


「小言多くて悪かったですね。治療終わりですよ」

「――治療受ける前より痛いんですけどねえ!?」

「自業自得です、まったく」

「やれやれ、青春してますね」


 そんな二人に声を掛けたのは、理事長だった。

 那岐は二人の座るベンチに歩み寄り、空いているスペースに座る。


「理事長さん、ありがとうございました。取引に向かう途中とは知らず、すみません」

「いえいえ、こちらこそ。貴女の送ってくださった証拠品がなければ、大変なことになるところでした」


 もし今回、明確な証拠品が存在しなければ、西園寺伊織が被害者として名乗りを上げようとも栗原綾が白を切り、そのうち両者の家の権力を用いたぶつかり合いに発展していただろう。

 権力者の子供同士の争いは、ただの子供の争いに留まらないことが多々ある。そういった問題がこれほど早期の段階で片がついたのは、宮子の提示した証拠品があればこそ、だ。


「音声だけでも、映像だけでも証拠としては弱かったかもしれません。今時は捏造の手段が幾らでもありますからね。

 ですが両方が揃い、内容に食い違いがないとなれば、それは強力な証拠となる。

 本当に、貴女がいなければこれほど手際よく解決していませんでしたよ」


「本当にたまたま、なんです。自分でも都合が良すぎると感じるくらい」


 宮子がふたつの証拠を手に入れられたのは、本当に偶然でしかない。

 たまたま放課後に校舎内を散歩したい気分になり、歩いていたら物音がしたので気になって窓の外を見れば、体育倉庫での事件を目撃して。

 たまたまポケットに入れていたスマートフォンとICレコーダーで音を拾える距離な上に、犯人からは死角となる位置だった。


 ここまで来ると作為的なものまで感じる。何者かがわざとこうなるように仕向けたような。

 とはいえ、こんな偶然の連続を意図的に作り出せるものなど、それこそ運命とか神様とか、人の手に負えないような存在なのだろうけど。


「それより私が驚いたのは、理事長と母の繋がりですよ。

 何か見落としがないか、念には念を入れて母に電話して相談したら『那岐ちゃんに頼んでみたら? 連絡先教えるから』って」


 大事なため失敗しないように、と客観的な意見をもらおうと連絡した母からは、軽い感じで『じゃあメールで連絡先送るねー』と言って通話を切り、本当にすぐにメールを送ってきた。

 アドバイス通りに連絡を取り母の名前を出したら、快く受け入れてもらえて、わざわざ学園まで戻ってきてくれた。


「ははは、杉野颯すぎのはやてとは旧知の仲なのですよ。実を言うと私のポリシーは、あの人の受け売りでしてね。

 とてもお世話になったりされたりしたものですよ。

 貴女は覚えていませんかね。私、貴女のオシメを変えたこともあるんですけど」


「なっ……」


 こっそり憧れに思っていた人に、オシメを……?

 想像するだけで宮子は、顔が真っ赤になった。


「うわ、宮子ちゃんの取り乱す顔とか珍しいねえ。うん、実にいい」

「セ、セセ、セクハラですよ!?」

「あはは。ごちそうさまでした」

「~~~~!!」


 自分でも冷静ではないと感じながら、宮子は理事長をぽかぽかと叩いていた。






 栗原綾は背後から聞こえる声を聞きながら、わなわなと肩を震わせた。


「あいつだったんだ。あいつだったんだ。邪魔してたのはあいつだったんだ。

 騙された騙された騙された、みんなあいつに奪われたんだ。

 許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない」


 訓練された警察官ですら怯ませる程、彼女の様子はただごとではなかった。

 ぶつぶつと漏れる独り言には狂気が宿り、剥き身の刃のような殺意を迸らせている。

 犯罪を犯したとはいえ、まだ未成年の少女だからとろくなボディチェックもせず、手錠も掛けていなかったが、その甘さを警官達が後悔し始めた時には遅かった。


「こ、こいつやばいな……」

「お、おい立ち止まるな、さっさと来い」


 警察官達がパトカーまで早く連れて行こうと急かすが、彼女は聞く耳を持たない。

 それどころか――。


「――許さないいいい!!」


 突然暴れだして、一瞬の隙をついてポケットからナイフを取り出して警察官を切り付けた。


「ぐ、ぐわっ!」

「こいつ、大人しく……ぎゃあ!?」


 人間の脳には自分の肉体を守るために力を抑え込むリミッターがある。

 それが外れた人間は、例えただの民間人であろうと通常の人間を凌駕する力を発揮するらしい。

 所謂火事場の馬鹿力というやつだ。

 栗原綾はこの土壇場でその馬鹿力を発揮して、警察官二人を跳ね除けて。


「絶対に、許さないんだからああああ!!」


 絶叫しながら、宮子に目掛けて駆け出していた。




 野次馬達の騒ぎが聞こえて事態を把握した時には、栗原綾は宮子達にかなり接近していた。


「あんたが、邪魔するからあああ!」


 ナイフを手に駆けて来る綾の形相に、那岐と凍夜は慌てて宮子の前に出て庇う。


「宮子ちゃん、下がって!」

「君もだ式森君! 危険だから下がりなさい!」

「ああああああ!!」


 庇うように前に出た凍夜の顔面を切り付けることで怯ませて、その身体を那岐へと突き飛ばして双方を転倒させる。

 憎悪が、悪意が、狂気が、嫉妬が、憤怒が、傲慢が。ありとあらゆる悪感情が栗原綾を突き動かして、あっという間に宮子の眼前へと辿り着く。


「邪魔しないでよ! モブのくせに、端役のくせに、道端の石のくせに――!!

 みんなわたしのものなの! 高志君も洋介君も裕也君も鋼君も凍夜君も他の男共も! みんな! 全部!!

 私が! この世界の主人公で!! ヒロインで!! みんなわたしのものなのよおおお!!」


 ヒステリックに叫びながらもさらに勢いを増して迫る凶刃に、宮子は。


(……ナイフは片手持ち。握り方は甘く、ただ突進してくるだけ。扱いは素人)


 逃げることなく、思考しながらも反撃のために構えを取る。

 警察官の方へ誘導しながら逃走するべきか一瞬迷うが、先程の凍夜のように周囲の人が被害に合う可能性が高い。

 凍夜は幸い顔に切り傷を負っただけのようだが、宮子が逃げればそれを追いかける綾がナイフを無差別に振るい、最悪の場合死者が出るかもしれない。

 迎え撃ち、無力化することが最善であると判断した宮子は、覚悟を決めて綾を見据えた。


 相対する栗原綾という少女は、ひどく歪んでいた。

 単に表情が、という話ではない。叫ばれる言葉は要領を得ず、歪曲し腐敗した欲望が人格にさらなる歪みを生み、その歪みの成れの果てがこの有様なのだろう。

 何故彼女がそうなってしまったのか、宮子にはまるで分からないことだったが。

 たったひとつ、栗原綾という少女に対して、宮子にも分かることがある。


 目の前の少女は、自分だけでなく大切な友人達も害する、敵であると。



 栗原綾の振るう凶刃が迫る。

 袈裟懸けに振るおうと振り上げられたナイフに対して、宮子は踏み込み綾の懐に飛び込む。

 そして綾のナイフを持つ手である、右腕の肩と肘の関節を両手で掴んだ。


「ぐっ、この……離せぇ!」


 宮子を振りほどこうと暴れる綾の言葉を無視して、宮子は無言で次の行動へ移る。

 綾の右肩を自分の右脇をさして締め上げ、そのまま綾の重心を崩して身体を捻らせる。

 米海兵隊における格闘術を基礎とした、杉野流護身術の型のひとつ――宮子は母からそう教わっていた。

 基礎にしたというか、色々な格闘技の技を真似て寄せ集めたとも言っていたが。

 しかし真似であろうが寄せ集めであろうがその効果は確かで、関節を極められ身体を無理矢理捻られる苦痛に、綾は悲鳴を上げていた。


「ぎ、あああ……! いたい、いたい!!」


 耐え難い苦痛に握力が弱まったのか、綾の手元からナイフが滑り落ちる。

 それを宮子は素早く蹴り飛ばして、綾の手の届かない場所へと移動させた。

 目的のひとつである凶器の無力化が完了したことを確認した宮子は、そのまま綾自身の無力化に移る。

 足元を払い、柔術の要領で地面に仰向けで押し倒す。

 呻き声を上げる綾の背中を踏みつけることで上体を起こせないようにして、右腕を引っ張り上げることで片手を封じる。

 もう片方の手が放置されていようとも、上半身を起こすことはできず片腕を制されていれば、屈強な男でも立ち上がることは難しい。

 ましてや何の訓練もしていないただの女子生徒である栗原綾には拘束を振りほどく術はなく、リミッターが外れて暴れまわった結果この状況を脱する力はもう残されていなかった。


「あ、あんた……何なのよ、いったい何なのよ!!」

「ただの女子生徒ですよ」


 綾の絶叫に、宮子は極めて冷静な声で返答した。


「貴女こそ何なのですか。訳の分からないことを叫んで、暴れて……何がしたいんですか」

「わ、私はこの世界の主人公なのよ! 世界の中心なのよ! あんたみたいなモブとは違うのよ!」

「……それが訳の分からないこと、と言ってるんですけどね」

「私は! このゲームの世界の主人公で、世界に愛されるべき存在なの!

 一度死んで! 生まれ変わって! 神様からもう一度生きるチャンスをもらったのよ!」


 栗原綾にとって、例えそれが真実であろうとも、周囲には狂人の戯言にしか思えない内容だった。

 しかし綾はその主張が当然であるかのように、尚も叫び続けている。

 警察官もいい加減駆けつけてきているし、もう放っておいてもいいかと思ったのだが、宮子はひとつだけ疑問を聞いてみることにした。


「貴女の話は、要約すると……自分はゲームの主人公ヒロインに転生したから、主人公ヒロインのように愛されるべきだ、と言うのですね」

「そうよ! その通りよ! だからこんな状況は絶対おかしいのよ、私に相応しくないのよ!!」




「その、皆に愛される『主人公ヒロイン』は、今の貴女のようなことをしたのですか?」



 それだけが、宮子にとってどうしても解消できない疑問だった。

 世界に愛されるだの、男達を全部自分のものにするだの。

 それは、余程魅力的な人物であろうとも困難な生き方だろう。

 とても、栗原綾という人物の行動に、そんな生き方ができる要素があるとは宮子には思えなかった。


「その主人公ヒロインは、皆に好かれる人物なのですよね?

 ですがそれに倣ったという貴女の行動は、いかがでしょう。

 他人を傷つけ、陥れようとして、罪は認めようとせず罰から逃れようと暴れて、最後には人を殺そうとする。

 貴女のいう主人公ヒロインとは、そのような存在なのですか?

 私には、そのような人物は学園の中心的な存在になれるとは、到底思えないのですが」


「――うるさい、うるさい、うるさい! 私は間違ってなんかない! 私は悪くない!」


 悪くない、私は悪くない……そんな、自分に言い聞かせるような言葉を呻きながら、綾は泣き崩れた。

 ようやく駆けつけた警察官に身柄を引き渡すと、今度こそ逃げられないように綾に手錠をかけて、凶器を隠し持っていないかボディチェックを行う。

 その様子を見ながら、宮子は最後にもう一度だけ声を掛けることにした。

 この人物には、どのような言葉でも届かないのだろうとは、思いながら。


「人に愛されたいのなら、まずは貴女が愛しなさい。

 ですが愛するというのは、貴女のように一方的に感情をぶつけることではありません。 

 ――相手のことを真剣に考えることこそが、愛だと思いますよ」



 その忠告は、あまりにも遅すぎるものだった。

予定では、ここからヒロインの陰謀が張り巡らされて、仲間たちと繋いだ絆を元に立ち向かうはずでした。なのに書き始めてみるとキャラがどんどん勝手に動き始めてこんなことに。

ど う し て こ う な っ た。


もっとこう、短編版のラストのように周囲の皆からの協力を得て外堀を完全に埋めて、「陰謀に立ち向かい勝利したことで育まれた友情!」みたいな流れになるはずでした。


ど う し て こ う な っ た。


物語内での日数としては、新学期開始からヒロイン撃破(13話)まで約5日。一週間足ってない。


ど う し て こ う な っ た。


ヒロインの陰謀開始から終了までの時間。

陰謀開始が日曜明けの深夜、つまり月曜日。

そんでその日の放課後に事件。

一日経ってすらいない。

ど う し て こ う な っ た。



予定は大幅に狂っちゃいましたが、現在構想中の物語はまだ続きます(大体3部構成くらい。いま一部終了間際)ので、どうぞ今後ともよろしくお願いします!

……題名、このままでいいんだろうか。『杉野宮子、引導を渡す』とかに変更した方が(待て


こんな作者ですが、今後ともよろしくお願いします!

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