第11章: 世界の危機
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第11章: 世界の危機
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敵対理由:ルメリナを「世界を堕落させる悪魔の国」と認定し、**「聖戦(ジ
ハード)」**を布告している。
脅威度:A(洗脳された信者が自爆覚悟で特攻してくる)
3. 武装傭兵国家ゼノビア
概要:戦いだけを生きがいとする戦闘狂たちの国。
敵対理由:ルメリナの台頭により世界が平和になりすぎて、**「失業した」**から。
「平和ボケした豚どもを狩り、世界に混沌を取り戻す」と逆恨みしている。
脅威度:B(物理的に強いが、頭は悪い)
「……なるほど。飯を食わない死体、飯を憎む狂信者、飯より戦争が好きな戦闘狂か」
エレナが頭を抱えた。 「どいつもこいつも、会話が通じなさそうな連中ばかりだな」
「ああ。特に『ネクロポリス』は厄介だ。ラーメンを見せても『我らは飢えぬ』と一蹴さ
れるだけだ」
直人は腕を組み、冷徹に策を練った。
「だが、攻略法はある。……奴らが『食わない』なら、別の切り口で攻めるまでだ」
直人は3つの作戦案を提示した。
【対・反ルメリナ同盟 攻略プラン】
対・死霊帝国ネクロポリス:【成仏(浄化)定食作戦】 「奴らは食わないが、**『供物
(くもつ)』としての香りは受け取るはずだ」 直人は≪宗教工作≫と≪錬金術≫**を組
み合わせる。
戦略:最高級の**「線香(香木)」と、アンデッドが思わず昇天してしまうほどの「聖な
るお供え物(おはぎ・団子)」**を開発。
兵器:**「聖水」を混ぜ込んだ「流しそうめん」**で、物理的に浄化する案も検討中。
対・清貧教団領:【背徳の精進料理作戦】 「『質素』を掲げるなら、そのルールの中で
限界まで美味いものを食わせて、信仰心をへし折る」
戦略:肉に見える**「大豆ミート」や、濃厚な「ゴマ豆腐」**、揚げ浸しなどを駆使し、
「これは精進料理です(嘘ではない)」と言い張りながら、脳髄を揺さぶる快楽を与える。
対・傭兵国家ゼノビア:【高カロリーレーション作戦】 「腹が減っては戦はできん。奴
らは戦争が好きだが、不味い飯が好きなわけじゃない」
戦略:戦場でも片手で食える**「カツサンド」や「魔王カレーパン」、「エナジードリン
ク(カフェイン増し)」**を戦場にばら撒く。「ルメリナと戦うより、ルメリナの用心棒
になった方が美味い飯が食える」と気づかせる。
「……総員、準備にかかれ!」
直人の号令で、ルメリナ公国は「最終決戦」へと移行した。 食欲のない死
者をも振り向かせ、頑なな信者の心を溶かす。 それは、料理人ナオトとしての意地とプ
ライドをかけた戦いだった。
「待っていろよ、反乱分子ども。……お前たちの『拒絶』すらも、俺が調理して飲み込ん
でやる」
直人は不敵に笑い、新たな調理器具(対アンデッド用)の設計図を広げた。
反ルメリナ同盟の崩壊】
「総員、配置につけ。……これより**『強制平和維持活動』**を開始す
る」
直人の号令と共に、ルメリナ公国の特殊部隊が動き出した。 ターゲットは、大陸に残る
最後の「抵抗勢力」3カ国。 武器は剣でも魔法でもない。……「香り」と「矛盾」と「カ
ロリー」だ。
【第一戦線:死霊帝国ネクロポリス】
作戦名:【大お盆フェスティバル(成仏作戦)】
死の瘴気が漂うネクロポリスの国境。 そこに、数千のアンデッド軍団が待ち構えていた。
「生者よ、立ち去れ……。我らに食欲はない……。あるのは生者への憎悪のみ……」 骸
骨の将軍が、カタカタと顎を鳴らす。
だが、直人は巨大な祭壇を組み、**≪錬金術≫**で特製の「線香」に着火した。
シュゥゥゥゥ……。
立ち上る煙。それは通常の線香ではない。 **「炊きたてのご飯の香り」と「極上の出汁
の香り」を魔力で固定した、『飯テロ線香』**だ。
「……ん? なんだこの、懐かしい匂いは……?」 「母ちゃんが……母ちゃんが握ってく
れた、おにぎりの匂いがする……」
アンデッドたちの動きが止まる。 食欲はないはずの彼らの「魂の記憶」が、強烈に揺さ
ぶられたのだ。
「さらに追撃だ! ……『流しそうめん(聖水ver)』、放流!」
直人は、国境から帝都まで続く長大な竹の樋を設置。 そこに、教会から仕入れ
た最高級の聖水と、**≪麺職人 Lv.150≫**が打った極細そうめんを流した。
「食え! 食って浄化されろ!」
ゾンビたちが本能的に麺をすする。 聖水が染み込んだ麺が体内に入った瞬間――。
カァァァァッ!!
「あ、あたたかい……。憎しみが……消えていく……」 「美味い……。生きててよかっ
た……いや、死んでるけど……」
アンデッドたちが次々と光に包まれ、成仏(昇天)していく。 最後に残った死霊皇帝
(リッチ)も、直人が供えた**「特大おはぎ(ルメリナ米+高級小豆)」**を一口食べ、
涙を流して崩れ落ちた。
「……甘い。これほど甘美な供物があるなら、もはや現世に未練はない……」
【結果】 ネクロポリス、物理的に消滅(全員成仏)。跡地はルメリナの農地となる。
【第二戦線:清貧教団サクラメント】
作戦名:【背徳の精進カツ丼作戦】
「食の快楽は罪なり! 質素こそが神への道!」 教団の広場では、教皇が信者たちに「味
のないお粥」を配りながら説教していた。 彼らはルメリナの美食を「悪魔の誘惑」とし
て拒絶している。
そこに、直人が屋台を引いて現れた。
「お待ちどうさま。……神に捧げる**『精進料理』**をお持ちしました」
「精進だと? ならば肉も脂も使っておるまいな?」 教皇が疑わしそうに覗き込む。
直人が出したのは、黄金色に輝く丼飯。 『ソイミート・カツ丼』。
「ご安心を。肉は一切使っていません。これは『大豆』です。卵も使わず、黄色い色は
『クチナシの実』と『湯葉』で再現しました」
「……む。大豆ならば戒律に触れぬか。どれ……」
教皇が一口食べる。 サクッ……ジュワァァァ……。
「……ッ!?」
教皇の目玉が飛び出そうになる。 大豆とは思えない、肉のような弾力と繊維感。 そして、
衣に染み込んだ**「特製精進ダレ(昆布と干し椎茸の爆縮出汁+熟成醤油)」**の濃厚な
旨味。
「こ、これが豆だと!? 嘘をつくな! この脂の甘みは……!」 「ごま油と植物油をブ
レンドして、揚げた後に『燻製』しました。肉の脂の香りを再現しています」
「あ、あああ……! 罪深い! だが美味い! 豆なら……豆なら許されるのか!?」
信者たちも次々とカツ丼を貪り食う。 「神よ、感謝します! 大豆は肉でした!」 「お
粥なんて食ってる場合じゃねぇ!」
【結果】 教義が「美味いものは神の奇跡」に書き換わり、ルメリナ大豆の輸出先となる。
【第三戦線:傭兵国家ゼノビア】
作戦名:【エナジー・ドロップ作戦】
戦場では、傭兵たちが血で血を洗う内戦(暇つぶし)を繰り広げていた。 「ヒャッ
ハー! 腹減ったけど戦うぜぇぇ!」
そこに、ルメリナ空軍(ワイバーン部隊)が飛来する。
「補給物資投下! ……食らえ、**『戦場のフルコース』**だ!」
空からパラシュートで降ってきたのは、無数のバスケット。 中身は――。
カツサンド:分厚いオーク肉のカツを、ふわふわのパンと濃厚ソースで挟んだもの。
魔王カレーパン:激辛カレーを包んで揚げた、カロリー爆弾。
エナジードリンク「ナオト・チャージ」:カフェイン、糖分、魔力を濃縮した、飲むと目
がギンギンになる薬液。
「なんだこれは!? ……ガブッ! う、うめぇぇぇッ!」 「力が……力が湧いてくる!
傷が治るぞ!?」
直人が拡声魔法で告げる。
「俺の部下になれば、その飯が**『食べ放題』**だ。……どうする? 痩せ我慢して同士
討ちするか、俺の用心棒になって毎日カツサンドを食うか」
傭兵たちは一瞬で武器を捨て、直人に向かって土下座した。
「一生ついていきますボス!!!」 「給料はいらねぇ! カレーパンをくれぇぇッ!」
【結果】 大陸最強の傭兵団が、ルメリナの警備会社に再就職。
【最終章:食による世界統一】
数日後。 ルメリナ公国の執務室にある世界地図から、敵対勢力を示す「赤」が消滅した。
地図はすべて、ルメリナの影響下にあることを示す「青」に染まっていた。
「……終わったな」
直人はペンを置き、深く背もたれに体を預けた。 武力による征服ではない。 誰も死なず、
誰も不幸にならず、ただ全員が「美味い飯」の前にひれ伏した、平和的な世界征服。
「見事だ、ナオト」
エレナが、ワイングラス(中身は最高級ブドウジュース)を持って歩み寄る。
「貴様は本当に……この世界を『食堂』に変えてしまったな」
「これからは維持管理が大変だぞ。世界中の胃袋を支えなきゃならな
い」
直人は苦笑したが、その表情は晴れやかだった。
「まあ、いいさ。……腹が減ったら、また新しい料理を作ればいい」
直人は立ち上がり、窓を開けた。 外からは、活気に満ちた街の喧騒と、世界中から集ま
った多種多様な料理の香りが漂ってくる。
ここは新生ルメリナ公国。 世界で一番美味しく、世界で一番幸せな、食の帝都。
元サラリーマン・鍛治屋直人の「異世界定食屋経営(国家規模)」は、ここからが本当の
繁盛期なのだ。
大物流時代と魔導インターネット
世界がルメリナの「食」にひれ伏してから数ヶ月。 平和が訪れた大陸に、新たな、そし
て深刻な危機が訪れていた。
「ボス! 限界です! 物流がパンクしています!」
執務室に飛び込んできたのは、物流担当のガレスだった。彼はやつれ果て、目の下に濃い
隈を作っていた。
「北のネクロポリス(農地)から南の獣人国まで、食料の注文が殺到しすぎて、馬車もワ
イバーンも足りません! 『ルメリナ米が届かない!』『醤油が切れた、暴動が起きる
ぞ!』というクレームの嵐です!」
直人は頭を抱えた。 世界中の胃袋を掴んだ代償。それは、**「世界中の食料供給責任を
負う」**ということだった。 アイテムボックスを持つ幹部は有限だ。彼らだけで全人類
の食料を運ぶのは物理的に不可能。
「……くそっ。作るのはいいが、運ぶ手段が追いついていないか」
直人は窓の外を見た。 街道は、食料を求める馬車の大渋滞で麻痺している。鮮度の落ち
た野菜、溶けた氷。
「……変えるぞ。馬車なんて遅い乗り物は時代遅れだ」
直人はホワイトボードに、大陸を横断する巨大な線を引いた。
「**『鉄道』を敷く。それも、ただの汽車じゃない。……『超伝導リニ
ア魔導列車』**だ」
「テツドウ……? リニア……?」
「大量の物資を、超高速で、鮮度を保ったまま運ぶ。……これ以外に、この巨大な食料需
要を満たす方法はない!」
【プロジェクト:大陸横断・魔導鉄道網】
直人は**≪錬金術≫と≪重力魔法≫**、そして元・魔王軍の労働力を総動員した。
1. 線路の敷設 「土木工兵団(オーク&ドワーフ)!
大陸の端から端まで、一直線に道を拓け!」 山があればトンネルを掘り(ガーゴイル)、
谷があれば橋を架ける(巨人族)。 その上に、ミスリル合金製のレールを敷設する。
2. 車両開発 「車両は『走る冷蔵庫』だ!」
動力:≪グラビティ(反重力)≫と≪風魔法(推進)≫。車輪との摩擦をゼロにし、音速
に近い速度で滑走する。
貨車:全車両に**≪氷結魔法≫と≪時間遅延≫**の結界を付与。生鮮食品を腐らせずに運
ぶ「クール便」仕様。
3. 駅の設置 各国の主要都市に「ルメリナ駅」を建設。そこが新たな物
流拠点となる。
【プロジェクト:魔導通信ネットワーク】
「運ぶ手段はできた。次は**『情報の伝達』**だ」
直人は、注文書(羊皮紙)の山を指差した。 「伝書鳩や早馬で注文を取っていたら、届
く頃には餓死している。……リアルタイムで注文を受け、即座に発送するシステムが必要
だ」
直人は**「魔石」と「水晶」**を加工し、板状のデバイスを作成した。
発明品:魔導タブレット「イタ(板)」
機能:
遠隔通信:念話の魔術を応用し、遠く離れた場所と文字・音声でやり取りが可能。
カタログ機能:ルメリナの商品一覧が映像付きで表示される。
ワンタッチ注文:画面の「注文する」を触るだけで、ルメリナ本部の受注センターにデー
タが飛ぶ。
「これを各国のギルド、役所、富裕層に配れ! ……世界初の**『魔導ウーバー(宅配)
システム』**の稼働だ!」
【革命:世界が縮まる日】
数週間後。 大陸の風景は激変していた。
キィィィィィィン……!!
静寂を切り裂き、銀色の流星(リニア列車)が荒野を疾走する。 その貨車には、満載さ
れた「ルメリナ米」「冷凍ハンバーグ」「醤油タンク」「朝採れ野菜」が積まれている。
獣人国の駅。 「来たぞ! ルメリナからの定期便だ!」 「注文した『特盛り牛丼セッ
ト』が、まだ温かい!?」
魔法王国の研究室。 魔導師がタブレットを操作する。 「ポチっとな。……お、注文確定。
『現在、リニア便が通過中。あと10分で到着します』だと? はぇぇぇ!」
世界中どこにいても、ルメリナの美食が「即日」届く。 物流革命は、各国の経済格差す
らも埋め合わせ、爆発的な好景気を生み出した。
【ステータス更新】
【新生ルメリナ公国】
【インフラ】
大陸横断リニア鉄道:主要都市を網羅。
魔導通信網:情報支配の完成。
【経済】 世界統一市場の形成。
【ナオト・カジヤ】
【新規習得スキル】
≪鉄道王 Lv.1≫:ダイヤグラムを寸分の狂いもなく管理する。
≪通信インフラ構築 Lv.1≫:情報の遅延を許さない。
「ふぅ……。これで『物』と『情報』の流れも支配した」
直人は、執務室の巨大モニター(水晶スクリーン)に映し出される、リアルタイムの物流
データを見つめながらコーヒーを啜った。
「だが、便利になりすぎると……次は『人が動かなくなる』という問題が出てくるな」
直人の懸念通り、世界中で「ルメリナの飯を食って寝るだけ」のニート(高等遊民)が急
増しつつあった。 食による世界平和の副作用。それは**「全人類の肥満化」と「運動不
足」**だった。
「……やれやれ。次は**『健康』と『スポーツ』**でも流行らせて、カロ
リーを消費させるか?」
直人のマッチポンプ経営は、まだまだ終わる気配がなかった。
「業務連絡。……緊急事態だ。世界が『重く』なりすぎた」
翌朝。 執務室の巨大モニターには、衝撃的な映像が映し出されていた。 帝国の黒騎士団
が鎧に体が収まらず悲鳴を上げ、エルフたちが枝の上で重みに耐えきれず落下し、獣人の
戦士が腹がつかえて剣を振れない姿。
「……ルメリナの食事が美味すぎて、世界中の平均体重が10キロ増加した。このままでは、
魔王軍が攻めてくる前に、全人類が成人病で滅びる」
「他人事のように言うな! 元凶は貴様だぞ!」
エレナが、少しきつくなったドレスのウエストを気にしながら叫ぶ。 「私も……最近、
剣を振ると体が重い。責任を取れ、ナオト!」
「責任? 取るさ。……つまり、新たな『ビジネスチャンス』だ」
直人はホワイトボードに、悪魔的なサイクル図を描いた。
食わせる(カロリー摂取)⇒ 儲かる。
太らせる(健康不安)⇒ 需要発生。
痩せさせる(運動・ダイエット)⇒ さらに儲かる!
「これぞ究極のマッチポンプ。……総員、ジャージに着替えろ! 今日は**『ヘルスケア
革命』**だ!」
【プロジェクト:魔導フィットネスジム・建設】
直人は**≪土木魔法≫と≪重力魔法≫で、街の区画に巨大な石造りの神殿を乱立
させた。 その名も――『ルメリナ・マッスルコロシアム』**。
1. 重力トレーニングエリア 「鉄アレイなんていらない。……**≪グラビティ≫**で負荷
を変えろ!」 部屋の重力を1.1倍~10倍まで調整。 「歩くだけで筋肉が悲鳴を上げる!
最短効率で脂肪を燃やせ!」
2. インストラクター:魔族部隊 「お前らの筋肉、やっと建設作業以外で役に立つ時が来
たぞ」 直人はオークやオーガたちを**「パーソナルトレーナー」**に任命した。 「ほら、
あと3回! 甘えるな人間! カツ丼食った分動け!」 「ブヒィィッ!(ナイスバルク!
キレてるよ!)」 魔族のスパルタ指導に、太った貴族たちが泣きながらスクワットをす
る地獄絵図。
【プロジェクト:完全栄養・ダイエット食】
「運動だけじゃ痩せない。食事管理だ。……だが、海がないから海藻麺は作れない」
直人は森の植生マップ(索敵データ)を展開した。
「森には**『こんにゃく芋』と『キノコ』**がある。これを使えば、
カロリーゼロの満腹感を作れる!」
1. サラダチキン(鶏むね肉の錬金術) 「ルメリナ地鶏の胸肉を、**≪保水魔法≫と≪低
温調理≫**で極限までしっとりさせろ!」 ハーブ味、スモーク味、タンドリー味。 パサ
つきゼロ。噛むほどに旨味が溢れる魔法の肉。
2. 糖質オフ! 魔法のこんにゃく麺 「森の芋をすり潰し、草木灰(凝固剤)で固め
る!」 特有の臭みは**≪ピュリフィケーション≫**で完全除去。 **≪麺職人≫の技術で
極細にカットした「しらたき麺」を作成。 「カロリーはほぼゼロ。だが、スープは本物
の『濃厚豚骨醤油』**を使うことで、脳を錯覚させて満足させる!」
3. キノコステーキ 「肉の代わりに、巨大エリンギ(森の魔物)を使え!」 分厚く切っ
てバター醤油で焼けば、アワビのような食感と満足感。
【プロジェクト:魔導スポーツ・エンターテインメント】
「ただ運動するのは辛い。……だから**『熱狂』**を作る」
直人は、先日開発した**「魔導通信網」と「タブレット」**を活用
した。
「世界初のプロスポーツリーグ、**『ルメリナ・リーグ』**の開幕だ!」
競技種目:バトル・サッカー
ルール:手を使わなければ魔法もスキルも使用可。ボールはオリハルコン製(壊れないた
め)。
チーム:種族混合。
「ルメリナ・ユナイテッド」(人間・魔族混成)
「エルフ・フォレスト」(俊足・風魔法)
「ドワーフ・ハンマーズ」(鉄壁の守備・重力魔法)
【開幕戦:生中継】
世界中のタブレットに、スタジアムの映像が配信される。
「さあ始まった! ベルゼブブ選手のドリブル突破だーッ! ……おっと、エルフの魔法障
壁に阻まれた!」 「ガレス選手、必殺の『グラビティ・シュート』!! ゴ
ォォォォル!!」
世界中の人々が、画面に釘付けになった。 「すげぇ! 俺もあれやりたい!」 「推しの
チームが勝った! 記念グッズ(Tシャツ)を買うぞ!」
スポーツ観戦による興奮。そして「自分も体を動かしたい」という欲求。 直人はそこへ
すかさず、スポーツジムの入会キャンペーン広告を流した。
【ステータス更新】
【新生ルメリナ公国】
【産業】
ヘルスケア産業:ジム会費とダイエット食品で巨万の富。
スポーツ興行:放映権料、グッズ収入、スポーツ賭博(公営)。
【特産品追加】
しっとりサラダチキン
こんにゃく麺(ラーメン風、パスタ風)
魔導プロテイン(大豆&ホエイ)
【国民状態】 健康体(マッチョ化)
【ナオト・カジヤ】
【新規習得スキル】
≪肉体改造論 Lv.150≫:最も効率的なボディメイクを指導する。
≪興行師 Lv.120≫:大衆を熱狂させ、財布の紐を緩めさせる。
「ふぅ……。これで国民は健康になり、俺の懐はさらに温まった」
直人は、執務室でプロテイン(チョコ味)をシェイクしながら、モニターに映る熱狂的な
スタジアムを見下ろした。
「食わせて、太らせて、痩せさせる。……俺たちは、彼らの『生殺与奪』だけでなく『健
康寿命』までも支配したわけだ」
エレナが、引き締まったウエスト(トレーニングの成果)を満足げに撫でながら入ってき
た。
「ナオトよ。……次はどうする? 健康になった民は、有り余る体力をどこへ向ければい
い?」
「決まってるだろ。……**『教育』**だ」
直人はニヤリと笑った。 体力が有り余っているなら、次は脳みそを刺激してやる。 映画、
漫画、アイドル。 ルメリナ公国の文化侵略は、いよいよ精神の深淵へと潜っていく。
「業務連絡。……決算報告の時間だ」
スポーツ興行とヘルスケア産業の成功から数ヶ月。 直人は執務室の巨大モニターに、現
在の**「国家ステータス」**を表示させた。
「……増えたな。最初にここに来た時は、難民100人だったのが嘘みたいだ」
エレナが数字を見て、目眩を覚えたように額を押さえる。 そこには、一国の枠組みを超
え、もはや「大陸の首都」と呼ぶに相応しい数字が並んでいた。
【国家ステータス:新生ルメリナ公国(連邦)】
■ 総人口:586,420人 (※前月比 +150%)
【内訳】
人間族:350,000人(帝国からの移民、旧サクラメント信徒、ゼノビア傭兵含む)
魔族・魔物:120,000体(元魔王軍、オーク、ゴブリン等の労働者)
亜人種:110,000人(ドワーフ、エルフ、獣人、ダークエルフ)
その他:6,420体(知性化したスライム、動く鎧などの自律型重機)
■ 経済指標(GDP換算)
国家総生産:5,000億ルメリナ(約50兆円相当)
※比較対象:グランバニア帝国の国家予算の約300倍。
主要産業シェア(大陸全体):
食料生産:85%(残りの15%もルメリナ産の肥料や種子に依存)
酒類・嗜好品:99%(ほぼ独占)
観光・娯楽:100%(他国に娯楽がないため)
医療・健康:90%(ポーションよりニンニクとジムが人気)
■ インフラ・資産
外貨準備高:測定不能(大陸中の金貨の7割がルメリナに集結中)
食料自給率:測定不能(∞)
※アイテムボックス(時間停止)内の備蓄だけで、全人類を10年間養えるレベル。
軍事力(警備力):
正規軍(魔法装備):50,000名
魔族労組(有事の際は戦闘):100,000名
対外脅威度:SSS(「怒らせたら飯が食えなくなる」という経済核兵器を保有)
「……化け物国家だな」
直人はコーヒー牛乳を飲みながら、他人事のように呟いた。
「人口50万。経済規模は帝国を遥かに凌駕し、魔王軍すら労働力として組み込んだ。……
名実ともに、俺たちがこの世界の『支配者』だ」
「支配者か……。武力で世界を統べようとした父(先代国王)が見たら、腰を抜かすだろ
うな」
エレナは窓の外を見下ろした。 そこには、人間とオークが肩を組んで酒を飲み、エルフ
とドワーフがサッカー観戦で熱狂し、空には輸送用のワイバーンとリニア列車が交差する、
かつてない繁栄の景色が広がっていた。
「だがナオトよ。……人が増え、金が増えれば、次は**『心』**が渇く」
「ああ、分かってる」
直人はモニターを切り替え、次なるプロジェクトのタイトルを表示させた。
「衣食住、健康、娯楽……すべて満たされた人類が最後に求めるもの。それは**『物語
(ストーリー)』**だ」
直人はニヤリと笑った。
「次は**『教育』と『メディア』**だ。……学校を作り、新聞を発行し、映画を撮る。国
民の『精神』までも、ルメリナ色に染め上げるぞ」
直人の国作りは、いよいよ文明の最終段階、精神支配(文化の成熟)へと進もうとしてい
た。
「業務連絡。……民は豊かになったが、まだ『賢さ』が足りない」
翌朝。 直人は執務室の巨大モニターに、世界地図と人口分布図を重ねて表示させた。
「識字率の低さだ。文字が読めなければ、俺たちが発行する『新聞』も『広告』も届かな
い。計算ができなければ、複雑な商売もできない」
直人は地図上に、無数のドット(点)を打ち込んだ。その数、100,000箇所。
「だから、学校を作る。……世界中に、だ」
「じゅ、十万校だと!?」 エレナが絶句する。「世界中の村という村に建てる気
か!?」
「ああ。読み、書き、計算。これを全人類の標準スキルにする。……総員、
配置につけ! 今日は**『教育革命』**だ!」
【プロジェクト:ルメリナ基礎学校建設】
直人は**≪建築魔法≫と≪錬金術≫**を組み合わせ、規格化された「プレハブ校舎」のキ
ットを大量生産した。
1. 爆速建築 「鉄道網を使え! 資材を運んで、現地で展
開!」 各地の駅に資材が届くと、現地の工兵が魔法で組み立てる。
ズズズッ……ポンッ! 一晩で、頑丈で清潔な校舎が世界中の村々に出現した。
2. 教材:魔導タブレット 「教師が足りない? ……なら、俺が教える」 直人は**≪教育
Lv.MAX≫のノウハウを凝縮した「学習用AI(魔法人工知能)」**を搭載したタブレット
を配布した。 「画面の先生が、手取り足取り教えてくれる。サボれば電流が流れる
(嘘)」
3. 最強の集客装置:給食 「勉強なんて嫌いだ」という子供たちを釣るための、
最強の餌。 「学校に来れば、ルメリナの『極上給食』がタダで食える!」




