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200字小説

クレーム処理

作者: コスミ

「はいこちらお客様相談窓口です」


「あんた心臓に毛が生えてるだろ」


「そのような診断は受けたことがございませんが」


「ほーら、生えてるね、もじゃもじゃだよ。その返し方一発でわかるもん」


「私の心臓の実態は確認できかねますので……。あの、お客様のご相談内容をお伺いしたいのですが」


「あーそ! そうなんだ。クレームは処理しても心臓の毛は処理しませんってか?」


「クレームなんですか?」


「や、まあ……声が聞きたくてさ」

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