第20話 お出かけ②
街中の有料駐車場に停めて、4人は歩き出した。シンシアの手を取り歩くアレックス。周りをキョロキョロするシンシア。二人の後ろにキャシーとセスがいる。
途中でシンシアがクレープの露店の何かが気になり立ち止まる。
「シシィ、何か気になるのあった?」
「アル、この数字の隣の記号は?」
「この国の通貨、お金の記号だよ。紙幣はリブ。昔から天秤で魔法石とか、宝石のやり取りしてた名残だ。因みに、これな」
アレックスは財布から、現在の通貨をシンシアに見せた。
「値段とかの金銭感覚は買い物していけば、その内分かるよ」
──早めに理解しないと、お金と買い物と、働き方とか
シンシアは買い物には行ったことはなかった。裏山で狩った獣や、採取した山の食料で生活していたからだ。山での生活も考えているが、街中でも買い物出来ないといけないと生きていけないかもしれない。シンシアはその考えた。
それから、シンシアはアレックスに買って貰ったイチゴクレープを頬張りながら、街の人々の動きを眺めていた。
*
アレックス達は目的地、老舗デパート「アロードデパート」についた。
洋服売り場でキャシーとアレックスが、シンシアの服で盛り上がっている。
「シンシアお嬢様には、こちらのシャツもお似合いかと」
「シシィ、このピンクのスカートも似合うよ」
「私、そんなに服要らない」
シンシアの訴えも虚しく、靴売り場でもアレックスとキャシーが大量購入していった。
シンシアは一部郵送になった買い物に、「いつかこのお金返さないと。いくらなんだろ」と戦々恐々としていた。
*
次の店は下着売り場だ。ここでキャシーは男性禁止と、アレックスを引き剥がした。
キャシーとシンシアだけで買い物している。
キャシーがシンシアの必要な物を次々と購入している中で、シンシアが「はっ」と思い出した。言わなければいけないことだが、言いにくい。しかしメイドならこの手の教育も受けているだろう、分からないことだらけで何か頼むことは必ずある。話しかけることに慣れなければ。
人付き合いが苦手なシンシアは、いつもお世話になっているキャシーにならと、意を決して話しかけた。
「あ、あの。キャシーさん?」
「!! 何でしょうか!?シンシアお嬢様!」
シンシアに初めて話しかけて貰えたキャシーは、喜びと興奮のあまり声が大きくなった。それにビックリしたがシンシアは、キャシーに要件を耳元で伝えた。
「何と!そうでしたか。ご案心下さい。いつか来る日が来ますので」
育った環境から、まだきたこと無いあれについて、シンシアはキャシーに伝えた。憐れむことなく、蔑むことも無いキャシーに、シンシアは安堵した。
買い物を済ませ男性陣と合流して、昼食を食べた。初めてのイートンスペースにシンシアは、口をあんぐりとし、食事中もキョロキョロしていた。
*
帰りに寄ったスーパーマーケットで、シンシアはしゃぎ回っていた。
「アル、冷たい箱だよ」
「冷蔵ショーケースだ。常温だと鮮度落ちるから。冷凍庫もあるぞ」
「アル、水がでた!」
「霧吹きで野菜の鮮度をな」
「アル、お魚いっぱいあるよ。凄いね」
「そういう店だから」
「この箱は?」
「チョコレートだよ。食うか?」
「食べる!」
「あれ何?ピってなった?」
「レジな。商品のバーコード読んで登録して、買い物の合計金額出すやつだ」
シンシアはアレックスにあれこれと、興奮しながら尋ねている。アレックスは朗らかに説明している。
その姿は端から見ると、初めて庶民文化に触れたお姫様と従者のようだとかなんとか。
いちゃいちゃするのは、シンシアが生活に慣れてから




