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#勇者の盾、#ゲット

「この盾を前に、何人の魔王が苦しんだのだろう」


勇者の盾を手にひとり呟く。


伝説の装備と名高い勇者の盾は、円形で鏡のような光沢を放っていた。中央には精霊の横顔と正義の剣をモチーフにした勇者の紋章、外側は図形化された文字で飾られている。


数多の戦を乗り越えたとは思えないほど状態は美しい。精霊の恩恵に預かっているのだろう。手に取るとずっしりとした見た目と異なり、かなり軽かった。


勇者の盾に写った、我の姿を見つめていると、ふつふつと達成感が沸き上がってきた。


「クク、クッククク……。勇者より先に盾を手に入れたぞぉおおおおお‼」



歴代魔王の皆さんーー! 我はやったぞ! 


きっと天国から褒めてくれるだろう。


ていうか、歴代の魔王たちも我のように、序盤から卑怯な手を使えばよかったのに……。

いつまでも、古き良き魔王像にこだわっているからこうなったのだ。


まあ、我が最弱だからこそ、このような柔軟なアイデアが浮かんだのかもしれないな。


国王もリコッタの言いなり。

勇者の盾も手に入った。

すべて計画通りだ。


「さっそく魔界歌舞伎町No.1キャバクラ『ブラッディ』に電話して、連中を呼び寄せとしよう!」


勇者を抹殺するまでは油断禁物。


我も日々、成長しているのだ。

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