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人生は絡繰りだらけの夢だから、あまり思い詰めずに生きてゆけ(私の人生遍歴・瞑想ノートより)

作者: 舜風人




おもえば少年時代




これからの


長い、、長い、、人生をどう過ごすのか




そんなことをおぼろに思い描いたものだった




そうしてそれからいろんなことが私の周辺で起こり


そしてわたしを責めさいなみ、、やがて、、消えていったっけ。


だが長いと思ってた人生は


気が付けばあっという間に過ぎ去り


わたしは今や立派な老人になっていた。


正に人生は一瞬だった。


そして振り返りみれば


こんなに遠いところにまで私は来ていたんだなあ。


故郷を遠く離れて


50年


故郷の生まれた家は


いまでは跡形もなくどこにもない


そして私の過ごしてきた、涙と苦しみの人生も


こうしてふりかえって


かえってみれば


それは、、もう、夢草紙、、おとぎ話にしか見えないのだ。


人間という子ザルが、演じる寓話にすぎないのだ。


深刻に悩み打ちひしがれて、死のうとさえ思った過去が


50年後に振り返ってみれば


夢草紙、、おとぎ話にしか今では、もう見えないんだよ




そうして今では


もう、そう遠くない先には


人生のゴールが見えるんだよね。




そう


人の行きつくゴールがね




父が


母が


死んでいったように


わたしもまた


その人生のゴールが


もう


それほど遠くない先に見えるんだよ。


この世とも


もうじきお別れですよ。




この世とお別れするのは、、さびしいけれど


これも、、人の世の定めなれば


笑顔で死んでゆくしかないのでしょうね


そうして


いずれ


どこかの時代の


どこかの場所で


また、、輪廻転生したならば、


そして、また、縁があったならば


そこでまたお会いしましょうね?


それまでは


しばらくは


お別れですよ


じゃあ


さようなら


また逢う日までね。


別かれることはさびいいけれど


これもまた人の世の必然だから


今は笑ってお別れですよね。


でも

いつかまた


きっとどこかの時代の


どこかの世界で


お会いすることもあるのでしょうから

その時は


全く別人で

お互いに


わからないでしょうけど、


それでも


あれ?どっかで、、むかし、、会ったような?


そんな感じがしたら

まあそれだけで


良かったのですよね


おもいは尽きないけど


人生は限りがあるんだよ


振り返ってみれば


いままでは砂漠を歩いてきたと思っていたのに

あれ?


なんとそこは一面にきれいな大きな花がさきみだれてるじゃないか?


ああ


人生って


ほんとうは




こんなに美しかったんだ




今まで


砂漠のような人生行路だとばっかりおもっていたのに、




ふりかえれば




お花畑だったんだ?




え?


これってぼけた老人の、、単なる幻影ですか?


まあそれでも


いいじゃないですか?




人生が本当はお花畑だと見えてるんだったらそんな妄想老人を


許してやりましょうよ




ね?




別れることは寂しいけれど


これも人の世の


定めなれば




しばし


お別れですよ




また


どっかで


ご縁があれば


どっかの時代の


どっかの世界でお会いしましょうね









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